カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション
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turn:36 タイガVSリューズ
前書き
自らの出生の秘密を知ったタイガ
それでも前に進むことを決めリューズとのファイトに臨む
ユニットの能力を生かし攻撃してくるリューズ
負けじと全力で戦うタイガ
二人の思いが激突する先に………
惑星クレイ、ダークゾーンの工業地帯に降り立ったタイガとリューズ
「クロノ・ティガー」
「ペンシル・コアラ」
リューズのユニットは大きな筆のようなものを持った動物の姿をしている
「グレートネイチャーか………」
Turn:36 タイガVSリューズ
「シルバー・ウルフでエメンバーラにアタック」
【バイナキュラス・タイガー】トリガーなし
シルバー・ウルフがエメンバーラの腕に思いきり嚙みついた
【スチームハンター・エメンバーラ】トリガーなし
「ライド!スチームテイマー・ナニ!ヴァンガードにアタック!」
【スチームハンター・エメンバーラ】トリガーなし
ナニの剣がシルバー・ウルフに振り下ろされた
【イレイサー・アルパカ】スタンドトリガー
「けど、正直びっくりだよな」
ハジメがそう言ってメグミに声をかける
先ほど聞かされたタイガの秘密
冷静を装ってはいたが衝撃は大きかった
「けど、今までのあいつを見ていると作られた命だなんてとても思えない」
「うん、きっかけとか色々複雑なのはわかったけど、それでもタイガはタイガだよ」
「ドライブチェック」
【バイナキュラス・タイガー】トリガーなし
「(またあのカードか)」
ジオグラフ・ジャイアントの投げた地球儀のようなものがナニを直撃する
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
今の所はお互い静かな立ち上がり
ダメージも2対1と大きく差が出ているわけではない
タイガは手札から抜き取った1枚のカードを見つめていた
そして小さく笑う
「我が望む世界へ導け!ライド!クロノファング・タイガー!」
姿を現したクロノファングがいつも以上に力強い雄たけびを上げる
「スキル発動!ジジをバインドしてペンシル・コアラのグレードを-2!」
ペンシル・コアラはクロノファングの肩の装置によって背後に発生した時空の穴に吸い込まれていく
「更にクロノ・ティガーのスキル、ソウルに移動して今バインドしたジジをスペリオルコール、ソウルブラストして1枚ドロー、ラッキーポッド・ドラコキッドをコール、クロノファングでヴァンガードにアタック」
ジオグラフ・ジャイアントに勢いよく向かっていくクロノファング
「ノーガード」
「ドライブチェック」
【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
「パワーはジジに、1枚回復、セカンドチェック」
【ラッキーポッド・ドラコキッド】ドロートリガー
「ゲット!1枚ドロー!パワーはジジに」
「ダメージチェック」
【トライアングル・コブラ】クリティカルトリガー
「パワーはヴァンガードに」
「ラッキーポッドのブースト!ジジでヴァンガードにアタック!」
「イレイサー・アルパカでガード」
パワーアップを繰り返したジジのアタックだがイレイサー・アルパカ1枚で簡単に止められてしまった
「今度はこちらの番だ………ライド、特任教授 アルシャ」
「あ、アルシャ?………」
ねこのような可愛らしいユニットの登場に気が抜けてしまうタイガだが
「ストライドジェネレーション、全智竜 アーヴァンク、更にコール」
シルバー・ウルフと2体のバイナキュラス・タイガー
タイガも目の前の相手に集中するため身構える
「まずはアーヴァンクのスキルを発動、すべてのリアガードを選択しパワー+12000、シルバー・ウルフのブーストしたバイナキュラス・タイガーでアタック、スキルによりもう一体のバイナキュラスにパワー+4000」
バイナキュラスがクロノファングに向かって飛びかかるが
「ガード!」
飛び出したギアタビーが牙をむいてそれを阻んだ
「アーヴァンクでアタック」
「ノーガードだ」
アーヴァンクが翼を広げクロノファングに向かっていく
手に持った本に手をかざしそこから光を放ってクロノファングを攻撃してきた
「ドライブチェック」
【アラーム・チキン】スタンドトリガー
「ゲット、バイナキュラス・タイガーをスタンドしてパワー+5000」
【ぐるぐる・ダックビル】トリガーなし
【ディクショナリー・ゴート】ヒールトリガー
「ダメージを1枚回復、もう片方のバイナキュラスにパワー+5000」
「ダメージチェック」
【スチームテイマー・ナニ】トリガーなし
「スタンドしたバイナキュラスでアタック、スキルで再びもう一体にパワー+4000」
「ラッキーポッドでガード」
再び飛びかかってきたバイナキュラスの攻撃をラッキーポッドが受け止める
「バイナキュラスでアタック」
だがもう一体は防ぐことが出来ず前脚の爪を使いクロノファングを切り裂いた
【スチームテイマー・ナニ】トリガーなし
「ターン終了時、本来ならばバイナキュラスの効果でパワーアップしたユニットは退却する、だがアーヴァンクに選ばれたユニットはそのターン退却することはない」
退却を代償にパワーアップするのがグレートネイチャーの特徴
だがリューズはそのデメリットを抑え込んでしまった
「くっ、ストライドジェネレーション!時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン!ラッキーポッド・ドラコキッドをソウルへ、ジジのパワーを+3000!コール」
丸みを帯びたフォルムを持つ大きめのユニットがリアガードに現れる
「安眠を呼ぶギアタイパー!」
パワー8000と非力なユニットだが今は後列のジジがパワーアップしている状態
十分攻撃に必要なパワーは得ている
「クロノスコマンド・ドラゴンでアタック!」
「完全ガード!」
リアガードの一掃を狙ったクロノスコマンド・ドラゴンだがケーブル・シープに阻まれてしまう
「トリプルドライブ!」
【メタルグライダー・ドラゴン】トリガーなし
【スチームメイデン メラム】トリガーなし
【スチームスカラー エメルアンナ】トリガーなし
「ギアタイパーでヴァンガードにアタック!」
「ノーガード」
【クレヨン・タイガー】トリガーなし
「ターンエンド」
「追いつけなかったか」
「今どんな状況?」
「お、お袋!?起きて平気なのかよ!?」
先ほど倒れたアムだったが何とか意識を取り戻したようだ
「まあ、何とかね、ごめんねハジメ、心配かけちゃったかな」
「気にすんな、親父に頼んでおいたし、今日はゆっくり休みなよ」
そう言って携帯をちらつかせるハジメ
「とりあえず………ミツキには内緒にしとくからさ」
「うん、ありがとう」
何をとは言わない
それでも通じ合えるから
「ファイトの方ですけど、7ターン終わって3対2、タイガが押されています」
「しかも盤面は整っている………厳しいファイトね」
「スタンドアンドドロー、ストライドせずこのままメインフェイズ」
「なっ!?」
「ストライドしない?」
「いったい何を………」
「ヴァンガードは特任教授 アルシャ………それにシルバー・ウルフとバイナキュラス・タイガー………あれならストライドの必要はないわ、見ていればわかるわよ」
「コール、ぐるぐる・ダックビル、スキル発動、シルバー・ウルフに追加のスキルを与える、そのダックビルがブーストしたバイナキュラスでヴァンガードにアタック、スキルでシルバー・ウルフにパワー+4000」
バイナキュラスの攻撃がクロノファングを直撃する
【スチームハンター・エメンバーラ】トリガーなし
「特任教授 アルシャでアタック、スキル発動、シルバー・ウルフにパワー+4000、その代償として、自身にトリガーの効果を与えることが出来なくなる」
「ならこれで!」
ニャンニャン・ワーカーがアルシャの前に立ちはだかる
「ツインドライブ」
【特別名誉博士 シャノアール】トリガーなし
【モノキュラス・タイガー】トリガーなし
「フム、トリガーなしか………シルバー・ウルフのブーストでバイナキュラスのアタック、スキルでシルバー・ウルフにパワー+4000」
ブースト役のシルバー・ウルフがパワーアップしたことによりこの攻撃はパワー29000
「さらに、リアガードのパワーが25000を超えたことでアルシャの達成が発動、手札からモノキュラス・タイガーをドロップして自身をスタンド」
「なっ!?ヴァンガードがスタンド!?」
達成………サクセスはグレートネイチャーの特殊能力
リアガードのパワーが一定数を越えるという課題をクリアすることで得られるスキルだ
「………ノーガード」
【夜に啼くギアタビー】クリティカルトリガー
「トリガー発動!クロノファングのパワーを+5000!これでアルシャの攻撃は通らない!」
「確かにそうだ、だが攻撃する価値はある、アルシャでアタック」
トリガーを乗せることのできないアルシャではヴァンガードにヒットさせることはできないが………
「ツインドライブ」
【キラキラの一年生 リトルベリー】トリガーなし
【モノキュラス・タイガー】トリガーなし
このツインドライブで手札を増やすことが出来た
たとえ攻撃をヒットさせられなくてもこうして手札を増やすことはできる
「ターン終了時、シルバー・ウルフを退却、グルグル・ダックビルの与えたスキルで1枚ドロー」
ドローしたキラキラの一年生 リトルベリーを見て小さく笑みを浮かべるリューズ
「ターンエンドだ、この状況、君はどう覆す?」
小さく笑みをこぼしながら大量の手札を見せつけるリューズ
「スタンドアンドドロー、確かに厄介なスキルだけど、俺にはこいつがある、あんたの記憶と同じように受け継いだこいつがな、ストライドジェネレーション!」
時空竜 バインドタイム・ドラゴンが咆哮を上げる
「そして俺は………俺自身の道を行く!ギアタイパーのスキル発動」
ギアタイパーが咆哮を上げるとともに時空の穴がバイナキュラス・タイガーを飲み込んだ
「ドロップゾーンのナニをバインドすることで相手のリアガードを山札の下に!」
「なるほど、ユニットを削りに来たか、だがそのスキルを使うとギアタイパーはスタンド出来なくなるはず、一列開けた状態で私の手札を果たして突破できるかな?」
「だからこいつを使うんだ!スチームメイデン シャクシャをコール!スキル発動!ギアタイパーをバインドしてパワー+3000!更にブーストを得る!メラムとクロノファングをコール!」
シャクシャの前にメラム、ジジの前にクロノファング
タイガもまた体制を整えてきた
「メラムでアタック!」
ブーストをかけずアタックしてくるメラム
それを見たリューズはバインドタイム・ドラゴンを見つめる
「モノキュラス・タイガーでガード」
「メラムのスキルで夜に啼くギアタビーをスペリオルコール!バインドタイム・ドラゴンでアタック!ギアタビーをバインドしてスキル発動!パワー+10000!クリティカル+1!」
「バイナキュラスとぐるぐる・ダックビルを山札の下に」
「さらにギアビーストのハーツがあるのでソウルチャージ!カウンターチャージ!ギアタビーのスキルでソウルに移動してパワー+5000!1枚ドロー!」
「ノーガード」
「トリプルドライブ!」
【スチームメイデン メラム】トリガーなし
【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
「ダメージ回復!パワーはクロノファングに!」
【スチームスカラー エメルアンナ】トリガーなし
「ダメージチェック」
【ケーブル・シープ】トリガーなし
【特別名誉博士 シャノアール】トリガーなし
「ナニのスキル発動!バインドゾーンからスペリオルコール!クロノファングでアタック!」
クロノファングの拳がアルシャを直撃する
「よし!これで逆転!
「リアガードも一掃してる!しかもまだナニが残ってる!」
「ナニでアタック!」
ナニがアルシャに向けて剣を振り上げるが
「ジェネレーションガード、金城の首席 アルジロー」
アルジローが身をもってその攻撃を受け止めた
「君の覚悟は見せてもらった………だが、このファイトに勝つのは私だ」
そう言って手札の特別名誉博士シャノアールのカードを手に取るリューズ
「ストライドジェネレーション、全智竜 マーナガルム、コール」
2枚のリトルベリーとバイナキュラス・タイガー、クレヨン・タイガーがリアガードへ
「マーナガルムのスキル、バイナキュラス・タイガーとクレヨン・タイガーのパワーを+4000、更にこの効果でパワーアップしたユニットが攻撃した時、パワーが20000を超えていた場合、その攻撃を相手はグレード1以上でのガードが出来なくなる」
「なっ!」
タイガの手札には守護者のエメルアンナが2枚ある
だがマーナガルムのスキルが有効になればそれをガードに使うのは不可能になってしまう
「リトルベリーのブースト、バイナキュラス・タイガーでアタック、スキルによりブーストしているリトルベリーにパワー+4000」
「っていきなりかよ」
最初からパワー22000での攻撃
バイナキュラスの攻撃は容赦なくクロノファングに襲い掛かった
【スチームスカラー ジジ】トリガーなし
「マーナガルムでアタック」
「エメルアンナでガード!スキル発動!」
エメルアンナ、ギアタビー、カー・ランマ、メラムにキラキラ・ワーカーがガーディアンとして現れる
これでマーナガルムの攻撃を防ぎきることが出来る
「トリプルドライブ」
【アラーム・チキン】スタンドトリガー
「バイナキュラス・タイガーをスタンド、パワー+5000、セカンドチェック」
【ぐるぐる・ダックビル】トリガーなし
【トライアングル・コブラ】クリティカルトリガー
「効果はすべてバイナキュラス・タイガーに」
「エメルアンナのスキルでドロップゾーンのナニをバインド!キラキラ・ワーカーとギアタビーをデッキに戻す」
「バイナキュラス・タイガーで攻撃、スキルで反対側のリトルベリーのパワーを+4000」
再度パワー23000の攻撃が襲ってくる
「カー・ランマでガード!ナニでインターセプト!」
2体のユニットが何とかバイナキュラスを抑え込む
「クレヨン・タイガーでアタック、スキル発動、バイナキュラス・タイガーをスタンド、パワー+4000」
「ジェネレーションガード!時空獣 パンドラ・キメラ!」
パンドラ・キメラのスキルでバイナキュラス後ろのリトルベリーを山札の下へ送ることに成功する
だが
「バイナキュラス・タイガーでアタック」
このパワーも27000と高い数値をたたき出している
「ジェネレーションガード!ハイブロースチーム ラファンナ!スキルでクロノファングを山札へ送りギアタビーをスペリオルコール!」
ラファンナが手をかざし作った盾によってバイナキュラスの攻撃が止められる
「ターン終了とともにリトルベリーの達成の効果で自身を退却することでカウンターチャージ、クレヨン・タイガーの効果でバイナキュラスを退却してドロー」
「(ここが勝負だ………)ドロー!クロノファングのスキル!」
手札のメタルグライダー・ドラゴンをバインドするタイガ
「時空竜 クロノスコマンド・レヴォリューション!スキルでジジを山札の下に」
「こちらもクレヨン・タイガーを山札の下に」
「シャクシャをコール!スキルでギアタビーをバインド!ギアタビーの効果でヴァンガードにパワーをプラスしてドロー!コール!」
エメンバーラ、メラム、クロノファング・タイガーがリアガードへ
「シャクシャのブースト!クロノファングでアタック!」
タイガのアタック宣言にリューズは手札を見た
ディクショナリー・ゴートにアラーム・チキン、ぐるぐる・ダックビル、トライアングル・コブラ、シルバー・ウルフ
「(インターセプトは全滅、パワーアップしたレヴォリューションだけではなく、ナニの追加攻撃も控えている、それを考慮すればシールドは足りない)ノーガードだ」
クロノファングの攻撃がアルシャを直撃する
【ぐるぐる・ダックビル】
「見事なファイトだった」
そう言って手を叩きタイガの勝利を称えるリューズ
「君に接触していた理由………かつての私の記憶が、君に悪い影響を与えないかと危惧していた、誤った道に進むのではないかとね、だがどうやら、その心配はないようだ」
リューズの言葉と共にハジメがタイガに飛びかかりメグミが彼の背中を勢い良く叩いた
その光景に江西やヒロキも笑い、東雲が肩を落としている
「タイガ、君には素晴らしい仲間もいる、これからも友人を大切にすることだ」
そう言ってリューズは彼にカードを差し出した
「これは騒がせてしまったお詫びの印だ」
カードを受け取ったタイガはそのカードを見て見る
「これは!」
後書き
次回予告
ついに始まったチャンピオンシップ決勝トーナメント
これまで勝ち進んできた強豪たちが一堂に会していた
そこでタイガたちを待つ新たな出会い
更に初戦から思わぬ相手と戦うことに
turn:37 波乱の決勝トーナメント
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