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オズのアン王女

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第三幕その十一

 お食事を摂って近くの湖で身体と髪を洗ってアンは寝ました、そのうえで出発です。
 ドロシー達も同じく夜は休んで朝早く起きて朝御飯を食べるのでした、この日の朝御飯は中国の餅ですが。
「お餅はお餅でもね」
「お米のお餅じゃないんだよね」
「そうなの」
 ドロシーはその焼いた餅を食べながらトトに応えます。
「小麦粉を練って焼いたものよ」
「パンと同じだね」
「そうね」
「中国のパンと言ってもいい食べものって多いのよね」
 中国人の神宝も見ながらお話します。
「包とかお饅頭とか」
「はい、そういうのもですね」
 その神宝が笑顔で応えます。
「欧州とかではパンになりますね」
「そうですよね」
「お饅頭はピロシキね」
 ナターシャはお国の食べもののことから言いました。
「言うなら」
「包は蒸かしたパンだね」
 カルロスも言います。
「言うなら」
「餅は焼いたパンね」
 恵梨香はお箸でそれをお皿に取って食べています、恵梨香にとってもとても美味しいものです。
「そうなるわね」
「そうそう、パンケーキに近いかな」
 ジョージはこう言うのでした。
「お菓子じゃないけれど」
「パンケーキも焼くわね」
 ドロシーはジョージにも応えました。
「それなら近いかしらね」
「お好み焼きかも知れないですが」
 ジョージはパンケーキについて日本のお料理も比較として出しました。
「パンケーキも焼きますね」
「そうよね」
「餅も焼いて」
「こちらもね」
「そうですよね」
「何かそうしたところがね」
「似てますね」
 ジョージは言いました。
「何処か」
「そうなのよね」
「僕最初この餅はチャイナタウンで食べました」
 アメリカにあるそこで、です。
「こんなのもあるんだって思いました」
「実際に食べてみてよね」
「はい、それから結構食べています」
 他の中華料理と一緒にです。
「美味しいですよね」
「こうしてね」
「何かね」
 トトもはふはふしながら餅を食べています。
「食べやすいんだよね」
「朝もね」
「だからいいんだよね」
「それで今朝はこれにしたの」
 実際にとです、ドロシーは自分のお隣にいるカンサス以来のお友達にお話しました。
「餅にってね」
「そうなんだね」
「そう、お茶もね」
 それもというのです。
「用意してるし」
「中国茶だね」
「これもね」
 ドロシーはそのお茶についても笑顔でお話しました。 
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