ブレイブソード×ブレイズソウル 傷だらけの魔王「EDEN壊滅編」
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第三部
十一章
叛逆を司る魔王
リンはEDEN内部の戦闘で左腕をなくしユグドラシル内部のある区画に身を潜めていた
ジークフリート「マスター大丈夫・・・やっぱりまだ痛む?」
ジークフリートはリンの左腕を心配そうに見つめていたその時だった
カツン・・・カツン・・・カツン・・・カツン
足音がリンに段々と近づいてきたそれはリンにとって恐怖でしかなった
そしてその足音はリンの隠れてる場所の前で止まった
リンが目にしたのは白い服のフードを被った少年だった
???「リン君大丈夫あらあら左腕が無くなったのか可哀想に・・・あ、僕が誰だか分かるよねフフフフ・・・ゲーティア・・・ヘルズ出ておいで」
その白いフードを被った少年はフードをとった
そこには黒髪で毛先が赤い髪の少年だった
リンはその少年の姿を見てひどく怯え出し後ろに少しずつ下がっていく
そして、その少年の傍らにはリンの前から姿を消した2人の魔剣少女の姿だった
リン「な、何故貴方がここに・・・それに・・・ヘルズどう言うことだ説明しろ」
少年の右側に居た血のような色をした髪の少女がその問いに答えた
ヘルズ「お前はお役目終了って事よ・・・それにお前が私に命令するな」
リンはその言葉を聞いた瞬間ジークフリートを振り払い全力でユグドラシルの奥深くへと走り出した
ジークフリート「待ってよマスター・・・行っちゃった」
地面に座り込むジークフリートを見て少年は近寄りある行動に出た
???「ジークフリート・・・君はどうしたい・・・行くところが無いのなら僕と一緒に来るかい?」
少年は彼女にそう言ったそして彼女は一緒戸惑ったがコクリと頷いた後、少年と契約しリンから少年へとマスターが変更されジークフリートももうリンの魔剣では無くなった
???「あ、リン君追いかけないと・・・待ってよリン君・・・仕方ないヘルズ・・・殺って」
少年は重いため息を付きヘルズを魔剣の姿に変えた
魔剣状態のヘルズはまるで地獄を具現化させたような姿だった
ヘルズ「マスター・・・リンを本当に消してもいいのね」
ヘルズは再度確認をしたが少年はうんと頷いた後にヘルズはゲートを開けたその瞬間この世の者とは思えないものの無数の手が現れリンをゲートの中へと引きずりこんでいく
リン「嫌だ嫌だ・・・サーガァァァァァァお前ふざけるなよ・・・・・僕にこんな事してただで・・・うわぁぁぁぁぁ死にたくなぁいア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
リンは最期に少年の名を叫びながらゲートの中に飲み込まれた。そしてゲートの中から断末魔のような叫び声と肉の引き裂かれる音が聞こえていたが次の瞬間バタンと音をたてゲートは閉まった
サーガ「誰の許してを得て僕の名を呼んだ・・・フフフフもう聞こえないだろうけどね」
そうサーガが呟いた時だったサーガの腰に掛けていた魔剣が光り輝きだした
???「フフフ・・・また私を使わなかったのねマスター」
長い白髪をした幼女体型の魔剣少女が姿を現したのだ
サーガ「ごめんよセレネ・・・でも君を使うと全ての王が集まる前に終わっちゃうだろ・・・それに君の能力で魔界どころか天界すら引き裂いてしまうだろ」
セレネと呼ばれた異様なオーラを解き放っているこの幼女のような姿をした魔剣少女がいきなりクスクスと笑いだし妙な事を口にした
セレネ「そうだねマスター・・・フフフフ・・・AdamとEveが揃う時がまた来るみたいね・・・そして私の本来の姿も・・・フフフフ・・・マスター、アレの準備をしましょう」
サーガはそう頷いた後背後に立っている赤い髪の少年にありえない物を用意するように指示を出した
サーガ「フィフス・・・フレイヤの用意を頼むよ・・・僕は少しやることがあるから後は任せるよ」
フレイヤそれは第一特異点そして女神の名をもつ開闢と終焉の音を奏でる角笛のことである。
フィフス「行くんだね・・・いや、君が行くというのなら僕達は止めないさ・・・我が王の帰りをここで待つとするよ・・・叛逆王いやサーガ」
サーガはクスっと笑った後にフィフス達の前から姿を一瞬にして消した、そしてある場所にサーガは向かった
フィフス「ぎんいろ・・・手伝いを頼めるかい?」
フィフスは銀の手のような挙闘型の魔剣にそう話かけるとその魔剣から銀色の綺麗な髪をした小麦色の少女が現れたのだ
ぎんいろ「マスター・・・私は貴方の魔剣・・・貴方がそれを望むなら私は何だってしてあげる・・・」
フィフスは何故かその言葉を聞いた後にぎんいろをぎゅっと抱きしめていた
フィフス「ありがとう・・・ぎんいろ」
ぎんいろ「マスター・・・腕が傷だらけになってしまう・・・」
フィフスは余程嬉しかったのかその後何時間かぎんいろに抱きついていた
━EDEN本部━
シドウ「な、何かが来る・・・エクスカリバー」
シドウが何か恐ろしい者が来ると感づいたそしてエクスカリバーを魔剣状態にした後、彼はその未知の魔力の持ち主を迎え撃つために身構えていた
その直後の事だったEDEN本部を引き裂かれ空から一人の少年が舞い降りてきたのだ。
???「フフフフ・・・久しぶりだねシドウ・・・僕だよ・・・」
シドウは彼の姿を見た瞬間身体が震え顔色を変えた
???「アレ?シドウ聞こえてる?僕だよ・・・サーガだよ・・・六年前の魔王十三会議以来かな?」
それはさっきまでユグドラシルに居たはずのサーガの姿だった。そしてあの魔剣少女の姿も見られた
セレネ「エクスカリバー・・・フフフフ・・・久しぶりね元気だったかしら?・・・あら悲しいはね挨拶も無いのかしら?・・・まぁいいわ」
あのエクスカリバーですら彼女に怯え喋ることさえできなかった
それは無理もない原初六魔剣以上の保有魔力を有する
彼女はエクスカリバーから見たら格の違いすぎる化け物のような存在なのだから
サーガ「ねぇシドウ・・・手合わせしないかい?」
サーガは(拒否権のない)勝負をしようと言い出したのだ
シドウはそれを止むおえず承諾した
サーガ「さぁ・・・始めよう・・・今回も僕が勝つよシドウ」
━哀れな叛逆者の鍵━「リベリオン・ピリアド」
サーガの腕に書かれた刻印が白く輝き爆風が吹き荒れた
・・・・・
続く
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