恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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241部分:第二十一話 劉備、友を選ぶのことその二
第二十一話 劉備、友を選ぶのことその二
「貴方達もあちらの世界の武芸者なのね」
「わかるというのか」
「ええ、よくね」
曹操は影二の言葉に対して微笑んで返した。
「知ってるかも知れないけれどここにはもう色々な人が来ていてね」
「おっ、何だ?」
ここでヘヴィ=Dが天幕の中に入って来て声をあげた。
「あんた達も来たのかよ」
「ヘヴィ=Dか!」
フランコは彼の顔を見て笑顔で声をあげた。
「そうか、あんたも来ていたのか」
「ああ、前からな」
「そうか。それなら楽しくやれるな」
「そうだな、宜しく頼むぜ」
ヘヴィ=Dからも笑顔で言う。そうしてだった。
彼等も曹操の陣営に加わった。そして袁紹の方にも。
「ええと、今度はこの人達ですのね」
「はい、マルコ=ロドリゲスさんに」
「押忍!」
髭だらけの顔に浅黒い肌に白い道着のむさ苦しい男だった。
「グリフォンマスクさんに」
「宜しく頼む」
レスラーの服に鳥の仮面の大男だ。
「北斗丸君です」
「御願いするね」
マントに青い服の男の子だった。
「今度はこの人達です」
「またしても個性派揃いですわね」
袁紹は顔良の言葉を聞いて少し困ったような顔になっていた。
「これはまた」
「気付いたらこの世界に来ていた!」
「何かと物騒な情勢のようだな」
「僕達でよかったら協力させて」
こう言ってきた三人だった。
「それでいいか」
「是非戦わせてくれ」
「この世界の平和の為にね」
「少なくとも民の為になるのなら」
袁紹はそれならというのだった。
「宜しいですわよ」
「袁紹様、じゃあこの人達も」
「ええ、宜しいですわよ」
それはもう決まっているといった口調だった。
「それでは」
「何かあっさりと決まりましたね」
審配もいた。
「この人達については」
「もうわかっていることでしてよ」
袁紹はいささか面白くなさそうにその審配に対して述べた。
「ですからもう遠慮なくですわ」
「成程、それで」
「それでなんですか」
「ええ、では貴方達も頼みましたわ」
顔良と文醜に返してだった。こうして彼等もこの世界で活躍することになった。
ジョンフンとジェイフンは次々に来る彼等を見てだ。首を傾げさせていた。
「何か向こうの世界にいるのと変わらなくなってきたな」
「そうだね。色々な人が来たしね」
「そうだよな。一番いいのは親父がいないことだな」
それも言うドンファンだった。
「確か董卓さんのところでやりたい放題やってるんだよな」
「何かジョンさんと一緒にね」
「それで相変わらずチャンさんとチョイさんをしごきまくってるんだな」
「他の人達もいるみたいだけれどね」
犠牲者はこの世界では遥かに多いのである。
「何かな、それってな」
「それって?」
「洒落にならないよな」
ドンファンは言う。
「本当に袁紹陣営に来なくてよかったぜ」
「そのうち会うかも知れないけれど」
「ああ、絶対に嫌だな」
ドンファンは心から言った。
「何があってもな」
「兄さんはさぼり過ぎるんだよ、修行でも何でも」
「いいじゃねえかよ。俺は実戦で磨かれるタイプなんだよ」
「おお、じゃあちょっと稽古がてら楽しくやるか?」
ここでアクセルがドンファンの前に出て来た。
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