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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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466

無人発電所にて




ヒカリ:「何よ、、あれ、、」



タケシ:「嘘、、だろ、、」



サトシ:「、、、、、」
サトシ(、、ナツメさん、、、)



無人発電所の敷地から、
サトシ達も同じ映像を見ていた。

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ナツメ:[全ては15年前、、。ポケモンの
消滅から時代の流れは変わった。
人々の心から夢や希望は消し去られ、絶望し、
挙げ句の果てにポケモンと共存していた
事実すら薄れゆく程 人の心は衰弱してしまった]

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サトシ:「、、、」



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ナツメ:[だが、これは哀れむ事ではない。
これは人類が進化するチャンスである。
夢や希望が失われたのであれば、
他の物を得れば良い。本来全ての人間が
心に潜め、理性と相対し備わっているもの。
、、”人間の欲”そのものを!]
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ヒカリ:「人間の欲、、ですって?」




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ナツメ:[聞くが()い!
この星に、この世界に身を置く全ての人よ!
15年間我々の見てきた世界は偽りの世界であり、
それ以前に見ていた世界も全て偽りの世界だ!
そしてこの先新たに我々シルフが創造する世界、
全ての人類が”己の欲のままに生きる世界”こそ
本来在るべき世界なのだ!]

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ヒカリ:「ちょっと、、
どう言う意味よそれ、、、」




タケシ:「ナツメさん、、、」




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ナツメ:[今日を持って、今まで我々が
作り上げてきた全ての秩序は廃止する。
我々に忠誠を誓い、
シルフの(もと)で皆、自由に生きよ!」

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ヴゥウゥン(他の立体映像)



ナツメが演説している映像と他に、
複数の映像が投影された。



タケシ:[あれは!」



新たに表示された複数の映像。
その映像に映っていたものは、、、

{イッシュ地方}
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ジバコイル:「ビビビ」


バシュゥ!(ラスターカノン)



イッシュ住人A:「うわぁ〜!」



イッシュ住人B:「逃げろ〜!」


ドガァァァン!!(崩れる建物)

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{カロス映像}

カロス住人A:「やめてくれ〜!」


ギャラドス:「グァァァ!!」



カロス住人B:「ひぃ!!」

カァァッ!(はかいこうせん)
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複数の映像に映っていたもの、
それはシルフの操るポケモンによって
街を破壊されている各地方の光景だった。




タケシ:「あれはタチワキシティ!」









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{シンオウ}



バンギラス:「グォォォ!!」


ドガァァァ!(ストーンエッジ)



シンオウ住人A:「助けてくれ〜!!」



シンオウ住人B:「くるなぁぁ!!」
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––



ヒカリ:「キッサキシティが、、、」




そして、、、


–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––



ピピッ(サトシの無線機)



突然、サトシの無線機が鳴った。



コジロウ:「おい!大変だ!!
いま”おつきみやま”に着いたんだが、
ニビシティから火が上がっているぞ!」



サトシ:「!!」



タケシ:「なんだって!?」


他の地方だけでなく、カントーも
襲われていた。



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ナツメ[我々の目的は一つ。
世界が一つとなり、嘘も偽りもなく
人類が本能に(あらが)う必要のない平和な
新時代を築く事だ。そしてシルフは今後、
絶滅に近いポケモンを反逆者防止の為
全て保持した後、
新時代を築き上げるべく活動をする。
己の欲と自由を求めるのであれば
今後の指示に従え、、。
我々シルフに刃向かう者、
新時代を迎えるに相応(ふさわ)しくない者は
この映像のように容赦なく排除する、、、]

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ヒカリ:「ふざけないで!!」





ヒカリは怒りを抑えきれず、
映像に向かって銃を連射した。
しかし、その行動も(むな)しく
銃弾は映像に届かず空を裂くだけであった。


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ナツメ[既に基盤となる準備は
出来ている。今日までの己を忘れ
明日からは皆、本能のままに生きよ。
労働も格差もない、素晴らしき世界で]


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サトシ:「、、、くっ!!」



サトシはこれまでにないくらい、
(こぶし)を強く握りしめた。
平和を口にし
ポケモン達を脅迫の為に利用するシルフ。
そして、ワタル達と同様かつて
尊敬していた人物に裏切られた事実が、
サトシの胸を貫いた。










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ナツメ[皆で新時代を迎えられるよう、
我々シルフは心より願っている。
元カントー
シルフカンパニー本社代表、ナツメより]


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パシュン(消える映像)




映像はここで終わった。







 
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