やり遂げる
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第二章
「そうしたら成績がよくなるのなら」
「それじゃあね」
「やってみるね」
「いい?毎日少しずつ読んで解いていって」
そしてというのです。
「続けていくのよ」
「途中で止めたら駄目なんだ」
「最後までしないと」
お母さんの言うことは変わりませんでした。
「さもないとね」
「駄目なんだね」
「このことは守ってね」
「それじゃあ」
優樹はお母さんの言葉に頷いて実際にでした。
毎日ドリルを一ページずつ、教科書も少しずつ読んでいきました。そうしたことを毎日こつこつと続けていきましたが。
二週間程するとです、お母さんにこんなことを言いました。
「何かね」
「面倒臭くなったの?」
「そうなんだ」
こう言うのでした。
「それにこうしていって成績よくなるのかな」
「なるから言ってるのよ」
「続けていけば」
「そう、そうしていけばね」
お母さんの言葉は変わりませんでした。
「成績は上がるのよ」
「そうなんだ」
「面倒臭いって言うのはわかっていたわ」
お母さんにしてもというのです。
「そろそろって思ったいたわ」
「そうだったの?」
「面倒臭いってね」
そう言い出すことがというのです。
「思っていたわ」
「何か本当にね」
「こうしたことはそう思って当然よ」
お母さんは優樹に穏やかな声でお話していきます。
「勉強でも何でも何かをはじめたらね」
「面倒臭いってなんだ」
「暫く続けていたらそう思う様になるの」
「そうだったんだ」
「三日坊主っていう言葉もあるし」
「僕二週間したよ」
「日は優ちゃんの方が長いけれど同じよ」
お母さんの言葉は少し咎めるものが入りました、ここで。
「途中で止めたらね」
「駄目なんだ」
「だから最後までね」
「しないといけないんだ」
「ドリルをしていることも教科書を読むことも」
そうしたことをというのです。
「最初に決めた通りにね」
「最後までだね」
「しないといけないの」
「そうしないと成績もよくならないんだ」
「そうよ」
まさにという返事でした。
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