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『虚構』

作者:零那
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『始点』



強さなんて無い。
希望なんてのも無い。
だからこそ何にも屈しない。

叫び狂ったっていい。
諦めたっていい。
言い訳なんてのはいくらでもある。

夢の中じゃ過去も未来も関係ない。
受け止めるも何も現実じゃない。
すべて塗り替えてこう。
なんにも怖くない。

変わらない美しさ。
変わってく醜さ。
でも変わるからこそ美しくもなる。
変わってくからこそ醜くなってく。

美しいまま変わらず真っ直ぐってのは有り得無い。
美しい愛だって醜い憎しみに変わる。

独り真夜中に月を眺める。
ふと見えた流れ星にも心は動かない。
其れを悲しいとは思わない。

意地なのかプライドなのか。
誰にも頼らない。
独りきり生きてくと決めたあの日。


 
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