ドラゴンクエストⅢ アルスと愉快な仲間達
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第7話 エルフ達の里
「まさか私が憧れていた人の息子がこんな人だったなんて…」
オルテガの息子が俺だと知った途端こうだ、俺の顔を見る度にため息つくのやめてもらえませんかね…
「いいじゃねぇか、こいつがいるからこそこんな性格にはなるまいと俺達は頑張れるんだから」
「それもそうですね。あ、ノアニールが見えてきましたよ」
ちょっと待って俺軽くディスられてる?
「軽くじゃなくて思いっきりよ」
デスヨネー!
「ほら早く歩くわよ。ノアニールまであと目と鼻の先なんだから」
そういい俺以外の魔物に出くわすのが嫌なのか早歩きで歩いていた。
さて鋭い読み手の人達ならディスられた時点でなぜ俺がキレないのか?っと疑問に思うだろう
なぜならいまから向かうノアニールっという村は全員眠っているのだ!つまり前回言った通りあんなことやこんなことが出来てしまうわけだ!
「着いたのはいいけど…みんな立ったまま寝てません?」
おっと、俺としたことが解説をしている間にどうやらノアニールに着いちまったようだな
「姉御どうします?ほかの街にいきますか?」
いやまてお前ら!こんなに大勢の人が立ったまま寝ているんだぞ?これはきっとバラモスの仕業に違いない!(本当は妖精の仕業なんだけどな)
「はっ!?確かに村人達から高い魔力を感じます…っと言うことはバラモスもすぐ近くにいるかもしれないってことですよね!?」
そうだ!だからお前達3人は旅の疲れを癒すため宿屋に向かった方がいい、ってかそうしてくれ
俺はバラモスがいないかここを散策してくる。
「バラモスがいた時どうするんだよ!?」
なにいたとしても戦わなければいい話だ(本当はいないがな)
30分したら絶対宿屋で会おう
俺は絶対帰ってくるから任せとけ
「アルスさん…貴方って人は」
まさかこいつらは俺がいまからどんなことをするか想像するまい、溜まりに溜まった物をここで解放する時だな、いでよ俺の中に眠れる獣よ!
なんでお前が付いてくるんだよぉ…
「何よなんか不安?」
現在俺はチョコと2人でノアニールを散策している。理由は俺を1人野放しにしていると何をしでかすか分からないこととのこと、くそ!流石幼馴染だよ。考えてること普通に読まれてるよ!
「それにアルスと二人っきりになりたかったし…」ボソッ
なんか言ったか?
「なんも言ってないわよ!?さぁ早くバラモス見つけに行くわよ!」
どうせツンデレ特有のデレが出たんだろうな…なんとなく態度でわかる
「おぉ!動いている!わし以外の動いている人を見るのが初めてじゃ!!」
後ろの方から大きな声がしたので振り向くと杖を付いたジジイがいた。
「魔王バラモスが出た!!」
「誰がバラモスじゃ!わしは人間だぞ!ちゃんと言葉も喋れるわい!」
そういえばこの村に1人眠っていない老人がいたな
「まったく近頃の若者は…それよりお主ら旅人じゃろ?1つわしの頼みを聞いてくれないか?」
またお使いかよ。めんどくせぇな
「まあまあそう言わずにもし頼みを聞いたらわしの家の中にある宝物をやろう」
何なりとお申し付け下さい。バラモス様
「欲深いやつじゃの…後わしはバラモスじゃないって」
っと言うわけでその後宿屋にいる2人と合流して西にあるエルフの隠れ里に着いたのはいいが…
「うわ!?人間だ」
「しかも4人も…私達の里を侵略しに来たに違いない」
「ちくわ大明神」
エルフ達よ…茂みに隠れているつもりなのか知らんけど普通にバレているぞ、後ちくわ大明神って言ったやつ誰だよ。
「騒々しいですよあなた達、タダでさえ今こっちは参っているのに」
奥から気品のある女性が歩いてきた。例えるとそうだな…高嶺の花的な人?
「あ、女王様実は人間達が…」
「そうですか、わかりました」
女王様と呼ばれた女性はゆっくりと俺達の方に近づいてきた。
「人間よ。この里にどのような御用で?道にお迷いならこのまま南に行くと大きな城が見えるでしょ」
「あ、いえ実はノアニールにいる老人に頼まれてここに…ですよね?」
いやここで普通俺に聞く!?
「ノアニール?あぁ思い出すだけでも忌々しい…あの男が来なければ今頃アンは…」
「何か言いましたか?」
「あなた達には関係ないことです。それより早くこの里から出ていってくれませんか?ノアニールについては私達は何も言うことがありません」
ふむ…やはり素直に応じてくれないか、しょうがないあまりこの手は使いたくなかったが、おいオニギリ耳かせ
「えっ?なんだよ。いきなり」
実は……
「何をやっているのですか?人間早くこの里から」
「ちょっと待てよ。娘のアンとゆめみるルビー探しで忙しいんだろ?それなら俺らが…」
「どこでその情報を!?早く言いなさい!?さぁ早く!!」
「ちょ…苦しい…!?でもいい感じで気持ちいい…」
案の定喰らいついた。この世界で頼りになるのは俺の記憶だけだな、後オニギリがドが何個もつくほどのMだとは思っていなかった
「それ以上したら死んでしまいますよ!?」
「はっ!?そうでした。申し訳ありません」
「ゲホゲホ…死んだおばあちゃんに会いかけたぞ…」
「すまないことをした。して人間よ。その情報はどこから仕入れた?」
「こいつからこう言ってくれって頼まれただけだ、痛てて…」
「ふむこやつがが…」
そういって女王様は俺の目を見る。そんなに見つめられると照れるぜ
「勇者とは思えないような死んだ目ですね」
よしこの女殺るぞ
「まぁいい、付いて来い」
えっ?まさかのご指名?
「頑張ってくださいね!私達ここでトランプしときますので」
「あの女王様と二人っきりで…羨ましい」
「こいつみたいに首根っこ掴まれて死んだら骨ぐらいは拾ってあげるわよ」
冷たくありませんかね?
俺なんか君たちに恨まれることした?いやオニギリにはしたけどさ…
「何をしている?」
はいはい今行きますよ。
女王に連れていかれるまま森の奥に着いた。まさか一目惚れしたから付き合えって言うんじゃないだろうな!?そんな…確かに俺はイケメンで勇者だけどもエルフとは差が…
「何1人でくねくねしてるんですか、気持ち悪いですよ」
今の反応からして一目惚れの線は消えたよ。くそ!現実はなんて非情なんだ!
「まぁいいでしょう、それより貴方この世界の人ではありませんね。どこから来たのですか?」
さすが女王様だ、なんでわかったんだ?
「目を見てわかりました。私は今まで数々の人間達の目を見てきましたがあなたみたいな人は初めてです」
なるほどつまり俺みたいな現実世界では社会不適合者の目をした奴はこの世界では異常がられるのか
「正直に話しなさい、貴方はどこから来たのですか?」
参ったな…なんて答えればいいだ。地球といってもこの女王のことだから深く追求してくるだろうな
「さぁ早く……」
「女王様!?大変です、例の人間達が里にやってきました!?」
「こんな時に人間達が二人来るなんて…話はあとです。私についてきてください」
人間もそうだけどエルフも自分勝手だな
俺は口には出さずそう思いながら3人で来たみちを戻るのであった。
なぜ口に出さなかったかって?怒らせたら何があるかわからねぇからだよ
後書き
エルフよりダークエルフの方が好きな作者です
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