ブラックアンドホワイト
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第四章
「妙な感じだ」
「全くだ」
二人でこう言うのだった、これでネットへの実況配信は終わった。そしてその後の動画を観てそのうえでだった。ガグモはサギールに言った。
「視聴も書き込みも多いな」
「注目されたか」
「一応な、けれどな」
「それでもか」
「馬鹿やったって感じだな」
書き込みを読んでの言葉だ。
「そんな風だ」
「まあそうだろうな」
「正直こんなことはな」
「馬鹿な行いって言ったらそうだな」
サギールも否定せずに述べた。
「だからな」
「こうした書き込みもか」
「当然だろ、しかしな」
「それでもか」
「まあいいだろ」
こうガグモに言った。
「元々そうした行動だからな」
「そうだな、じゃあな」
「ああ、そういうものだってことでな」
「納得してか」
「終わりでいいだろ」
「ああ、しかし視聴がそれなりに多くてな」
それでとだ、ガグモはサギールに話した。
「広告収入もあった」
「ああ、そうか」
「ちょっとシリーズ化してな」
そのうえでというのだ。
「収入得ていくか」
「小遣い稼ぎだな」
「金はやっぱりある方がいいからな」
「それもそうだな、じゃあ俺もやるか」
「御前もか」
「デート代も馬鹿にならないからな」
だからだというのだ。
「そうしていくか」
「じゃあそっちも頑張れよ」
「それじゃあな」
こうした話になった、そうしてだった。
二人はこの時から動画配信もはじめた、食べものだけでなく犬や猫の動画も配信した。そうして小遣いを得ることもはじめた。お茶からはじまって。だがそれは結局小遣いにしかならず本業に勝る収入ではなく二人共暫くすると飽きて止めてしまった。
ブラックアンドホワイト 完
2016・11・19
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