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Blue Rose

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第四十三話 あえてその場所にその十一

「その場合はね」
「現行犯なら」
「そう、だから」
「その先公や新聞記者が何かしようとしたら」
「その時に誰が優花を守るか」
「俺達ですね」
 龍馬はまだ食べていなかった、箸は手に取っていたが。そのうえで目を真剣なものにさせてそのうえで言ったのだった。
「俺達二人ですね」
「そうなるわね」
「じゃあそうした話を」
「食べてからしましょう」
「わかりました」
 龍馬も応えた、そしてだった。
 三人で朝食を食べた、それからだった。三人で療養所の会議室に入ってそこで話をした。そしてその結果だった。
 優子は龍馬にだ、確認の問いを行った。
「これでいいわね」
「はい」
「優花もね」
「うん」
 優花もまた優子に応えた。
「わかったわ」
「それじゃあね」
「そうしていくのね」
「相手は特権を持ったモラルのない野獣よ」
「野獣が相手だから」
「こうしたことも必要よ、むしろ野獣より性質が悪いわね」 
 衝夫達はというのだ。
「餓鬼と言うべきかしら」
「餓鬼なのね」
「性根が腐りきってどうしようもなくなったね」
「そうした意味での餓鬼なのね」
「人ではなくてね」
 そして野獣でもなく、というのだ。
「そこまで堕ちた存在なのよ」
「人は心が腐ると人でなくなって」
「餓鬼にまで堕ちるものだから」
「衝夫先生達は餓鬼なのね」
「もうね、そして餓鬼を相手にするには」
 まさにというのだ。
「そうしたやり方もいいのよ」
「そうなの」
「餓鬼は常に餓えているわ」
 その名前通りにだ。
「何に対しても」
「食べることだけじゃなくて」
「権力やお金、他のこと以外にもね」
 そこには当然ながら権力も入る。
「何にでも餓えているのよ」
「それで心がなの」
「腐っているのよ、そんな存在がね」
「平尾先生で新聞記者さんなのね」
「人の姿形を取っていても」
 それでもというのだ。
「人ではなくなっているのよ」
「だから私も狙ってきていて」
「ここで下手な手を打つとね」
「大変なことになるのね」
「そう、相手はもう人間じゃない」
 その心がというのだ。
「そうした存在だということも認識してよ」
「やっていくべきなのね」
「ええ、それとね」
 優子はさらに話した。
「この学校の先生もお仲間も頭はよくないわね」
「馬鹿ですか」
 龍馬が優花に問うた。
「両方共」
「ええ、脅迫にしても露骨ね」
「はい、本人の携帯にメールで脅迫するとか」
「こんなの一発で通報出来るわ」
「そもそもどうしてメールアドレスとか知ったとか」
「戸籍謄本を調べることも」
 こうした行為もというのだ。
「調べていけばね」
「犯罪ってわかりますか」
「ええ、多分これまでは個人を脅していて大丈夫だったのよ」
 そうした強迫行為、明らかな犯罪を行っていてもそれでも逮捕されなかったというのだ。相手が受け入れていてだ。 
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