黄金バット 第十四話 メンインブラック人影を持つ怪鳥
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第三章
頑張ってペリュトン達に攻撃を仕掛けました、するとペリュトン達はどんどん消えていきました。ですがメンインブラックは余裕の顔で言うのでした。
「彼等は人を一人殺すと自分の影を取り戻すと言われている」
「人を一人!?」
「一人殺すとか」
「あの人の影じゃなくて自分の影を取り戻す」
「そう言われているのか」
「だから広島市民の数だけの彼等を呼んだ」
この広島市にというのです。
「その彼等を全て倒せるか」
「何てことだ」
「それだけの数のペリュトンを呼んだのか」
「とんでもない数だぞ」
「広島市の人口だけだなんて」
広島市は物凄く人が多いです、中国地方一の大都市で百万は優にいるでしょう。その広島市と同じだけの数になりますと。
「倒しきれるか?」
「弾丸がもつか?」
「そんなにないぞ」
「百万以上の相手となると」
「その彼等を倒しきれるか」
メンインブラックは実に楽しそうに言います。
「見せてもらおう」
「くっ、やってやる!」
「全てのペリュトンを倒してやる!」
「そしてこの難を逃れる!」
「そうしてやる!」
皆負けじとこう言ってです、この難に向かおうとします。ですがペリュトンの数はあまりにも多くてです。
どんどん倒していっていても遂に銃弾も砲弾もミサイルも尽きようとしてきました、この状況に誰もが危ないと思いました。
「もう弾がないぞ」
「後はアーミーナイフ位か」
「銃剣もあるが」
「これでペリュトンを倒せるのか?」
「空を飛ぶ彼等を」
これまでは何とかです、ライフルや散弾銃、自動小銃でまとめて撃って倒してきたのですがいよいよ武器はそうしたものしかなくなってです。
ローマ軍の様にそうした武器でしか戦うしかない、そしてローマ軍の様に一方的にやられるのかと覚悟しました。ですが。
突如です、広島駅の近くのビルの中で最も高いビルからです。あの笑い声が聞こえてきました。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「あの笑い声は!」
「まさか!」
皆、ネットで状況を見守っている人達もです、その声でわかりました。まさにその声の主こそです。
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