カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

成し遂げたい思いのため、目指すべき場所のため
全力で向かってくるユウカに苦戦を強いられるハジメ
だがチームのためにも負けられない
必勝のタイミングを待つべく賭けに出るハジメ
このファイトの行方は果たして 

ワンダーエイゼルがカオスブレイカー・ドラゴンに斬りかかる
【無双の星輝兵 ラドン】トリガーなし
「ホワイトライオンのブースト！プラチナエイゼルでアタック！」
プラチナエイゼルが光を纏いながらカオスブレイカー・ドラゴンに向かっていくが
「ジェネレーションガード！デモンマクスウェル」
デモンマクスウェルがその前に立ちはだかった

Turn:49 星輝兵の罪

デモンマクスウェルに阻まれプラチナエイゼルの攻撃は届かない
「ツインドライブ」
【紅の獅子獣 ハウエル】トリガーなし
【ギガンテック・リンガー】スタンドトリガー
「スタンドしたワンダーエイゼルでアタック」
ワンダーエイゼルの攻撃でラドンが退却する
「フレイム・オブ・ビクトリーを山札に、ターン終了」
カオスブレイカーのリミットブレイクを警戒してリアガードを狙った
「そんなことしても無駄よ、ストライド・ザ・ジェネレーション！」
登場したのはカオスユニバースではなくビッグクランチ・ドラゴンだった
先程デモンマクスウェルを使ったことで表のGカードがある
本来最初のストライドでは能力を発揮できないビッグクランチ・ドラゴンもこれなら能力を行使できる
「スキル発動、エリオとホワイトライオン、オメガ呪縛」
黒輪がエリオとホワイトライオンを包み込みさらに電流のようなものが奔る
「コロニーメイカーをコール、スキルで山札よりジンクをスペリオルコール、コロニーメイカーでアタック」
コロニーメイカーの杖から光がプラチナエイゼルに向かう
「インターセプト！」
その攻撃をワンダーエイゼルが剣で切り裂く
ビッグクランチ・ドラゴンが咆哮を上げ手を構える
【デスティニー・ディーラー】トリガーなし
【星輝兵 カオスブリンガー】トリガーなし
【星輝兵 メテオライガー】クリティカルトリガー
「ゲット！クリティカルトリガー！効果はすべてビッグクランチに」
ビッグクランチ・ドラゴンの攻撃がプラチナエイゼルに襲い掛かる
【灼熱の獅子 ブロンドエイゼル】トリガーなし
【キュアラブル・エンジェル】ヒールトリガー
「ヒールトリガー！ダメージ回復」
それを見たユウカは眉を顰める
「デモンマクスウェルの効果で呪縛していたカーボンを解呪、ターン終了」

「へぇ、面白いわね」
ファイトを見ていたアムはふとそんな感想を抱く
「どうかしたのアム？」
「覚えてる？G-クエストのアルティメットステージ、シオンと櫂トシキのファイト」
「ああ、シオンさん、序盤から速攻を仕掛けて櫂さんに対抗していたんだよね」
ルーナの言葉にアムは頷いてハジメを見た
「今のファイト展開はその全く逆」
「逆？」

「彼の父が速攻を仕掛けたのに対し、序盤からクロスライドで徹底して守りに入っている、リンクジョーカー相手に持久戦を挑むつもりだ」
ガイヤールも同じことに気が付いていた
もちろん櫂もその事には気づいている
「本来持久戦を仕掛けるのはリンクジョーカーの得意分野、綺場ハジメ、こいつの狙いにユウカが気付いていないはずはない」
そう言って櫂は目を細めた
ユウカの持っているデッキは元々彼が所持していたもの
だが、過去の負い目から手にすることを躊躇ってしまっていた
そんな彼に幼いユウカが無邪気に問いかけたことが始まりだった
すべてを語ることは出来なかった、ユウカが背負うには、あまりに重すぎる彼の罪
「背負うのは俺一人で十分だ」
櫂が呟いたその言葉にガイヤールも首を傾げた

「（俺のデッキで解呪できるカードはミスリルエイゼルだけ、ミスリルエイゼルは4枚入ってるけど、コストで同名を表にするから使えるのは実質二回、前にファイトした時はいきなり使って決めきれなくなって負けた………）」
カードをドローしたハジメはユウカを見据える
「だからこそ、必勝のタイミングを待つ！ストライドジェネレーション！」
エブラウクスにストライドするハジメ
山札の上を確認するが
「（どっちもトリガーか、だったら）フレイム・オブ・ビクトリーをコール、ヴァンガードにアタック」
「そんなアタックでっ！」
ネビュラ・キャプターに阻まれこの攻撃は失敗
「行け！エブラウクス！」
【灼熱の獅子 ブロンドエイゼル】トリガーなし
【エアレイド・ライオン】クリティカルトリガー
「クリティカルトリガー！パワーはフレイム・オブ・ビクトリー、クリティカルはエブラウクスに」
【ギガンテック・リンガー】スタンドトリガー
「スタンドトリガー！効果はすべてフレイム・オブ・ビクトリーに」
エブラウクスの剣がカオスブレイカーを斬りつける
【混濁の星輝兵 アイアン】トリガーなし
【星輝兵 ステラガレージ】ヒールトリガー
「ヒールトリガー！ダメージ回復！」
「まだだ！トリガーが二枚のったフレイム・オブ・ビクトリーならまだ攻撃できる！コロニーメイカーにアタック」
フレイム・オブ・ビクトリーの振り下ろした剣がコロニーメイカーを切り裂いた
「（このファイトだけは絶対に負けられない、高校を卒業したら私は、お父さんのいる海外へ渡ることになる、もう今のチームで大会に出ることは出来ない、だからこそ………）悔いを残したくないんだ！ストライド・ザ・ジェネレーション！」
再びビッグクランチ・ドラゴンが姿を現す
「フレイム・オブ・ビクトリー！ハウエル！オメガ呪縛！カーボンのスキル！山札よりジンクをコール！更にコール！」
両サイドにカオスブレイカー
これによってクロスライドに有効な18000の攻撃ラインを確保できた
「ビッグクランチ・ドラゴンでアタック！」
「完全ガード！」
【星輝兵 カオスブリンガー】トリガーなし
【星輝兵 コロニーメイカー】トリガーなし
【星輝兵 パラダイムシフト・ドラゴン】クリティカルトリガー
「効果はすべて右のカオスブレイカーに、ジンクのブースト、左のカオスブレイカーでアタック」
「ノーガード、ダメージチェック」
【神聖魔導士 エリオ】トリガーなし
「ジンクのブースト、左のカオスブレイカーでアタック！」
「ジェネレーションガード！聖天祈祷師 レイア！」
「っ、ターンエンド」

「旗色が悪くなってきたわね」
「ユウカ………」
心配そうにユウカを見つめるマコト
だが、彼女もわかっていた
呪縛カード4枚、これまで持ちこたえてきたハジメだがそろそろ勝負を仕掛けてくる
そして、そうなればおそらく

「ストライドジェネレーション！」
ここでついにミスリルエイゼルを投入するハジメ
「ミスリルエイゼルのスキル！呪われし力を打ち破れ！解呪！」
ミスリルエイゼルの放った光と共に黒輪が崩壊していき中のユニットたちが解放される
「更に山札からバグデマグスをスペリオルコール！フレイム・オブ・ビクトリー退却！エリオでヴァンガードにアタック！」
「ガード！」
メテオライガーがエリオの攻撃を受け止める
更にミスリルエイゼルが向かっていく
「完全ガード！」
コスモリースがミスリルエイゼルの放った炎を受け止める
その様子を見ながらカオスブレイカーはエイゼルを見据えていた
「（残りのシールドは10000が2枚に5000が2枚、大丈夫、まだ止められる）」
「トリプルドライブ！」
【エアレイド・ライオン】クリティカルトリガー
「効果はすべてバグデマグスに！」
【ギガンテック・リンガー】スタンドトリガー
「効果はすべてエリオに！サードチェック！」
【フレイム・オブ・ビクトリー】クリティカルトリガー
「トリプルトリガー！？しかもこのパワーっ」
「効果はすべてエリオに、スタンドしたエリオでアタック！」
バグデマグスと合わせてパワーの合計が高すぎる
両方の攻撃を止めるのにシールドが足りない
「でも！この攻撃は止める！」
バグデマグスをノーガードで受けるべきと考えたユウカはパラダイムシフトとコロニーメイカーでガードする
「バグデマグス！アタック！」
勢いよく剣を振り上げるバグデマグス
剣を振り上げカオスブレイカーに向かってくる
「ノーガード」
バグデマグスの剣で斬られ声を上げるカオスブレイカー
「ダメージチェック、ふっ………ここまでか」
【混濁の星輝兵 アイアン】
【星輝兵 パラダイムシフト・ドラゴン】

「か、勝った」
力が抜け思わずその場に座り込んでしまうハジメ
そんなハジメにユウカが手を伸ばす
ハジメは小さく笑いながらその手を取った
「今回は私の完敗よ、けど、次はこうはいかない」
「なんか、負けたのにあんまり悔しそうじゃねえな」
「ふふっ、当たり前よ、世界は広い、あなたが準決勝で戦ったアマネのように、まだまだ強いファイターがたくさんいるのよ」
ユウカのその言葉にハッとなるハジメ
「世界………」
「興味あるのかしら？」
ハジメの反応を見て小さく笑うユウカ
「私は一足先に世界へ行く、そこで自分の可能性を確かめてみたい」
そう言って控室に戻るユウカの背中を見ながら拳を握るハジメ

控室に戻り軽く呼吸を整えたユウカはミライの方を見る
「さ、後はあなた次第よ」
「ええ」
静かに立ち上がってデッキを手に取るミライ
ミライとタイガ、二人の因縁のファイトがついに幕を開けようとしていた 

次回予告
全国大会最後のファイト
ついに始まった因縁の対決
クロノファングとクロノジェット
二人のユニットが再びぶつかり合う
turn:50 運命のラストファイト