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リリカルなのは 金色の男

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第二話 青の嵐



 
第二話 青の嵐


「てああああああああああ!!」

ヴィータがグラーフアイゼンを目の前の戦士に向かって振り下ろす。

「ふっ!はっ!」

ヴィータの攻撃を戦士はかわし続ける。その動きに隙が無い。

「くそ!舐めんな!!」

「く!はあ!」

戦士はヴィータの攻撃を防ぐと軽い力で突き飛ばした。

「うああ!」

ヴィータが吹き飛ばされるとシグナムが斬りかかった。

「はあ!!」

シグナムの動きに避ける戦士はベルトの左側を叩き付けた。

「なに?」

戦士の身体が青くなった。

「変わった?」

「は!」

戦士はベルトからロッドを引き抜くとロッドは展開した。

「武器を持った?」

「は!」

「く!」

戦士の攻撃を受け止めるシグナム。

「速い・・・それになんて技だ・・・」

シグナムの技と互角に戦う戦士。

「シグナム変われ!」

「ザフィーラ!」

戦士に殴りかかるザフィーラ。技が早いが力で押されてしまう。

「く!」

戦士は一端回避すると再び金色の姿に戻った。

「く!ころころ変わるんじゃねえ!!」

ヴィータが加わり二対一になろうとしたその時。

シャキ

戦士の角が開いた。

「何をする気だ!」

「はぁぁ・・・・」

戦士の足元に巨大な紋章が描き出された。周囲の空気をまき込み威圧感で潰されそうになる。

「は!」

戦士が飛び上がりザフィーラに向かって襲い掛かった。

「はああ!!」

戦士の渾身のキックがザフィーラにヒットした。

「ぬおおおおおおおお!!」

結界を張り必死に戦士のキックに耐えるザフィーラだが圧力で吹き飛ばされた。

「ぐはあ!」

「ザフィーラ!」

「・・・・・・・・・・・・」

シグナムたちがザフィーラに駆け寄る。その光景を見た戦士は何も言わずに去った。

「待て!!」

「逃げるな!!」

「待って」

シグナムとヴィータが戦士を追おうとするがザフィーラの治療をしているシャマルに止められてしまう。

「止めるなシャマル!!」

「待って・・・あの戦士より・・・さっき落ちた人を探さないと」

「く!」

シグナムは先ほど突き落とした翔一を探すことにしたのだが。

「居た・・・」

ちょっと離れた場所でのびている翔一だった。




「・・ん・・・」

病院で目を覚ますはやて。何やら人がいっぱい集まっている。ヴォルケンリッター達の事が怪しいようだ。

「はやてちゃんあの人たちは?」

石田先生がヴォルケンリッターの事を気にかけたその時だった。

「石田さん」

「あ・・・あなた津上さんのお友達の」

黒いスーツの男が石田先生に説明をし始めた。

(ん!この立派そうな人が翔一君の知り合い?)

とはやては驚いていた。


その説明で帰宅する事になったはやて達だが。

「あ!皆おかえりなさい!」

「翔一君!!」

八神邸で留守番していた翔一。ヴォルケンリッターのことを説明しようとするのだが。

「いや~俺知らなかったよ。はやてちゃんに外人の親戚がいたなんて」

「へ?それ誰にきいたん?」

「ん?シャマルさんだけど」

翔一の天然さに救われるはやて。

「そっか~ん?ちょっと待って・・・あの病院に来た一誰?」

「うん知り合いの刑事さんだよ」

「なぬ!翔一君刑事さんと知り合いなの!!」

翔一の意外な顔の広さに驚くはやて。

因みに刑事さんは・・・

「はあ・・・津上さんも無茶なこと言うんだから」

とぼやいていた。

「えっとじゃあ自己紹介しようか。津上翔一です」

「シグナムだ」

「ヴィータだ」

「シャマルです」

「ザフィーラだ」

「いや~外国の人って変身できるんだな~」

((((おいおいおい))))

とヴォルケンリッター達は翔一のペースに乱されるのであった。

(賑やかになりそうや)

とはやては喜んでいた。







「ところであの戦士はどこに・・・」

「わからない・・もしかしたら」

シャマルが翔一を見るが。

「なにかの間違いだろう・・・あんな奴が戦士であるわけが無い」

「それもそうね」

と言って戦士のことは保留するのだった。


 
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