もう一人の劣等生
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追憶4
前書き
追憶編やっと終わります。
翌日 沖縄四日目
深雪とビーチで遊ぶ事にした。
達也がCADに興味を持ち自室を改造したみたいだ。
自分でCADのチューニングもしているようだ。
沖縄七日目 西暦二〇九二年八月十一日俺はこの日を忘れない。
ちょうど朝食を食べ終えた時だった。
緊急警報が鳴り響いた。
急いでテレビを点ける、すると警報の発令元は国防軍だった。
つまり外国の攻撃ということだ。
達也の携帯端末に連絡が入った、どうやら風間大尉からみたいだ。
『はい司波です・・はい、いえ先日はありがとうございました、はい・・基地へですか・・はい、いえ申し出は大変ありがたいです・・はい、では母と相談してみますはい・・・では後ほど』
『奥様、恩納空軍基地の風間大尉からでした』
『何の御用かしら?』
『基地のシェルターに避難してはどうかとの事です』
その時母さんから俺の携帯端末に連絡があった。
「はい、刃更です、はい・・・はい、今かわります、深夜叔母さん、母さんからです」
携帯端末を渡す。
『もしもし、真夜・・・ええ、私よ、ええ・・・そう。あなたの口添えなのね、ええ・・・危険ではないのかしら、ええ、そうね分かった、ありがとう」
話がついたみたいだ。
どうやら母さんが国防軍に話を通したみたいだ。
『達也、風間大尉さんにお話お受けしますと、連絡してちょうだい、それから、迎えの車も頼んでちょうだい』
基地から迎えがやって来た深雪は不安そうだ。
『風間大尉の命令で迎えにやって来ました』
『ご苦労様、案内をお願い』
『ハイ』
こうして基地に移動した
*****
国防軍恩納空軍基地
シェルターに入る、結構な人が避難している。
銃声が聞こえる敵がこの近くまで来ている証拠だ。
シェルター内部にまで侵入されたようだ、やばいキャスト・ジャミングだ咄嗟に深雪を庇う、どうやら銃で撃たれたようだ深雪が震えている。
『刃更さん、大丈夫ですか?』
「ああ、俺には自己回復があるからな」
『でも痛みは感じているのでしょう』
「・・・大丈夫だ」
俺は、深雪を庇って撃たれ続けている。
しばらくして、やっと銃声が止まった。
『私のために、ごめんなさい』深雪は泣き続けている。
「俺は、大丈夫だからもう泣くな」
達也が近づいてきた。
『すまないな』
「ああ」
これで十分伝わる。
奴らはやりすぎた深雪を泣かせた。
俺は達也と共に打って出る事にした。
勝算はある、俺の[消滅]と達也の[分解]があれば、敵は雑魚みたいなものだ。
風間大尉に戦う事を伝える。
すると、アーマースーツを貸してくれた。
『刃更さん危険ですやめてください』深雪がいう。
「大丈夫だ必ず帰ってくるから」
なぜか深雪が真っ赤になっている。
「では、行って来ます」
達也と共に戦場に出た。
戦場で出会う敵すべてを消滅させて行く、俺と達也の通った後には何も残らない死体さえもだ。
俺達は修羅となって敵を倒していった。
とうとう敵は白旗をあげて降伏してきた。
だが敵はとうとう、切り札を使ってきた巡洋艦二隻と駆逐艦六隻による艦砲射撃をおこなってきたのだった。
「俺にやらせて下さい、俺の消滅なら敵艦すべてを消し去れます」
『自分のマテリアル・バーストでも敵の殲滅は可能です』
『今回は達也くんにお願いしよう、刃更くんは護衛を頼む』
「わかりました」
達也が準備している間、艦砲射撃のすべての弾を消滅させていた、風間大尉が驚いていたが、気にしない。
そして、達也のマテリアル・バーストで敵を消し去った。
これが三年前の事の顛末だ。
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