イナズマイレブン〜稲妻の軍神〜
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⚡︎11話 VS帝国学園 炎と決着
〜雷門中・グラウンド〜
『さあ、雷門は廣川に代わって新たな10番豪炎寺が登場です!』
「やっと現れたか、見せてもらおう元木戸川中学の炎の天才ストライカー、豪炎寺修也の実力を」
鬼道は笑みを浮かべながらとスローイングからボールを受け取った。そして鬼道は
「行け、デスゾーン!」
ボールを上空に蹴り飛ばし、佐久間と寺門、洞面は飛び
「「「デスゾーン!!!」」」
デスゾーンを円堂に向かって蹴り込んだ。すると豪炎寺はそのままゴールに向かって走り出す。
「……よし!」
『走ったぁ! 何故か豪炎寺、円堂を全くフォローせず! 1人、帝国ゴールに上がっていく! これは廣川の作戦か!?』
「何っ!?」
豪炎寺の行動に鬼道は驚愕な表情を浮かべた。そしてデスゾーンが円堂に迫る。円堂は豪炎寺を見ながら言う。
「あいつ、俺を信じて走ってるんだ。これを止めるって。これを止めた俺から、必ずパスが来ると信じて!!」
円堂は右手にフルパワーを集中させた。するとが光り、そのまま上に上げると巨大な神の手が出現した。
「はあっ! ゴッドハンド!!」
そして円堂はキャッチ技──ゴッドハンドをデスゾーンを受けた。円堂のゴッドハンドと佐久間達のデスゾーンが正面にぶつかる瞬間、デスゾーンのパワーは収まり、ゴッドハンドも消える。その次の瞬間、ボールは円堂の手に収まっていた。そう円堂はデスゾーンを完全に止めてみせたのだ。それを見た鬼道は驚く。
「なっ!」
『止めた!! 遂に帝国のシュート、デスゾーンを止めた!!』
「何だと!?」
デスゾーンを止めた円堂に佐久間は驚愕な表情を浮かべた。それを見た染岡達は走り出した。円堂は豪炎寺にパスする。
「いけー!! 豪炎寺!!」
「……ふんっ!」
豪炎寺は円堂からパスを貰い、ボールを高々と蹴り上げて飛び上がり
「ファイアトルネード!!!」
左回転で炎を纏って回転し、シュート──ファイアトルネードを放った。その炎を纏ったボールは帝国のゴールを守る源田へと襲い掛かり、瞬きした瞬間ボールはネットに突き刺さっていた。源田は一瞬何が起こったのか理解出来ず、驚愕な表情を浮かべる。
「(ば、バカな……廣川以上だと!! このこの俺が反応すら出来なかっただと!?)」
『ゴォール!! ついに! ついに同点です!! 試合の序盤に廣川が決め、後半に新たな必殺技でもぎ取った円堂のパスを今! 豪炎寺があのファイアトルネードで決めてくれましたぁ────!!』
そして遂に3-3の同点となった。そして黒い乗り物の上にいた影山が鬼道に指示する。
「……ここで終わりだ。データ収集は完了した。スーパーストライカー、豪炎寺のシュート
少しも錆びついていない……それと廣川駿吾」
影山は豪炎寺を見た後、ベンチにいる廣川を見ながら不敵な笑みを浮かべた。瞬間、審判のホイッスルが鳴り響いた。
「たった今帝国学園から放棄の申し出があり、ゲームはここで終了!」
『なんと帝国学園、試合を放棄! 結果は3-3の同点!! 我らが雷門イレブン、あの帝国学園相手に引き分けをもぎ取りました───!! そして今回試合で負ければ雷門中サッカー部は廃部……ですが! 今回の試合は引き分けです!! 負けてもいません!! つまり雷門中サッカー部は存続です!!』
「円堂守と廣川駿吾か……思わぬ収穫があったな」
鬼道は黒い乗り物の中に入る瞬間、そう呟いた。そして黒い乗り物は雷門中から去っていった。角田の実況が終わり、雷門中は歓声に包まれる。
⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎⚡︎
試合後、円堂達は豪炎寺と話している。
「よく来てくれたな、豪炎寺! これで新生雷門サッカー部の誕生だ! 豪炎寺、これからも一緒にやっていこう……」
「……………」
円堂が言い終える前に豪炎寺はユニフォームを脱ぎ、円堂に手渡した。円堂はいきなりユニフォームを手渡ししてきたことに少し驚く。
「ん……?」
「……今回限りだ」
そう言って豪炎寺は去って行った。円堂と廣川は去って行った豪炎寺に感謝を言う。
「豪炎寺……ありがとな!!」
「ありがとう」
「キャプテン、廣川さん。止めないんすか?」
「良いんだよ。さあ、皆見ろよこの得点! この引き分けが、雷門の始まりだ! この引き分けが!! 俺達の始まりだ!!」
『おお!!』
「……ふっ」
円堂の掛け声に染岡達は叫び、廣川は笑みを浮かべた。この引き分けが、雷門の始まりとなった………
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