恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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11部分:第一話 関羽二人の少女と会うのことその十一
第一話 関羽二人の少女と会うのことその十一
「全く。どういうことなのだ」
「あっ、いたのだ」
ここでその張飛の声がしてきた。
「探したのだ」
「探した?」
「一緒に入るのだ」
見れば彼女は全裸だった。身体が幼い。
「では行くのだ」
こうしてすぐに飛び込んでいた。関羽がその湯を浴びてしまった。
「あっ、こら!」
「どうしたのだ?」
「飛び込む奴があるか!」
言うのはこのことだった。
「全く。何を考えているのだ」
「駄目なのだ?」
「駄目だ。マナーがあるだろう」
彼女が言うことはこのことだった。
「全く。御前と言う奴はだな」
湯舟の中で立って説教をする。しかしここで張飛はその彼女の身体をまじまじと見た。そうしてそのうえでこんなことを言ってきたのだった。
「関羽だったのだ?」
「そうだが」
「どうしたら関羽みたいに胸が大きくなるのだ?」
彼女が今言うのはこのことだった。
「そこまで大きな胸に。どうしてなれるのだ?」
「あっ、これか」
「そうだ。かなり大きいのだ」
確かに見事な巨乳である。少し動いただけでかなり揺れる。しかも張りもある。
「どうやったそこまでなれるのだ?鈴々の胸は小さいのだ」
「こ、これはだな」
「どうしたらなれるのだ?」
「大志を抱くのだ」
苦し紛れに胸を張って強弁した。
「そうすればなれるのだ」
「大志を抱く?」
「そうだ。それを胸に抱けばだ」
「鈴々も胸が大きくなれるのだ」
「そうだ。そういう説もある」
そういうことにした。これで何とか誤魔化した。
そして三人で寝ることにした。しかしここで。
「やっぱり鈴々の服じゃ小さいのだ」
「いや、別にいい」
関羽が張飛から借りた寝巻きは確かに小さかった。ナコルルはそうではなかったが。
「それはだ」
「いいのだ?」
「心遣い感謝する。では寝よう」
「はい、では私はこれで」
すぐに眠りに入るナコルルだった。
こうして二人きりになる。すると張飛は関羽に対して言ってきた。
「一緒に寝るのだ」
「だから同じ部屋にいるのだな」
「その通りだけれど違うのだ」
だがここでこう言ってきたのだった。
「一緒の布団で寝るのだ」
「同じ布団でか」
「そうなのだ。鈴々は負けたのだ」
こう彼女に言うのである。
「だから同じ布団で寝るのだ」
「おい、それは」
関羽は彼女のその言葉に困った顔で返して言った。
「誤解されるような言い方はするな」
「誤解?何がだ?」
「だからだ。勝負で負けたからといって同じ布団で寝なければいけないなどと」
「駄目なのだ?」
「駄目ではないが」
困った顔でまた言う。
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