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ロリータ=コンプレックス

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第六章

 友希も彼がまんざらでなくだ、二人は何時しかだった。 
 交際する様になった、だが寛騎はここで友希に尋ねた。
「僕はね、もうね」
「年齢のことですか?」
「ああ、三十だからね」
 今年で、というのだ。寛騎は休憩時間に一緒に休憩に入っていた友希に店の裏で話した。
「十四離れてるから」
「そうですか?」
 友希は寛騎の言葉に怪訝な顔で返した。
「十四離れてるから駄目ですか」
「やっぱり年齢はね」
 その違いは、というのだ。
「あるから」
「いえ、別に」
「別にって」
「いいじゃ。知り合いにもっと離れてる人いますよ」
「本当に?」
「二人共初婚で」
 しかもというのだ。
「男の人が三十六で女の人が二十歳で」
「十六歳もなんだ」
「離れてますよ」
「それ本当?」
「はい、けれど普通にです」
 年の差があってもというのだ。
「お幸せですよ」
「それだけ離れてる初婚って」
「ありますし」
「それでなんだ」
「別に私達でもいいんじゃないですか?」 
 これが友希の言葉だった。
「私のお父さんお母さんもそういうこと言わない人ですし」
「それじゃあ」
「はい、醍醐さんさえよかったら」
「僕さえなんだ」
「そうだったら」
「ううん、じゃあ」
 実は友希の性格もスキルも容姿も好きだ、可愛いと思っている。それならだった。
「僕でよかったら」
「これからも宜しくお願いします」
「それじゃあね」
「これからお昼二人一緒なら」
 シフトでそうした時はというと。
「醍醐さんのお弁当も作ってきますね」
「そうしてくれるんだ」
「はい、そうします」
 こうして寛騎と友希の関係は決定的なものになった、そしてそのまま関係を深めていって友希の両親にも挨拶をしたが。
 その両親もだ、こう寛騎に言った。見れば友希の母親は彼女そっくりだった。
「それなら」
「友希ちゃんがいいというのなら」
「悪い人ではなさそうだしな」
「それじゃあね」
 交際を認められた、だが結婚については友希が高校を卒業してからとなった。もっともその間に交際が終わることも寛騎は危惧していたが。
 だが二人は交際していき友希が高校を卒業するとだった。 
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