ドリトル先生と悩める画家
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第五幕その三
「ちゃんとね」
「だからそっちも安心してね」
「先生を守るからね」
「僕達皆で」
最後に言ったのはオシツオサレツですが先生の横にいます。
「この深い霧の中でもね」
「安心してね」
「何か守ってもらって悪いね」
少し苦笑いになって応えた先生でした。
「いつもだけれど」
「いいのいいの、家族だから」
「それに先生も今周り見てるし」
「僕達の為に」
「だから一緒だから」
「お互い様よ」
こう先生に答えるのでした。
「一緒だよ」
「一緒に助け合ってね」
「それで学校まで行こうね」
「研究室まで」
「研究室まで行けば大丈夫だからね」
先生はまずそこに入ることを考えていました、そのうえで先に進んでいきます、
「皆で行こうね」
「うん、じゃあね」
「まずはそこまで行きましょう」
「そして研究室まで入れば一休み」
「そうなるわね」
「中に入ったらお茶を飲もう」
研究室、その中にというのです。
「そうしようね」
「お茶は何かな」
「やっぱり紅茶?」
「それとも烏龍茶?」
「いや、お抹茶にしよう」
今日のお茶はというのです。
「そちらにね」
「ああ、日本のお茶に」
「それにするの」
「あの緑のお茶に」
「何か飲みたくなったんだ」
だからだというのです。
「だからね」
「うん、じゃあね」
「お抹茶飲みに行きましょう」
「是非ね」
「これから」
「そういうことでね、行こうね」
こうお話してでした、そしてです。
先生は周りによく気をつけながら皆と一緒になって登校しました。無事に皆で大学のキャンバスまで入ってです。
ご自身の研究室がある校舎に向かいますが塔の近くで、でした。
太田さんを見ました、今は周りを観回している太田さんを見て声をかけました。
「おはよう」
「あっ、先生おはようございます」
太田さんも挨拶を返してくれました。
「今からですか」
「研究室に入るけれど」
「そうですか」
「今もかな」
「はい、今は描いてる絵がありますのでキャンバスを出していませんが」
それでもというのです。
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