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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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turn:47 目標

 
前書き
互いの全力をぶつけあうメグミとマコト
文字通り死闘となった激しいファイト
そしてついに姿を現すマコトの真の切り札
驚愕のその能力にメグミは思わぬ方法で対抗する
死力を尽くした果てに思わぬ決着を迎える 

 
「ストライドジェネレーション!PRISM-I サンシャイン・ヴェール!」
サンシャイン・ヴェールの登場
更にその両脇をガーネットが固める
「勝負に出たわね」
メグミの全力を持ちこたえるためにマコトもまた真剣な眼差しで彼女を見据えた

Turn:46 目標

「ダメージトリガーチェック」
【ワイバーンストライク ピグルマ】トリガーなし
ダメージを確認したマコトはメグミの手札を見た
彼女の手札は残り2枚
「(1枚はさっきのターン手札に戻したケルトとみて間違いない、もう1枚はまだわからないカード………けど、たとえ完全ガードだとしても、私には関係ない)」
メグミのヴァンガードであるサンシャイン・ヴェールを見つめるマコト
「(サンシャイン・ヴェール………このユニットが出た時点で勝負は決しているのよ)」
「もう一体のガーネットでアタック」
「チャトゥラでインターセプト」

父方の実家に帰省した際初めて会った年下の少女
両親と手を繋ぎながら自分の手の中のデッキを興味津々に見つめていた

「あー、また負けた、やっぱりマコ姉は強いなぁ」
幼い頃のメグミとはよくファイトしたものだ
このころからマコトにはすでに目標があった
強くなりたい、強くなって、尊敬するあの人に認めてもらいたい

「サンシャイン・ヴェールでアタック!」
「完全ガード!」
腕を振るってサンシャイン・ヴェールの引き起こした波を食い止めるドラゴンダンサー アナスタシア
「トリプルドライブ」
【PRISM-I ヴェール】トリガーなし
【PRISM-P プリンセス・ケルト】トリガーなし
【PRISM-I サンシャイン・クリア】クリティカルトリガー
だが完全ガードされた以上このトリガーに意味はない
「サンシャイン・ヴェールのスキル!手札のケルト2枚とヴェールを捨ててガーネットとエメラルを手札に!手札に戻したガーネットにブレイクライド!更にガーネットを手札に、1枚ドロー!エスペシャルカウンターブラスト!ガーネットのパワー+5000!クリムゾンにアタック!アルティメットブレイク!」
ガーネット2枚とエメラルがコールされトリプルドライブの権利を獲得
「ジェネレーションガード!霊王雷帝 ヴリトラ!スキルでシールド+5000、更にチャトゥラでインターセプト」
「トリプルドライブ!」
【PRISM-P プリンセス・レイテ】トリガーなし
【PRISM-P プリンセス・レイテ】トリガーなし
【PRISM-Duo アリア】トリガーなし
「ガーネットでアタック!」
2体のガーネットがそれぞれ向かっていくが
「ガード!」
ピグルマとスパークエッジに阻まれ攻撃失敗
「っ!ターンエンド………」
このターンメグミは前列を空けておくことが出来なかった
しかもマコトのリアガードにはすでにクラウンホルダー・ドラゴンの姿がある
「ファイナルターン!」
マコトの気迫を前に圧倒されるメグミ
「(大丈夫………このカードが役に立つはず)」
「スタンドアンドドロー」
ドローしたカード、ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオンを確認するとわずかに笑みをこぼすマコト
「メグミ、あなたは本当に強くなった、だから見せてあげる、私の本当の切り札!」

「………来る!」

マコトはドローしたドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオンをドロップしてジェネレーションゾーンを開放する
「レギオンじゃないのか!?」

「遍く世界に光あれ!闇を切り裂く雷の奔流!ストライド・ザ・ジェネレーション!」
マコトがストライドしたのは槍と宝玉を携えた巨大なドラゴンだった
その迫力はコンクエスト・ドラゴンをはるかに凌ぐ
「征天覇竜………ドラゴニック・カイザー・ワーニング!チャトゥラとダストプラズマをコール!」
リアガードをそろえ盤石の態勢

「“カイザー”………まさか!」
タイガが何かに気付く

「ワーニングのスキル!前列すべてのユニットとバトル!更にヒットするごとにユニット2体にパワー+5000」
リアガードを薙ぎ払うだけでなくパワーアップまで
もしアタックに成功すれば強大なパワーを得ることが出来る
これがマコトの切り札の力

「ワーニングは私たちとのファイトでもめったに使わないまさしく切り札にふさわしいカード、しかも、手札を使い切って決めに来ている」
「それほど、彼女たちが強敵だということ」
デッキを握りしめるユウカ
「私たちも負けてられないわね」

「ワーニングでアタック!これでおしまいよ!」
メグミの手札は5枚、たとえこの攻撃を完全ガードしたとしてもリアガードは退却させられリアガードがパワーアップしてしまう
「わかってた………マコ姉の戦い方………だって、マコ姉が櫂さんを目標としていたように!私だってずっとマコ姉の事を尊敬していたから!」
そう言って手札のティモールをドロップするメグミ
「ティモール!?」
「ジェネレーションガード!触れ合う手と手 レオナ!スキルでエメラルを手札に!そのままガーディアンコール」
ヴェールを守るように手を構えるレオナとエメラル
「エメラルが手札に………しまった!」
「エメラルのスキル!2体のガーネットを手札に!ヴァンガードのガーネットにパワー+5000」
たとえ複数の攻撃対象にされたとしても、リアガードである以上手札に戻すことは出来る
そして対象を失ったこの攻撃がヒットすることはなくなる
後はヴァンガードのみ
「ガーネットのエスペシャルカウンターブラスト!」
三枚戻ったことで+15000
「トリプルドライブ!」
【毒心のジン】クリティカルトリガー
【神槍の抹消者 ポルックス】クリティカルトリガー
【ドラゴンダンサー アナスタシア】トリガーなし
トリガーは2枚、だが、ダストプラズマ・ドラゴンに効果を集中しても26000
エメラルと自身の効果で31000まで上がっているガーネットには届かない
「ターンエンド」
自身の攻撃は決まらなかった
それどころか完全に封殺されてしまった
悔しさから拳を握るマコトだったが先ほどのメグミの言葉を思い出し笑みをこぼした
「強くなったわね、メグミ」
かつてのあこがれの人と同じように笑顔でそう告げるマコト
「(もう、悔いはないわ………)」
サンシャイン・ヴェールが再び姿を現す
会場にいる誰もが、マコトさえもメグミの勝利を確信していた
「サンシャイン・ヴェールでアタック」
「完全ガード」
これでマコトの手札は再び0
もう打つ手はない
【PRISM-I サンシャイン・ローザ】トリガーなし
【BN-PRISM エメラル】トリガーなし
【PRISM-P プリンセス・レイテ】トリガーなし
「サンシャイン・ヴェールのスキル!ガーネットとレイテを手札に戻しスペリオルライド!ガーネットでアタック!アルティメットブレイク、ローザとレイテ、アドリアをコール!トリプルドライブ!」
【PRISM-P プリンセス・ケルト】トリガーなし
【PRISM-P プリンセス・ケルト】トリガーなし
【PRISM-R メルキュール】トリガーなし
ガーネットの攻撃が決まり会場中が歓喜の声に上がった
マコトも満足そうな顔で山札の一番上のカードを手に取った
だが次の瞬間マコトの表情が変わり驚愕に満ちていた
「なんだ………マコトさんの様子がおかしいぞ?」
彼女の異変に気付いて会場中がざわつく
重苦しい空気の中マコトが確認したカードは
【蟲毒の抹消者 セイオウボ】ヒールトリガー
「なっ!?」
「嘘だろ………このタイミングでヒールトリガー………」
予想外の展開に会場の空気が一変した
ローザの攻撃もダストプラズマによって阻まれメグミのターンが終了する
「スタンドアンドドロー、ポルックスをコール、シーク・ザ・メイト、ドラゴニック・カイザー・ヴァーミリオンとレギオン、スキルを発動、サイシンのブーストでガーネットとローザに同時攻撃」
静かに宣言するマコト
メグミの手札は8枚と多いがそのほとんどがシールド5000のカード
はたして残りの攻撃を防ぎ切れるか
「アリアで完全ガード!」
この時点でメグミの手札は残り6枚
「ツインドライブ」
【蟲毒の抹消者 セイオウボ】ヒールトリガー
【神槍の抹消者 ポルックス】クリティカルトリガー
「ともに効果はポルックスへ、クラウンホルダー・ドラゴンのスキル、ポルックスと自身にパワー+2000、アタック」
「ガード!」
2枚のレイテにケルト、エメラル、一気に手札を4枚使いガードするメグミ
「残ったチャトゥラでアタック」
「ガード!」
クリアを使いこれもガード
だが先ほどの攻撃で全力を出し切ったメグミにもはや決め手と呼べるものはない
「メルキュールをコール!ガーネットでアタック!」
「ジェネレーションガード、雷王霊帝ヴリトラ」
「ツインドライブ!」
【PRISM-Duo アリア】トリガーなし
【PRISM-M アドリア】ドロートリガー
「1枚ドロー、パワーはメルキュールに、アタック」
「ガード、インターセプト」
先ほどまで勝利が確定していたはずのメグミ
だがヒールトリガーによって状況は一変
ただ敗北するのを待つだけとなってしまった
「クラウンホルダー・ドラゴンをもう1枚コール、ライジング・フェニックスと位置を交換、ヴァンガードでレギオンアタック」
俯くガーネットに2体の龍の雷撃が迫る
【マイティボルト・ドラグーン】トリガーなし
【スパークエッジ・ドラコキッド】クリティカルトリガー
雷撃がガーネットに襲い掛かりその体を貫いた
【ハートフルエール ファンディ】

「驚愕の結果となりました、勝利目前と思われていた葛木メグミ選手でしたが、起死回生のヒールトリガーによって状況は一変、勝者は先導マコト選手」
会場中が歓声に包まれる中メグミとマコトは静かに退場していく
マコト自身、この結果には納得していなかった
実力で勝っていたのはメグミの方だった、だが………

タイガたちの待つ控室に戻ったメグミ
「ごめん………負けちゃった」
「あれはしょうがない、メグミはよくやった」
そう言って彼女の肩に手を置くタイガ
メグミはそんな彼の隣に座るとそのまま悔し涙を流した
泣き続けるメグミを背に真剣な表情で入場していくハジメ 
 

 
後書き
次回予告
死闘の果てにあと一歩で敗れてしまったメグミ
もう負けるわけにはいかないタイガたち
続けて出場したハジメはユウカと戦う
リンクジョーカーの恐るべき能力に対抗するためハジメは……… 
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