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転生とらぶる

作者:青竹
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ガンダムW
  1613話

 シャドウミラーが出て、アレックス――だと思われる――の部隊が攻めて来たら、迅速にMS輸送機で出撃して対応する。
 そう告げた俺の言葉に、ベンティは当然のように反対した。
 ……まぁ、分からないではない。
 現在のシャドウミラーの主戦力、トールギス、シェンロンガンダム、デスサイズ、トーラス。
 この中で明確に水中用MSと呼べる機体は1機もないのだから。
 だが水中用MSではなくても、トーラス以外の機体は全てが汎用機だ。
 つまり、水中でも十分に使用が可能だった。
 特にトールギスやデスサイズは原作で水中戦を繰り広げた経験があるし、シェンロンガンダムも水中を移動していたんだから、特に問題はないだろう。
 トーラスも……まぁ、水中に入る事は出来ないが、ガンダニュウム合金を破壊する事が出来るトーラスカノンがあるのだから、上空を飛びながら水中に向けて攻撃するのは不可能ではない。
 そう説得し……ルクセンブルク基地のミサイルや対空砲といった防御兵装の修復も大分終わってきたという事もあり、最終的には俺達の行動は認められる事になる。
 もっとも、ルクセンブルク基地からでは間違いなく間に合わないので、海岸線沿いの基地……それも次に狙われるだろうと思われる基地で待機する事になったのだが。
 もしその基地が襲われれば、それはそれでよし。
 違っても、ルクセンブルク基地よりは援軍に向かう時間は掛からない。
 ベンティだけではなく、ノベンタも今回の件にはかなり注意を払っている。
 だからこそ、俺達全員が出撃するように要請されたのだろう。
 ちなみに、ルクセンブルク基地の修復が終わった……それどころか、以前よりも防御兵装の類が充実している以上、もう俺達がルクセンブルク基地に滞在する事はない。
 今回の件が終わったら、そのままニューエドワーズ基地へと戻る事になっている。
 ……尚、ルクセンブルク基地には、意外な事に俺達が鍛えたエアリーズ部隊の一部が常駐するらしい。
 まぁ、OZにとってもルクセンブルク基地は垂涎の的だ。
 攻めて来た時に迎撃する為の防御兵装が以前以上になっていても、安心出来なかったのだろう。
 ヨーロッパの中でも中央付近にあるルクセンブルクは、それだけ重要な場所といったところか。

「準備の方はどうなっている?」
「あー? 別に俺は特に荷物がある訳でもないし、いつでもいいぞ」
「俺の方も問題はない」

 デュオと五飛はそれぞれ問題ないらしい。
 ガンダムのパイロットだけに、すぐに住む場所が変わるという事には慣れているのだろう。
 ともあれ、五飛とデュオは問題なしと。

「分かった。出発は恐らく明日になると思うから、そのつもりでいてくれ」
「ああ」
「ふん」

 それぞれが返事をし、俺はその場から去る。
 さて、次は……サリィだな。
 ルクセンブルク基地では当然サリィにも部屋を与えられている。
 それもニューエドワーズ基地にいるセプテムやベンティから便宜を図るように言われているのか、それなりに立派な部屋だ。
 まぁ、連合軍にとって、シャドウミラーというのは現時点で切り札といった存在だ。
 その俺達との連絡役のサリィには、少しでも快適な生活を送って貰いたいという事か。
 サリィのいるだろう部屋の前にやって来ると、軽くノックをする。
 すると、すぐにサリィが顔を出す。

「アクセル代表? どうしたんですか? ……言っておきますが、凛と綾子に色々と言われているので、アクセル代表のお誘いには乗りませんよ?」
「……あの2人と、一体どんな話をしてるんだ……」

 まぁ、凛と綾子の心配は分からないでもない。
 自分で言うのも何だが、俺は女好きだしな。
 恋人が……しかも同棲している恋人が10人近いという時点で、ハーレム大魔王と言われても仕方がない。
 ……大魔王というのはともかく、ハーレム大魔王になると途端に怪しげになるな。

「凛と綾子とは仲良くやってるようで、何よりだ」
「はい。元々連合軍には女の軍人はそんなに多くないですし、あの2人とはよく行動を共にしているので」

 なるほど。
 勿論連合軍の中に女の軍人が皆無という訳ではない。
 だが、そんな中でもサリィの階級はそれなりに上の方だし、何よりシャドウミラーと行動を共にしているという事で、他の軍人とはあまり深い付き合いが出来ない。
 MS輸送機のパイロットや整備員は全員男だし。
 連合軍の中にはシャドウミラーについて少しでも情報が欲しいと考えている者も多い。
 サリィに近付いてくる全員がそういう思惑を持っている訳ではないだろうが、それでも怪しまなきゃいけない。
 そうである以上、やはり同年代の凛や綾子と仲が良くなるのは当然の事なのだろう。

「こっちも、凛や綾子と仲良くしてくれてるようで何よりだ。……で、明日にはこの基地を出発するけど、そっちの準備の方は出来てるか?」
「はい。そちらは問題ありません」

 あっさりと告げてくるサリィ。
 こっちも軍人としてその辺りの準備は問題ないんだろう。

「分かった。準備が出来てるのなら、それでいい。俺は他の面子にもちょっと顔を出してくる」
「はい、お気を付けて」

 短く言葉を交わし、サリィと別れる。
 次に向かったのは、凛と綾子……ではなく、格納庫。
 改修が始まってから随分と時間が掛かったような気がするが、実際にはそこまででもない。
 だが、それはあくまでも俺の認識であり、実際にトールギスを改修していた連合軍の整備員達は連日連夜、それこそ月月火水木金金といった日々をこなし、その結果が今のトールギスだった。
 関節部分にガンダニュウム合金を使用、肩と腕のマシンキャノン。
 それと機体色を深紅へと変更。
 こうしてトールギスの改修作業は完了した。
 ……尚、これまでのシャドウミラーの報酬の一環として支払われるガンダニュウム合金に関しては、既に俺の空間倉庫の中に収納されている。
 例によって例の如く、運ばれてきたガンダニュウム合金は俺が知り合いに預けるという名目で移動させたのだが。
 ……当然連合軍はその辺りを色々と怪しんではいるのだろう。
 デルマイユの屋敷を襲って手に入れた美術品や財産、家具……といった代物も、俺が毎回預けているというのだから、疑問に思って当然だ。
 1ヶ所だけならまだしも、2ヶ所、3ヶ所……といった具合に襲撃しているのに、その度に毎回預けてきてるのだから。
 だが、それでも何も言ってこないのは、下手に追及してシャドウミラーとの関係が悪くなるのを避けたいからだろう。
 OZとの戦いで連合軍が有利に戦えている最大の理由は、俺達シャドウミラーの存在なのだから。
 ……まぁ、宇宙でバルジが消滅したのは、俺達の仕業とは思われていないのだが。
 アリバイの類もしっかりとあるしな。
 ともあれ、今の連合軍にとってシャドウミラーは絶対に縁を切ってはいけない相手だ。
 中には、それが分からずに……もしくはそれを分かっているからこそか、何とかシャドウミラーの戦力を自分達の物にしようと考えている軍人もいるのだが。

「アクセル代表!」

 格納庫に現れた俺の姿を見て、整備員が走ってくる。
 その顔には疲れの色が見えるが、同時に高い満足感も存在していた。
 自分達の仕事の結果に、それだけ満足しているのだろう。

「どうですか、トールギスは」
「ああ、いい仕上がりだ」

 最初は改修したんだし、トールギスⅡにしてはどうかという意見もあったのだが……そうなると、実際のトールギスⅡがどうなるか分からないという事もあって、取りあえずトールギスのままとした。
 勿論、この歴史上でトールギスⅡが生み出される可能性というのは決して多くないのだが。
 原作ではトールギスはOZのエースパイロット、ゼクスが乗った機体として有名であり、だからこそトレーズも作る事に問題はなかった。
 だが、この世界ではトールギスというのはシャドウミラーの……OZに敵対する機体の象徴ともなっていた。
 それこそ、ガンダムと同様に。
 いや、OZから盗み出された機体だという事を考えれば、OZにとってはガンダム以上に憎むべき機体と言えるだろう。
 そんな状況でトレーズがトールギスⅡを作るかと言われれば……それは難しい。

「テストはどうします? 最終調整を済ませておきたいんですが」
「……そうだな。じゃあ、ちょっと試すか」

 幸い俺達シャドウミラーはノベンタの直轄部隊という事で、様々な特権がある。
 突発的に機体の調整をする為に出撃する程度なら、全く問題がなかった。

「あら、テストをするの?」

 背後から聞こえてきた声に振り向くと、そこには凛と綾子の姿。
 そんな2人に、俺は頷きを返す。

「ああ。ルクセンブルク基地を出発する前に、問題点があったら洗い出しておきたい。海岸沿いの基地で敵が来た時に出撃して、いざ攻撃をしようとおもったら機体に不具合が……ってのは避けたいしな」

 それに、MS輸送機の整備員もそうだが、ルクセンブルク基地の整備員の力を借りて改修した以上、こいつらも自分達できちんと機体を完成させたいと思うだろうし。

「ふーん。ま、いいけどね。それより、アクセルは明日の準備は出来てるの?」
「問題ない。凛と綾子の方は?」

 俺の場合は空間倉庫があるので、荷物を持ち運べなくて困るという事はない。
 それこそ、バルジであっても持ち運び出来るのだから。
 だが、凛と綾子に当然そんな能力がある筈もなく……それこそ、いざとなったら、俺が空間倉庫に収納してやる必要があるだろう。
 そう思って尋ねたのだが、戻ってきたのは2人揃っての笑み。

「問題ないわよ」
「あたしもだ」

 強がっているようにも見えないし、どうやら2人共問題はないらしい。

「そうか。ならトールギスの様子でも見ていくか?」
「そうね、やるべき仕事はもう終わらせたし。綾子は?」
「あたしも構わない」

 こうして、凛と綾子……そして整備員や、更にはルクセンブルク基地の軍人達が見守る中で、俺は改修されたトールギスの試験飛行を行う事になる。





 最初はゆっくりと……そして徐々にスーパーバーニアの速度を上げていく。
 ルクセンブルク基地の演習場はそれなりの広さがあるが、それでもトールギスの……それも、ハワードによって改修されたスーパーバーニアの性能を考えれば、無駄に時間を掛けて飛ぶ訳にはいかない。

「へぇ」

 だが、その状況でも俺の口から漏れたのは感心の声。
 肩部と腕部のマシンキャノン……合計4つの追加。
 その重量はそれなりのものだと思うのだが、実際にこうして飛んでみてもその重量による加速度の低下は見られない。
 いや、それどころか多少ではあるが、以前よりも加速度は増しているように感じられる。
 これは、関節部分に使ったガンダニュウム合金のおかげか?
 ともあれ、スーパーバーニアで空を飛んでいると、やがて地上に置かれている的がモニタに映し出された。
 そこに向かってまず最初に使用したのは肩部マシンキャノン。
 連続して発射される弾丸は、一瞬で的を破壊する。
 本来なら幾つもの円が描かれており、どこに弾着したのかが分かるようになってる筈なんだが……そんなのは関係ないと、一瞬にして破壊されたのだ。
 威力は中々だな。
 続いて、トールギスの進行方向から少し外れた場所に現れた的。
 肩部マシンキャノンでは、射角の関係で発射出来ない場所だ。
 そこへと向け、腕を向ける。
 トールギスの前腕の内側についているマシンキャノンから連続して弾丸が発射され、こちらも予想通りに的を破壊する。

『どうですか!?』

 映像モニタに映し出された整備員が、勢い込んで尋ねてくる。
 自分達が寝る間も惜しんで改修した機体だけに、使い勝手が気になるのだろう。

「そうだな、今のところは特に何も問題は感じない。マシンキャノンの照準も合ってるし。……ただ、出来ればマシンキャノンの残弾数はもう少し多い方がいいな」
『すいません、両方とも外付けなので、どうしても残弾には限りがありまして。その問題もあって、肩だけではなく、腕にもマシンキャノンを装備したんです』
「使い分けろって事か」
『はい』

 こういう時に、シャドウミラーとの技術力の差が明らかになるよな。
 基本的にシャドウミラーで使われているバルカンやらマシンキャノンやらは、残弾を気にしなくてもいいビーム弾だ。
 俺もそれに慣れきっているからこそ、どうしても実弾製の武器というのには不便さを感じてしまう。
 まぁ、それを言ったところで、意味はないと理解しているんだが。
 ホワイトスターと連絡が取れない以上、俺がやるべきなのは、無理を言うのではなく今ある武器を使いこなす事だろう。

「そうだな。そっちにばかり無理を言ったか。けど、取りあえずこのマシンキャノンはどれも使いやすい武装なのは間違いない」

 腕を動かし、次の的へと向かってマシンキャノンを発射する。
 瞬く間に破壊される的。
 威力の方もそれなりに高く、連射性も問題はない。
 なら、これ以上は俺の贅沢か。
 そう考え、俺は再びトールギスの試験飛行を続けるのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1035
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1309 
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