ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版
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課外授業のデイウォーカー
王の間での謁見
俺達を確認すると兵士は言う。
「では、新たな王への謁見を・・・・」
そう言うなり、彼らは巨大な両開きの扉を開けていく。重々しい音を響かせながら扉が開いていき、俺とアザゼルを先頭にして進み後方からリアス達が続いて行く。広大な室内の下にはレッドカーペットが敷かれており、先程見た同じレリーフが金色に輝いている。魔物の刺繍、敵地のホームだからか。
絨毯の先に一段高い玉座が置いてありそこに座ってる若い女性、コイツが新たな王で少し離れた席に若い男性も列席してる。新たな王以外の者らはエルメのような人形の顔立ちだし、生気を一切感じない程だから純血か。
『ふむ、まさに現政府と入れ替わった新たな王と側近と言った感じか』
『そうだなアザゼル。俺らの通信機を持たせてるから念話してるが、流石にリアスと祐斗は俺らのようにはいかんか』
『この通信機は便利な代物であり、我らCBの技術によって作られてますから。王の間には玉座に居座ってる女性、玉座近くに居る男性は側近と兵士達が数名居る感じですわね』
『俺らCB所属の者なら念話会議が出来るし、一見少人数に見えるが戦国時代にあった上段の間に武者溜まりと言うスペースがあるらしい。気配消してる者らも居るが、俺の心眼と偵察機にはバレバレだ』
『・・・・それに貴族服着てる者も居るので中世と言う出で立ちですね』
と俺らCB所属の者らの念話会議してるが、朱乃と白音も参加していても無言で頷くだけ。主を守護役目が居るはずだから、恐らくどこかで隠れてるか透視のように見ているのかな。俺らは予想してたけど外れのようで、他勢力から来た者達だから囲む程の人数が居たのかと。コイツら少人数でクーデター成功させたのだろうよ、違和感ゼロだが今が前菜でメインイベントが後々ありそうだな。
『「禍の団」が協力態勢したと言う証拠は、玉座に座る人物よりも王の間に居る人物ごと入れ替えたみたいね』
『他勢力を避けていた吸血鬼の根城なのか、邪魔な存在が居なかったから計画がスムーズに進んだと思う』
『私もハイブリッドになってからだけど、ゼノヴィアやアーシアさんは玉座の前にして姿勢正してるよね~』
『そりゃそうさ。俺は堕天使総督だし一ちゃんはCB総司令官、その部下達であるお前らも姿勢正さずに普段通りにしてるようだ』
『グレモリー眷属だけでしたら私も姿勢を正しますが、黒歌姉様と一緒に居る時はCB所属となってますし』
俺達は三大勢力ではなく別勢力だから姿勢を正す事なく、腕を組んだりいつも通りな感じではある。玉座に座っている女性は、砂色の色合いが強いブロンドを一本に束ねた女性だけど歳は俺より下だな。
いくら吸血鬼だろうと俺は現人神だからか、人間の姿してるけど中身は全てを創造したと言われる創造神黒鐵。この中だと一番の年長者、少々脱線したが玉座に座ってる女性が着ているドレスは派手でも地味でもない感じ。身を包み優しそうな微笑みを浮かべてるが、あれは本心か芝居なのかは不明。
こちらに居るギャスパーと同じ人間味がある顔立ちしてるから、人間と吸血鬼の両方の美しさを持っている。決定的に違う赤い双眸は・・・・まるで虚ろで輝きを失いつつもある瞳をしてる女性の微笑みは儚さと痛々しく感じる。すると俺らに向けて挨拶してきた。
「ごきげんよう、皆様。私はヴァレリー・ツェペシュと申します。えーと、一応ツェペシュの現当主、王様をする事になりました。以後、お見知りおきを」
声音はとても軽い感じであったが、最初の挨拶は当主らしい挨拶だけど続きは女王になったばかりの発言。心眼にてあの子を見てるけど、とても身体エネルギーが無いように思える。吸血鬼でもハーフでも身体エネルギー溢れてるが、この子からは枯れているように感じた。視線が朧気になっていたが唯一、見知った者を見たら視線を定めた。
「ギャスパー、大きくなったわね」
「ヴァレリー・・・・会いたかったよ」
「私もよ。とても会いたかったわ。もう少し近くに寄って頂戴」
彼女の姿を見て悲観そうになるが、念話で笑顔でなと言って挨拶したギャスパー。招き寄せるようにしてヴァレリーはギャスパーに応えるよう彼女の方に寄って行く。兵士達も止める事も無く、念話で何かあれば動くと言ってギャスパーは安心して抱き寄せてたな。
「・・・・元気そうでよかった」
「私もだよ、元気だけど悪魔になっちゃった」
「ええ、その事は報告を受けていたわ。あちらでは大変お世話になったそうね」
「うん。それにCB総司令官兼黒神眷属『王』の先輩や友達も出来たから、もう私は一人じゃないよ」
「まあ・・・・ギャスパーのお友達なのですね・・・・あら・・・・。・・・・」
ギャスパーの視線が俺らに向けられるが、俺を見た後にグレモリー眷属の方も見て微笑んだ。するとヴァレリーは在らぬ方向へ顔を向けるが、この言語は恐らく俺しか聞いた事の無い言語だろう。
何もない空間に一人で話し掛けてるし、例え悪魔になって全ての言語を共通にしてもこの言語だけの理解者は俺とシャルロットに思えた。が、シャルロットも分からない顔をしてたから、理解出来るのは俺だけのようだ。
『一真、この言語は一体』
『謁見が終わったら教えてあげるよ、今は静かに聞かせてくれ』
「おやおやヴァレリーもソイツらと話せるとは驚きではある。俺に紹介してくれないか?」
「あら貴方にも聞こえるのね。じゃあ紹介するけど・・・・、・・・・」
「ほう・・・・、・・・・なのか・・・・は・・・・ふむ、俺もそう思うね」
俺とヴァレリーが言ってる言語は、この世ではなくあの世の言語であり要するに幽霊と話してる感じである。俺は霊界と言うけどヴァレリーに見える者は、あの世に行った魂らと話す俺を見てアザゼルも静かにしてたな。俺も喋ってたのか、ヴァレリーも顔を明るくする。
「そう、そうよね。私もそう思うわ。え?・・・・けれど、それはまだ・・・・・。・・・・本当?そうよねぇ・・・・」
「俺もそう思いたいが・・・・、・・・・だとな。それに・・・・だとしても・・・・そうとも思いたいね」
何も無い誰も居ない空間で話し続けるヴァレリーと俺に不信感を持つギャスパー、不信感より恩人の姿が誰も居ない空間と会話してるのか強い戸惑いの表情となる。アザゼルはグレモリー眷属だけ注意していた。
「一ちゃんも話してるし黒神も大丈夫だが、グレモリー眷属のお前らはアレを真正面から捉えるな。聖杯に引っ張られるし、特に教会出身のお前らがアレから視線外しておけ。・・・・シャルロット、一ちゃんが何を話してるのか分かるか?」
「さあ~私には分かりませんが、どうやら一真は理解しながら話の輪に入ってます。ですが確かにアレを真正面から見ない方がいいですし、アグニ達とヴァーリ達もアレを真正面から見てはいけませんよ?」
アザゼルが注意言った後、俺以外の者が言った事の意味を知ったのか即座に下を向けたり視線を外す素振りをする。俺もお喋りの夢中だが、問題無く見続けてるけどアレは聖杯に取り憑かれた者の末路だろう。見えないモノを見えてしまう現象、詳細は後で話すと念話で言っといたが喋ってる最中に話し掛けようとしても無駄。
「・・・・一ちゃんもだが何喋ってるのか理解不能だぜ」
「恐らく一真だけの特権かと。曰く霊界との繋がりを持つ一真は、この世ではない者と交信してるようだと言ってました」
「よく見ると一真の眼の色が変わった?『アレは一真しか使えない心眼さ。心眼を発動してる時だけ、瞳の色が金色になる』なるほど、あの眼は全てを見通す眼と言うのかしら」
「ヴァレリーとCB総司令官殿、その『方々』とばかり話し込むのは失礼ですよ?『方々』を見えて話し込むのも宜しいですが、今は王と謁見してる者としてきちんと振る舞わなければなりません」
側近と思われる男の話を聞いて、俺は心眼を解除して瞳の色が黒に戻りヴァレリーも笑顔で相槌を打って会話を止めていた。するとまた虚ろな眼のまま笑顔でこう続ける。
「そうでした。そちらにもお話が出来る方が居るとは驚きでしてよ。驚かしてごめんなさい皆さん、でも私が女王である以上は平和な吸血鬼社会が作れるの。楽しみね、ギャスパーもここに住めるし、だーれも貴方や私を苛める事もない事だもの」
「申し訳ないが、それが百パー本心でない事ぐらい察してやるよ」
そしてその発言はどう見ても利用されて騙されているようにしか見えない。ヴァレリーはクーデターを起こした者達にタダ利用されてるだけ。心も身体も神器も深く深く侵食されてるみたいだし、恩人の姿が別人のように見えたのか涙を流すギャスパー。
「・・・・ヴァレリー・・・・」
「コホン、ここまで仕込んだ事だし俺らに堂々と見せるとは趣味が悪いな。お前らはこの娘を使って何を企んでやがる?見た所、お前らが今回の首謀者だと言いたい。そうだな?」
俺は改めるようにして話すが、若者のような男性は人形のような端整な顔立ちを醜悪な笑みで歪んでた。
「首謀者といえばそうなのでしょうね。おっと、そういえば、ご挨拶がまだでした『挨拶しなくてもいい、俺はお前の事を知っているからな』では、私が誰なのか答えてみて下さい。CB総司令官の織斑一真様?」
「じゃ答えさせてもらうが、俺らCBには情報渡ってるがコイツらが知らないから意味が無い。朱乃」
「はい。貴方の名はマリウス・ツェペシュ、ツェぺシュ王家王位継承権第五位で暫定政府の宰相兼神器研究最高顧問を任されてる人物。本職は後者でありますが、貴方の叔父からの頼みにより一時的に宰相を。女王様の兄に当たる存在とされておりますわ」
「『ツェペシュの将来を憂いた可愛い妹が王として、どう吸血鬼世界を変えるか傍で見守りたい』と。お前の口上はうんざりする程反吐が出る」
CB兼グレモリーなのかコイツの事をスラスラと発言し、最後に言った言葉を聞いてマリウスは冷や汗出まくり。まさかそこまで知ってるとは思わんだろうし、先程用意してた口上まで当てるとは。創造神を舐めるなと言いたいが、アザゼル達はコイツが王族と言う事も信じられんと思ってたようで。
「一ちゃんの言う通りだな、それとこちらはカーミラ側と接触したのは知ってんだろ?ここまで招き入れてもよかったのか?」
全てを知られたのか顔を驚愕のままだったが、アザゼルが言うと途端に肩をすくめるマリウス。
「新政府はカーミラだろうと、創造神黒鐵様と堕天使の総督様であろうと友好的に交渉をしていきたいと・・・・まあ、半分冗談ですが。正直な話、私は別に政治など興味はありません。それはクーデターに乗った私の同士に任せるだけですので。今回はヴァレリー女王が貴方方に会いたいと仰ったものですし、私も貴方方に興味があったのですよ。何せ、協力者からよく貴方方のお噂を伺っているものですから」
「それについてはもう置いておく。主犯のテメエに聞くが、クーデターを起こした理由は何だ?それと『あのバカ野郎』の立案か?」
いきなり核心を突いた俺であり、クーデターの理由なら兎も角『あのバカ野郎』とは誰なのか?一部知っている者以外は、相変わらず恐い物知らずで容赦ないなと思ったそうだ。まあ俺は恐い物知らずで有名であるが、この場にいるツェペシュの吸血鬼達もこのやり取りにどよめいた。俺の問いにマリウスは平然とこう答えた。
「私が聖杯で好き勝手できる環境を整えてるだけです。ヴァレリーの聖杯は興味の尽きない代物でして、色々と試させているのですので本当にそれだけの事。その為、前王・・・・父や兄上達が邪魔でしたので退陣して頂きました。『あのバカ野郎』とは、あの方を指しているのでしょうが・・・・今回の行動は我々が起こした事です」
こんな奴の為に、この国の内部がグタグタになっている。それを聞いたヴァレリーも笑顔のままだし、洗脳または心を操っているように見える。今の発言でこの場にいる吸血鬼の貴族達もザワついた。まあそうだろう・・・・ここで話す事ではないのだから。
「マリウス殿下!ここで話す事ではありませんぞ!」
「こ、ここは仮にも謁見の間です!ざ、暫定の宰相と言えど、それ以上の事は謹んで頂きたい!」
「相手は創造神黒鐵様、グリゴリの堕天使総督とグレモリー家の次期当主なのですから。今の発言を総意と取られてしまうと我々の立場がありませぬ!」
マリウスの大胆発言に仲間なのか知らんが、貴族服を着た者達が慌てて窘めようとする程だ。本人にとって余り反省した態度ではなかった。
「これは失敬。早く宰相の任を解いてもらいたいぐらいです」
と苦笑いで言ってたが、こちらを舐めているような感じがした。俺らに皮肉成分を言っても無駄と終わるだけで、周りの連中よりマリウスが全ての実権を握っているように思えた。そんで俺以外の連中、特にグレモリー眷属は嫌悪の表情という感情。それを最大にしてマリウスを睨んでいたが、CB兼グレモリーの朱乃と白音らは冷静にしてる。
「・・・・酷いです。酷すぎます」
グレモリー眷属の中で、特に優しい感情を持つアーシアでもこの状況は酷と見た。そして涙を流す。
「・・・・ヴァレリー・ツェペシュは解放できないというのね?」
「話し合いは無駄だよ、リアス部長。コイツを消してさっさと帰ろうじゃないか、このヴァンパイアは生きていても害になるだけの存在だろ」
リアスがそう聞くが、マリウスは当然のように返すだけ。そして話し合いが無駄と感じたゼノヴィアは、冷たい表情となり亜空間からデュランダルを取り出そうとしていたが、俺のハリセンにより出さないで済んだ。
「バカモノ!相手は所詮と言えど宰相だ。こちらに攻撃態勢を作ったら、増々話合いなど出来んぞ」
「全く一ちゃんのお陰で最悪にならずに済んだが、俺らも吸血鬼に良い感情を持てないだろうが」
「おお、怖い怖い。では私達のボディガードをご紹介致しましょうか。私が強気になれる要因の一つをね」
「ゼノヴィア、貴女が吸血鬼に対して感情持ってない事もだけどもう少し冷静になって。これじゃ停戦をしようとしている一真君の策が水の泡になるわ」
イリナがゼノヴィアに言いつつもマリウスが指を鳴らす、俺達以外のグレモリーは悪寒に襲われるぐらいの強敵か?ま、俺らは平気だし朱乃と白音にイリナもだが実戦経験豊富な俺らはこんなのは悪寒に入らない。
グレモリー眷属は一瞬で全身の毛穴が開き、体中を冷たいものが通り抜けるらしいのでシャルロットを前に出した。悪寒はなくなったが、まるでターゲットにするような感覚らしく危機的状況に置かれている認識というプレッシャー。
『まさかクロウ・クルワッハか?』
『俺達が探していた邪龍筆頭格がボディガードしてるとは』
『今はアザゼルにも聞こえないようしてますが、こちらの端末にも正体は分かりました。間違いないですね』
黒いコートを着ていた長身の男性が一人、柱に背を向けていた。金色と黒色が入り乱れた髪をし、その双眸は右が金で左が黒というオッドアイ。黒ずくめの男は、グレモリー眷属を一瞥後にこちらを見ていた。
強張った表情に脂汗を噴き出しながらグレモリーにとって、コイツは強敵クラスとなるぐらいの力を持つと断定。特に俺らの仲間であるアグニ・オーフィス・ドライグ・アルビオン・ティアマットは、主である俺らやアーシアと契約したファーブニルは守ろうとしていた。
「おいおい、アイツが何でこんなとこにいるんだ?」
「・・・・一真君は何か分かるのかい?僕らは感じからすると吸血鬼じゃないけど、明らかに強者と言える程のレベルを持つとしか」
どうやら祐斗もだが、王の間では一番ヤバいと感じたのだろう。まあ俺らは邪龍相手でも平然としていられてるから、強敵とは思わないがリアス達にとっては強敵以上に感じている。あれは怪物クラスだと思っているようだけど、強者ばかり戦ってきた俺らやヴァーリたちは平然とニヤニヤしている。ゼノヴィアも頬に伝う汗を拭った。
「まああの男が、クーデターに関与しているなら成功するだろう。お前らでは相手できない相手だが、俺かヴァーリか曹操ぐらいのレベルなら対処可能。アグニ達はまだ待機として、アレに対処可能な奴はここに居る吸血鬼でも怪しさ一杯だ」
「一真はあの者の正体が分かっているの?」
「当たり前だ、アイツのプレッシャーに気圧されてるなら鍛錬不足と言ってもいい。アイツは人間の姿をしてるが、それは仮の姿だろうよ。・・・・『三日月の暗黒龍(クレッセント・サークル・ドラゴン)』クロウ・クルワッハ。邪龍の中でも最強と称されるドラゴン、邪龍筆頭格の一匹だけどな」
「ああ我もそう感じる、我達ドラゴンはオーラで何者かが分かる。一真の言う通りアイツは邪龍だ」
「まさか俺の正体を見ただけで分かってしまうとは。現赤龍帝と現白龍皇に夢幻と無限がいるとは俺も驚きで一杯だ。それにオーラで隠してるようだが、そちらの四人は前四大魔王でグレモリー眷属を守護してるのが元神シャルロットだろ?」
クロウ・クルワッハはこちらの正体も知ったルシファー達とシャルロットに言った事で、この場にいた吸血鬼達は驚愕していた。あのマリウスでされな。今回で一番の驚きと共に恐怖を感じている。
邪龍グレンデルにアジ・ダハーカとアポプスと戦った事のある俺達は平然と居られるが、リアス達は邪龍が目の前にいるだけで手が震えていた。朱乃と白音も大丈夫そうだし、あのイカレたグレンデルよりかは、話し相手が出来そうな予感がするわ。
「今日はここまでにしておきましょうか、我々としても収穫はありました。ボディガードが居ても居なくてもと思いましたが、まあいいでしょ。お部屋を用意致しましたので、皆様もしばしご滞在下さい。ヴラディ家の当主様もこの城の地下室に滞在しておりますのでお会いになるとよろしいでしょう」
謁見はどうやらここまでのようで、俺達は王の間からの退室を余儀なくされた。マリウス・ツェペシュも危険な吸血鬼だが、相手するならクロウ・クルワッハである邪龍ではと思いながら王の間を出た。そんで荷物を皆に渡す、部屋が用意されるなら別々にされるだろう。
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