イナズマイレブン〜稲妻の軍神〜
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⚡︎4話 部員勧誘
〜雷門中・サッカー部 部室〜
「で、お前ら……」
「その試合、やるって言ったでやんすか?」
染岡と栗松はそう言いながら青ざめていた。無論、他の部員もだ。それに相対する円堂と廣川は口を開く。
「やるさ! 廃部になんてさせない!! きっちり11人揃えてやる!!」
「帝国学園の試合は何度も見たことがある。この練習試合に絶対勝って、絶対に学校の皆を見返すんだ」
「相手は帝国ですよ……」
「無理、絶対無理」
「ボコボコにされて恥かくだけですよ……」
「結局、廃部ってことか……」
「この部室ともおさらばですね……」
円堂と廣川の言葉に対し、染岡達はもう世界の終わりのような表情で諦めていた。そんな染岡達に円堂は叫ぶ。
「お前らな!! サッカーを愛する気持ちがあれば不可能だって可能になる!! 」
「円堂の言う通りだ……何もやってないのに諦めるのは駄目だぞ」
「そう! 諦めちゃダメなんだよ!!」
廣川の言葉に円堂は同意し部室の外まで聞こえるぐらいの声を出した。その後円堂と廣川は部室を出て、部員勧誘に乗り出す。
「来たれ!サッカー部へ!!」
「サッカー部に入部しないか?」
円堂と廣川はビラを配りながら看板を持って様々な運動部に声を掛けた。だが、その反応は………
「サッカー部ってまだあったんだ」
「カッコ悪いよね君たち」
「悪いな、サッカーよりバスケが好きでな」
「サッカーなんて軟弱の極み!! 日本男児ならば、相撲でごわすよ!!」
といった散々なものだった。
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〜雷門中・陸上部〜
散々な勧誘の中、円堂と廣川は同級生で仲が良い風丸一郎太を訪ねるため陸上部に来た。早速廣川は風丸にサッカー部の勧誘をする。
「風丸、サッカー部に入部しねえか?」
「ふーん、サッカーねぇ………」
「風丸! お前、一流プレイヤーと競ってみたいって言ってたろ!! もしやる気になったら、いつでも言ってくれよ!! 放課後は廣川と鉄塔広場で練習してるから! あ、そこに来てくれてもいいや! じゃあ、よろしくな!!」
そう言って円堂は走って行った。円堂が去って行った後風丸は廣川を見ながら呟く。
「………一流ってのは、陸上の話だぞ。お前も大変だな、廣川」
「まあ、円堂は何でもサッカーに置き換えるからな。GKとしての実力は、まだまだだけど……何れかは全国クラスになれるぞ、円堂は」
「廣川がそこまで言うほどなのか?」
「ああ。円堂は今、ゴッドハンドっていう必殺技が出来るように特訓してるからな。風丸、サッカー部に入る気になったらいつでも来てくれ」
風丸にそう言ういいながら廣川は円堂の後を追って行った。その頃、円堂は目金にサッカー部に勧誘している
「サッカー部?この僕が入るわけないだろ………せめて、あと1人集まらないって時にもう一度頼みに来たら?」
「ん、あと一人?」
「そうさ。このメガネが弱小サッカー部を救った。なーんてカッコいいじゃないか。ふふふ」
そういいながら目金は去っていった。その後円堂は廣川と合流し部員勧誘をしている時、新聞部部員ーー音無春奈が話し掛けてくる。
「新聞部です! 帝国学園と練習試合をするにあたって、何かコメントを!」
「コメントって……」
「円堂、あれしかないだろ?」
「そうだな!」
「はい、何でしょう?」
「部員募集の宣伝してくれないかなぁ?」
円堂は音無にそう笑顔で言った。それを聞いた音無は転けそうになっていた。それからも円堂と廣川は部員勧誘を続けた……
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