提督していない提督による騒がしい日常
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過去編、横須賀の過去 彰人side
前書き
やあやあ、お久しぶりでございます
失踪したかと思った?
残念!!生きてます、いろいろあったんです
モチベとかモチベとかモチベとか...
シリアス描くの...苦手なんです
俺が海軍に全く興味がなかった頃...
俺は平然と学校へと通っていた
県内有数のトップ校に通っている俺は医者を目指し、医学部にて勉学に取り組んでいた
学校に登校し、勉強を1通り終えた後の昼休み
友人が話しかけてきた
「おっす、元気にしてっか?」
「クラスも同じ、登校ルートも大して変わらん、さっきあったやつになぜ元気にしてるか聞かれなければならんのだ」
俺の返しを聞き、友人が吹き出して笑った
何が可笑しいのかわからないがツボに入ったようで笑いが止まっていない
「何が面白いのか...」
「俺自身もわからねぇよ」
と笑いながら返してきた
「そういや昼飯何食ったんだ?」
「弁当」
「愛妻?」
「んなわけなかろう、お前は?」
パンを少々、と言ってきた
コロッケパン、焼きそばパンなどなど...
野菜は一切無し
「お前な...栄養考えろよ...」
「けっ、余計なお世話だぜ」
かませみたいなセリフを吐かれた
なんでや...心配しただけやろ...
「お前も弁当にすれば?」
「お?作ってくれるのか?」
え、そうくる?
その予想外の返答に俺は冗談を混ぜながら返す
「愛しい彼女に作ってもらいな」
「嫌味か、嫌味なのか...」
そんなこと言った覚えないんだけどな
「お前といると楽しいさ...楽しいけど若干お前に勝てないんだよ」
「な、何がだ?」
「告白された回数、だって今月お前は何回告られたんだ?」
えっと...
「4回くらい?」
「まだ月の半分だぞ!?4回ってなんだよ!!」
「た、たまたまだ...偶然に偶然が重なっただけだって」
「お前...俺たち2人ってなんて呼ばれてるか知ってるか?」
「え?二つ名みたいなの付いてんの?まったく知らねぇ...」
「医薬の双神、だとさ医学と薬学の2人の神」
う、うわぁなんと厨二チックな名前なんだ...
誰が付けたんだよ...そんなの...
「お前と比べられるってどういうことかわかるか?」
「え?お前モテるんじゃねぇの?」
「いやさ、スペックがちげぇじゃねぇか」
スペックが違う、という部分に疑問を持った俺は聞き返した
「スペック?なんかあるか?俺に」
「勉強面でも勝てない、見た目もほぼ五分五分、俺もお前も異常に顔が整ってる、...自分で言うとなんか気持ちわりぃな」
「うん、それで?」
「そっからがお前のターンだ」
「料理が上手い、将来有望、親がかなりの有名、というより日本を守ってる人間だ」
「差は歴然だ、対して俺は最近の流行を知ってるとか些細なものしかねぇ」
友人は乾いた笑いを出しながら
「明らかに物件としては差がある、お前と結婚できれば裕福な暮らしに、自慢もできるし、家系が何よりいい」
でもなぁ、勉強しないといけないし...
「それでもお前は次から次へと女の子を粉砕、玉砕、大喝采」
「大喝采はしてねぇよ」
大喝采してたら随分と糞な野郎になっちまうわ
「いいかげんそろそろ本命見つけたらどうだ?」
本命...か
「まぁ考えと」
そこまで言った瞬間
気ままでゆったりとしていた生活、その全てが一つの爆音にて掻き消された
「んなっ...なんだ...!?」
突如鳴った爆音に焦りを見せて窓から外を覗く
「あっちの方面って...」
間違いない、鎮守府方面、というより鎮守府だ
「すまねぇ!!先生には帰ったって伝えてくれ!!」
「えっ、おい!!こんな時にどこに...!!」
俺は友人の声を聞き流し、外へ外へと走り出した
学校を出る途中、パニックになった先生に止められそうになったがなんとかすり抜け、学校から飛び出した
大混乱に陥っている街中をひたすら駆け抜け、爆音のした方向へと向かっていった
走る...走る...何も考えず、1秒でも速く着くよう走り続ける
勉強ばかりでまともに運動をしていなかったせいか、足に疲労が溜まり、時折転んだりしたが、走り続けた
「ハァ...ハァ...見えた...!!やっと...っおわっ!!」
安堵した隙に足がもつれ、前に吹っ飛ぶかのように転んだ
「痛っ、ここまで来たのにっ!!」
痛みを堪え、1歩1歩歩んで行った
とある場所に着いた俺はそのまま力尽き、倒れ伏した
顔だけ上に上げ、周りを見渡す
「何が...何が起きたんだよ...」
ここは鎮守府、俺の父母が揃って働いている
提督と艦娘で、だ
前来た時のゆるく、明るい風景は微塵も残っておらず、見るも無残な光景だった
海を見つめると少女達が黒い敵と戦っている
全く知らない者が見ても一目瞭然、押されていた
このままではジリ貧にもならずに負けるだろう
時折、少女達の誰かが鎮守府へと戻っている
被弾しているのだろう、ボロボロだ
そんななか敵の半数程を引き連れ、鎮守府から離れていく一つの人影が見えた
「母さん...」
何故かはわからない、だが母さんだと分かった
それを追うように他の少女達も進んでいる
挟み撃ちによる攻撃で半数程減らしながらこちらへ近づいて来ていた
目の前で繰り広げられる戦争に、頭がついて行かなかった
母さんに疲労で隙ができ、被弾した
航行不能状態に陥ったようだった
すると母さんめがけ、艦載機が大量に飛んだ
ここで撃沈させるつもりだろう
「対空射撃!!」
1人の艦娘の怒声が響いた
声に合わせ、少女達が一斉に艦載機へと射撃を始める、が
「一機逃した!!直上!!」
おい、そんなことってあるのかよ...
「母さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!」
俺の叫び声が聞こえたのか母さんはこちらに振り向くと
最後の笑顔と言わんばかりに微笑んだ
直後、爆音と共に水柱が上がった
そこに母さんの姿は...なかった
「は、ははは...嘘...だろ...」
信じられるわけがない、目の前で人が、しかも親が、死んだのだ
頭がどうにかなりそうだった所に一つの怒声が聞こえてきた
「撤退命令だぁ!?何言ってんだ!!」
撤退命令が出されたようだった
「ぐっ...だぁぁあ!!もう!!提督!!ちゃんとテメェも逃げろよ!!」
「各艦隊へ通達!!横須賀から退くぞ!!」
応戦しながら横須賀を離れていった少女達を見て
「慕ってるんだな...」
なぜかそう思えた、のも束の間
鎮守府に向けて敵の一斉放火が始まった
「あぁ...父さん...」
もう、何も...奪わないでくれ...
「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉお!!」
一際大きい爆音と共に鎮守府は倒壊した
そしてショックで意識が薄れていく中
「妖精さん!!運べますか!?」
という女の人の声が聞こえた
そして妖精と呼ばれている小さい人に運ばれている途中、うっすらと姿が見えた
あの女の人は...
黒髪のポニーテールで弓道着を着ていた、そんな気がする
後書き
下手くそですみません、正直こっちは手を抜いてます
あーこんなことがあったんだなぁー
とかいう感じで見てもらえると有難いです
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