オズのアン王女
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第三幕その三
「オズの国を征服しようとしましたね」
「ええ、かつてはね」
「そして自分がオズの国の支配者になる」
「そう考えたこともあったわ」
「そのことも含めて活発な人ですね」
「とても元気な人よ」
それこそというのです。
「いつも動いていないと気が済まない人よ」
「元気な人なんですね」
「私も冒険に出たり遊ぶことが大好きよ」
このことは自分でもよくわかっているドロシーです。
「けれどね」
「それでもですよね」
「あの人はね」
「ドロシーさんとはまた別のカラーで」
「活発な人なのよ」
いつも動いていないと気が済まない人というのです。
「待つよりもね」
「自分がやるか動く」
「そうした人なのよ」
それがアンだというのです。
「お掃除でも何でもね」
「自分で、ですか」
「するのよ」
「ううん、あまりお会いしたことはないですが」
「そうした人だから」
「このことを頭に入れてですね」
「アン王女のことを考えると」
そうしてみると、というのです。
「まずね」
「もう、ですか」
「あの国にはチクタクが行ったそうだけれど」
ドロシーもこのことはオズマから途中で携帯で連絡を受けて知っています。
「多分ね」
「そうですか」
「ちょっとオズマに確認してみるわね」
こう言ってそしてでした、実際に。
ドロシーは携帯でオズマにアンが今どうしているのかを尋ねました、するとオズマはこうドロシーに言いました。
「今朝確認したらね」
「オズの国全体のことをよね」
「アン王女はチクタクと一緒によ」
「国を出て?」
「そう、そしてね」
そのうえでというのです。
「貴女達と合流しようとしてるわ」
「やっぱりそうなのね」
「チクタクを連れてね」
「一直線に来てるわね」
アンの性格からです、ドロシーはこう察しました。
「そうね」
「そうよ、ここまでね」
「実際になのね」
「貴女達の方に向かってるわ」
「やっぱりそうなのね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「貴女達と合流出来るかも知れないわ」
「むしろした方がいいわね」
考えるお顔になってです、ドロシーは言いました。
「そのうえでウーガブーの国に入って」
「そしてね」
「ええ、その上でね」
「起こることに対する」
「そうしてね」
「わかったわ、じゃあアン王女の細かい動きは」
それはというのです。
「何かあったら伝えてくれるかしら」
「わかったわ」
すぐにです、オズマはドロシーに答えました。
「それではね」
「そうしてね」
「アン王女にもそうした方がいいわね」
彼女の方にもです、オズマは考えを及ばさせました。
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