とある世界の物質破壊≪ディストラクション≫
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幼馴染みとの初めまして。
前書き
湊『過去編突入!』
美琴『今回は私との出会いね。』
湊『あぁ、美琴と初めて会ったのは確か……5歳?』
美琴『私は覚えてないわよ。』
湊『まぁ、小さい頃だからね。俺もあまり覚えてないよ。』
美琴『とりあえず、本編に行くわよ!』
湊『もちろん、俺視点!』
俺はあの後、自分の寮に帰ってすぐにベッドに横になった。
火竜との戦い後、自分の過去を話し美琴と和解することが出来た。
──まさか、こんなに早く話すことになるとは思わなかったな……。
研究所爆破事件から気づけば6年も経っていた。
あの男……城崎聖がいつ動いてももうおかしくない。
──俺は、負けられない。
俺を殺すためだけに裏level5が作られ、理事会も二つに割れた。
噂では、俺を殺すために何か兵器らしき物も作り始めているらしい。
俺は、少し目を瞑った。
──いつ死んでもおかしくない、俺はそれほど危険な場所に立ってるんだ。
美琴や黒子、飾利、涙子……皆を巻き込むわけにも行かない。
何とかしてでも……あの男に会わせるわけには……。
そう考えていると睡魔に襲われ始めた。
──今日は疲れたな。
この景色は……!?
俺は、昔の記憶を夢で見た。
母さんの親友に会う。
それが彼女との初めましてだった。
「湊ー、行くわよ?」
この茶髪でロングヘアーの女性、城崎夢唯は湊の母親だった。
「うん、今行く。」
そして、湊と呼ばれた茶髪の短めな髪型の少年は鞄をもって母親のところに走った。
「忘れ物は無いな?」
「うん、確認した。」
「今からお母さんの親友に会いに行くからね。」
「うん。」
僕達は車に家族3人で乗り、母さんの親友に会いに向かった。
「夢唯、久しぶりね!」
「美鈴久しぶり、元気にしてた?」
美鈴と呼ばれる茶髪で大学生に見える女性と、母さんが賑やかに話していた。
その女性の後ろには、僕より年下の女の子が隠れながらこちらを見ていた。
「あ、紹介するわ。この子は私の息子で湊5歳、湊挨拶して?」
僕は頷いてから目の前で立っている女性に話しかけた。
「初めまして、城崎湊です。」
「初めまして、私は御坂美鈴。私の後ろにいるのが……」
そう言って後ろにいる女の子を呼び寄せた。
「御坂美琴、私の娘で3歳なの。ほら、美琴ちゃん挨拶して。」
美琴と呼ばれる女の子は恥ずかしそうにしながら、笑って挨拶した。
「みさか みことです。」
──3歳なのに、しっかりしてる……
僕は驚きながらも笑って返した。
「よろしくね、美琴ちゃん。」
そう呼ぶと「うん!」と元気よく返してくれた。
そうして、僕達は一緒に遊ぶことになった。
父さんは美琴ちゃんのお父さんと、母さんはもちろん美琴ちゃんのお母さんと話した。
僕は美琴ちゃんに連れられて、美琴ちゃんの部屋に来て座っていた。
「部屋広いね。」
「うーん、みこと分かんない。」
僕は「そうだよね。」と笑って返事をすると、じーっと見られた。
「僕になんかついてる?」
「ううん、呼び方。」
「あー、呼びやすい呼び方でいいよ。」
美琴ちゃんは「うーん」と唸っていたが、いきなり「あ!」と大きな声を上げて立ち上がった。
「みな兄ってよぶ!」
「え!?」
──みな兄!?
「だめ?」
僕は予想外な答えで驚いた声を上げると、美琴ちゃんは駄目なのかと思ったらしく、僕の顔を見上げるように見てきた。
「ううん、駄目じゃないよ。」
「やったー!」
それから、僕のことを『みな兄』と美琴ちゃんは呼び始めた。
この時の僕はまだ知らなかった。
特殊な力を持つ事を。
持ったことによって、家族がバラバラになることを。
大切な彼女を失いかけることを。
そして、何より……大切で1人の女の子として見ていた子を
"妹"として見なければならなくなることを─────。
後書き
過去編突入ー!パチパチ(。>ω<ノノ゙
今回は少し短めですが、次回は時間が少し飛びます。
GWがもう少しで終わってしまう……!
小説の更新がぁぁぁぁぁ!とならないように、頑張りますww
では、次回予告!
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僕には特殊な力があった。
存在する全ての物質を操作できてしまうという、不思議な力。
この力が目覚めてから少し経った話。
次回『特殊な力』
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