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提督はBarにいる。

作者:ごません
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ブルネイ春のサンドイッチ祭り!その3

 お口直しに野菜がメインのサンドイッチはいかがかな?まずはシャキシャキの食感が嬉しい貝割れ大根のサンドイッチだ。

《1人1パックペロリ!貝割れサンド》※分量2人前

・食パン:4枚

・貝割れ:2パック

・ツナ缶:1缶

・マヨネーズ:適量

・黒胡椒:適量

・バター:適量


 作り方は簡単。5~7mm幅に刻んだ貝割れ大根と、ツナ缶をマヨネーズと黒胡椒で和える。後はバターを塗ったパンに挟んで、少し馴染ませてからカットして出来上がり。ポイントは貝割れ大根とツナ缶の水気をしっかりと切る事かな?しっかり切らないと水気でパンがベチャベチャになっちまう。

「ん~!貝割れ大根がシャキシャキしてる」

「貝割れ大根じゃなくても、ブロッコリースプラウトとか、似たような野菜でもイケるぞ」

 手軽な割に美味いし、野菜が摂れるってのが良いところだ。お次はセロリをメインにした、グリーンサラダサンドだ。



《野菜たっぷり!グリーンサラダサンド》※分量2人前

・食パン:4枚

・セロリ:10cm位

・セロリの葉:半分位

・玉ねぎ:1/4個

・人参:1/2本

・塩:少々

・マヨネーズ:適量

・キュウリのピクルス:1本

 まずは野菜から。セロリ(葉も含む)、玉ねぎ、人参を全て千切りにして混ぜ合わせ、塩揉みしておく。暫く置いておいて、しなっとしてきたら水を搾る。

「そういや知ってるか?セロリって昔は薬草扱いだったんだぞ?」

「え、そうなの?」

「あぁ、あの独特の匂いの元が漢方薬なんかと同じ成分でな。調べてみると色々な効果がある」

「成る程……薬だと思って食べれば、あの苦さも納得ですね!」

 良薬口に苦し、って奴だな。因みにその成分の名前はフタライドとクマリンという。何かのキャラクター名みたいだが、本当だぞ?気になった人は調べてみよう。

 野菜を塩揉みして置いておく間に、ピクルスをみじん切りにしてマヨネーズと和えておく。バターの代わりにこいつをパンに塗って、味付けと防水の役目を果たしてもらう。

「え、バター塗るのには防水の意味もあったのか。初めて知ったよ」

 今更かよ、初月……。お前が普段どんだけ料理をしてないかバレバレじゃねぇか。まぁ良いけどよ。

 さぁ、仕上げだ。パンにピクルスマヨネーズを塗り、そこに水気を搾ったセロリサラダを乗せて、もう一枚のパンでサンド。軽く馴染ませてからカット。これで出来上がり。

「塩揉みしたお陰で少し食べやすくなってるね」

「水気と一緒に栄養素も抜けちゃってるから、栄養補給としてはアレだがな」





 さて、お次は……お、茄子があるな。あんまりサンドイッチに使うイメージの無い野菜だが、そこはホレ、調理次第って奴さ。

《意外な美味しさ!茄子チーズサンド》※分量1人前

・食パン:2枚

・茄子:1本~(多めでもOK)

・スライスチーズ:1枚(とろけるタイプの方がオススメ)

・醤油:大さじ1~(茄子の量に合わせて調整)

・ごま油:適量(他の油でも可)

・マヨネーズ:適量

 さて、作っていくぞ。食パンには片方はマヨネーズを薄く塗っておき、もう片方はチーズを乗せておく。

 茄子はヘタを取り、3~5mm位の厚さになるようにスライス。フライパンにごま油を熱して、両面が狐色になるまで焼いていく。

「あ~……このままお醤油とおかか掛けて食べたい」

 秋月、気持ちは解るがあくまでもこれサンドイッチの具だからな?いい焼き色が付いたら、醤油を回し入れて茄子に含ませる。お好みでおろし生姜を加えて生姜醤油にしてから入れても美味いぞ。あぁそれと、茄子が吸い取るしパンに挟む物だから、油と醤油は気持ち多目にな。

 茄子が焼けたらチーズを乗せた方のパンに茄子を並べていく。茄子の熱でチーズがとろけるから、とろけるチーズがオススメだ。そこにマヨネーズを塗ったパンを重ねて、馴染ませてからカットして完成。

「トロトロの焼きナス、うんまぁ……」

「マヨネーズ、醤油、チーズの組み合わせも絶妙だな」

 だろ?調理次第で案外イケるんだよ。




 さてお次は……お!昨日の店の残りのポテトサラダがあるじゃねぇか!こいつをサンドイッチにするか。それだけじゃあ芸がねぇから、もう1種類ポテトサラダサンドを作るがな。

《残り物アレンジ!ポテサラサンド》

・食パン:2枚

・残り物のポテトサラダ:適量

・とんかつソース:少々

・ハム:お好みで

・スライスチーズ:お好みで

 さて、作っていこう。とはいえこいつは簡単だ。食パンの片方にはハム、もう片方はチーズを乗せる。まぁこのハムとチーズは無くてもいい。メインはあくまでもポテトサラダだ。

 ポテトサラダにも一工夫。とんかつソースを少々加えて、味に辛味と深みをプラス。ソースの中にはスパイスやらフルーツやら、色んな材料が入ってるから味が大きく化けるぞ。後はこいつをパンに乗せて広げたら、挟んで出来上がり。実はこれ、とある有名作家の作品に出てきた事がある。

 それは池波正太郎。時代劇好きの人なら名前はよく知っている事だろう。『鬼平犯科帳』や『剣客商売』、『仕掛人・藤枝梅安』等の作者だ。食通としても知られる池波先生は、時代劇の中でも美味そうな料理を度々登場させる程の食い道楽だが、自分の食べた料理等の感想を載せたエッセイも多数出版している。その内の1つ、『散歩のとき何か食べたくなって』の中に、そんな一幕が出てくるのだ。

 散歩の途中、腹が減って神田の洋食屋に立ち寄り、ポテトサラダを持ち帰りで包んでもらう。それを持ち帰って食パンに挟んでサンドイッチにし、それを肴にビールで一杯。なんとも贅沢な一日の過ごし方である。他にも池波正太郎の美食エッセイは沢山ある。酒も好きな方だったので、興味が湧いたら読んでみるといい。ただし、空きっ腹で読むと地獄を見るぞ。

「ん~!美味しい!」

「炭水化物に、炭水化物……何ともおバカな組み合わせだけど、逆にそれが良いよねぇ」

 パン+炭水化物は美味い。焼きそばパン然り、コロッケパン然り。確かにアホっぽい組み合わせだが、それがいい。それでいい。……さて、もう一種類味の違うポテサラサンドを作ろう。こっちはちょっぴり大人味の『アンチョビポテサラサンド』だ。


《お酒のお供に!アンチョビポテサラサンド》※分量2人前

・食パン4枚

・バター:20g

・粒マスタード:小さじ1

・マヨネーズ:大さじ2~3

・アンチョビペースト:チューブで2cmくらい

・ジャガイモ:1個

・キュウリ:1/2本

・塩、胡椒:少々



 さて、作っていこう。バターは室温に戻して柔らかくなったら粒マスタードと練り合わせておく。ジャガイモは濡らしたキッチンペーパーでくるみ、更にラップで包んだら600wのレンジで4分チンする。キュウリは縦に半分に割って半月切りにしてから軽く塩を振り、塩揉みしておく。

 味の決め手はアンチョビだ。最近はアンチョビのペーストがチューブに入って売られているので、そちらを使った方が楽に作れるぞ。缶詰のアンチョビフィレを使うなら、1枚を包丁でペースト状になるまで叩いて使おう。

 チンしたジャガイモの皮を剥き、熱い内に潰しつつ塩揉みしたキュウリ、アンチョビペースト、マヨネーズと合わせる。もちろん、キュウリは水気を搾ってからだぞ?よく混ぜ合わせてから味見をして、黒胡椒で味を整える。塩揉みキュウリとアンチョビの塩気で足りると思うが……まぁ、味は適宜調整してくれ。

 仕上げにマスタード入りバターを片方のパンに塗り、もう片方はアンチョビポテサラを塗る。そしてその2枚をドッキングさせれば完成だ。

「さっきのポテトサラダのサンドイッチは、ご飯ってかんじだったけど、こっちはおツマミっぽいね!」

「うん、シンプルだけどそれがいいな」

 中々分かってるじゃないか。さてお次は~……と、アボカドがあるな。コイツで一品といくか。



《和風!アボカドサンド》※分量2人前

・食パン:4枚

・アボカド:1個

・花かつお:1パック

・マヨネーズ:大さじ2

・醤油:小さじ1

・ごま油:小さじ1/4

・バター:少々


 森のバターと呼ばれるアボカド。俺も度々使ってきたから、ウチの常連さんにゃ顔馴染みかな?そんな異名がある位だから、アボカド単品でもサンドイッチの具材になるくらいの力のある食材だ。だからこそ今回はシンプルに、アボカドのみのサンドイッチだ。

 アボカドは皮を剥いて種を取り除き、粗くみじん切りにする。そうしたらマヨネーズ、花かつお、醤油、ごま油と和える。

「ん~……味に締まりがねぇな」

「提督、ワサビを入れたら良いんじゃない?」

 ナイスアイディアだ、照月。アボカドとワサビは相性が良いからな。むしろ何で思い付かなかったんだか。アクセントが欲しい人は、ワサビをほんのちょっと。黒胡椒でも良いかもな。

 後はアボカドの風味を壊さないようにバターをパンに薄く塗り、そこにアボカドを乗せて挟んだら出来上がりだ。


「アボカド美味しい!」

「アボカドに醤油は鉄板だからな。安定感あるわ」





 さてさてお次はブロッコリー、ほうれん草、春キャベツで一品ずつ。

《刻んで混ぜる!ブロッコリーサンド》※分量2人前

・食パン:4枚

・ブロッコリー:小房で6つ分

・ハム:4枚

・コーン:大さじ2くらい

・マヨネーズ:大さじ2強

・塩、胡椒:適量

 まずは中の具材から。ブロッコリーは先に茹でておこう。後はハムとブロッコリーを細かく刻み、コーンと一緒にマヨネーズ大さじ2で和える。味見をして、塩気が足りなければ塩、胡椒で調整。

 パンに薄くマヨネーズを塗り、ブロッコリーサラダを乗せて挟んだら出来上がり。


《ほうれん草と玉子のサンドイッチ》※分量2人前

・食パン:6枚

・ほうれん草:1/2束

・茹で玉子:2個

・マヨネーズ:大さじ2

・塩、胡椒:適量

・バター:適量

・粒マスタード:お好みで


 ほうれん草と相性の良い玉子を使用。ほうれん草をサッと茹でて水気を搾って刻んでおく。茹で玉子を潰し、刻んだほうれん草とマヨネーズで和える。味見をして、塩気が足りなければ塩、胡椒で調整。味に締まりがないと感じたら、お好みで粒マスタード追加。具材に物足りなさを感じたら、カリカリベーコンとか賽の目に切ったベビーチーズとか混ぜるとボリュームが出るぞ。今回はベーシックなほうれん草サンドの作り方だから、マスタードも具材の追加もナシだけどな。

 後はパンにバターを塗り、ほうれん草入り玉子サラダを乗せて挟んだら出来上がり。



《ごま香る!春キャベツサンド》

・食パン:4枚

・春キャベツ:(小さめの)1/4玉

・マヨネーズ:大さじ3

・すりごま:大さじ4

・醤油:少々

・砂糖:小さじ2/3


 シンプルに春キャベツのみのサンドイッチ。今回は旬の物だし甘くて柔らかいという理由から春キャベツを使ったが、勿論普通のキャベツでも全然OKだ。

 キャベツを洗い、細い千切りにしたらしっかりと水気を切る。そうしたらマヨネーズ、すりごま、醤油、砂糖と和える。仕上げにパンにもマヨネーズ(分量外)を薄く塗って、キャベツを挟んだら出来上がり。


「ブロッコリーの風味が効いてて美味しい!」

 と顔を綻ばせる照月。

「うん、ほうれん草と玉子がいいコンビネーションだ」

 とニマニマしているのは初月。

「キャベツがシャキシャキで甘くて、美味しいです!」

 と、がっついているのは秋月だ。3人が3人、それぞれに気に入ったらしい。

「あ!そろそろレバーパテがいい頃なんじゃない?提督」

「そうだな、んじゃそろそろレバーパテを使ったサンドイッチにも取りかかるとするか」 

 さぁ、まだまだ続くぜ。

 

  
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