病みそうにない艦娘が病んじゃったお話
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六話目という名の黒淑女(ブラックレディ)
前書き
お ま た せ(誰もまってねぇ)
てことで再開しましたヤンこれ小説第8話。
今回はあのヤンデレに向かないあの娘が登場します。
果たしてどのように病んでいるでしょうか?
あとドラゴンボールヒーローズのオマージュ版で
艦これ版のやつが出ないかな。
前回のあらすじ
アメリカ戦艦ことアイオワとキソーと摩耶様の修羅場が起こった。
修羅場が起こって約数時間後、保健室にて。
提督はところどころ負傷したためベッドの上で休憩中。
「あ"ぁ・・・どうしてこうなった。」
「鎮守府内で戦闘が勃発するなんて、不知火はここに来たときにはまだ小規模でしたからずっとこの鎮守府に居ましたけど初めてですよ。」
「・・・不知火、お前があのときどうにかしてくれたらこんなことにはならなかったんだけどな~・・(怒)」
「ずっとそこにいたら自分の命が危ないです」
「いやごもっともよ?けど上官を見捨てるってどゆこと?まだ言葉でも通じるかも知れんかったのよ?」
「無理なものは無理です」
「アッハイ」
ちなみに主犯の三人は現在鳳翔さんにガチギレされて今でも説教中。
「てゆーかさぁ、なんで提督が出会った艦娘ってああなるの?」
元からいた北上が質問する。
「知らんよ、今まで普通の女性、つまり人間でもあんな感じにならなかったのになぁ」
「運命って怖いですね(他人事)」
「オイコラ」
すると保健室に一人の艦娘が入ってくる
「しつれーしまーす、司令官・・・ッ!?」
「ん?暁じゃないか」
暁、
正式名は暁型駆逐艦一番艦 暁
彼女の外見は小さな身長に黒いロングヘアー、白い錨のマークのついたつばつきの黒い帽子にセーラー服、
そして黒色のタイツを履いた艦娘だ。
自称《一人前のレディ》と名乗る活発な艦娘だが空振りすることも多い、しかし根が優しい駆逐艦である。
「珍しいですね、暁が司令のもとに訪れるなんて」
「そんな少ないの?」
「えぇ、せいぜい司令が遠征出迎えにくるか間宮所等にしか顔を会わせないのですが」
「なんで知ってんの?」
提督がツッコむ。
「なんとなくです」
「あぁそうか(呆れ)」
「ちょっと!体は大丈夫なの!?」
暁が心配しながら提督の元へ寄る。
「おう、大丈夫・・・だな」
「ほ、ホントに?!ホントに大丈夫なの!?」
「だ、大丈夫だ、問題ない。
だからそんなあせるな、な?」
「ホント!・・良かったぁ・・・あたし司令官が死んじゃったらもう・・・!・・うっ・・うっ・・・!」
心配しすぎたのかその反動で暁は泣き始めた。
「あー提督が泣かしたー」
「泣かしたー」
北上と不知火が提督を茶化す
「・・・一応言っておくが一番悪いのはあの三人だかんな?」
ついでに暁と一緒に来た妹の響がノる
「泣かしたー、司令官罪もない女の子を泣かしたー」
「オイコラ響調子にのるな」
「そうです!保健室では静かにしないとダメなのです!」
「コラ響!司令官が困ってるでしょ!」
「はーい」
暁のもう二人の妹の雷と電が響を止める
(あれ?響ってこんなにいたずら好きだっけ?)
「そうよ!響!司令官が死んじゃったらどうするのよ!!もしホントに死んじゃったらあなた責任とれるの!!?」
響の態度に気に入らなかったのか暁が猛烈に怒りをぶつける。
「落ち着けって!俺は本当に大丈夫なんだからさ!な!?」
提督が暁を止めると突如恐怖したのかこちらの方を向いてかなり不安な表情になった。
「司令官・・・!?も、もしかして私のことが嫌いになっちゃったの!?・・嫌っ!やだやだやだ!!お願い司令官!!私のこと嫌いにならないで!!お願いだから!ねぇ司令官!!私司令官がいないと私・・・私は!!」
ボロボロと大量の涙を流す暁、いきなりの事態にさすがの不知火に北上も困惑していた。
「わわわっ!?ちょ、ちょっと落ち着いて!!提督が嫌いになるわけないじゃん!ねぇ提督!!」
「あ!?あああ当たり前だろ!?もー暁お前心配しすぎだろ!!それだけで暁のこと嫌いになるわけねーじゃないか!!」
「ほ、本当に・・・!?」
「あぁ本当だ!!」
「!・・・良かった・・・」
そう安堵すると暁は崩れるように倒れた。
「ッッ!?暁!?」
不知火が直ぐに暁の容態を確かめる。
「・・・大丈夫です。どうやら気を失っているだけですね」
「そうか」とすます提督、暁は隣のベッドに寝かせることになった。
「それにしても、暁ちゃんの様子がなんだかずっと変なのです」
暁の変化に疑問をもつ電。
「確かに、暁も提督のことは好きだけど普通ここまで心配はしないはずなんだけどなぁ・・・」
そう呟く雷に提督が質問する。
「なぁ、暁っていつ頃からそんなふうになったんだ?」
「うーん・・・よく分からないけど私たちがうすうす気がつき始めたのは最近だったかなぁ」
「そのときはどんな感じだったんだ?」
「うーん・・・ごめんなさい、ちょっとわからないわ」
「そうかぁ」
「ねぇ司令官」
響が間に入る。
「何かあったか?」
「そうえば暁って司令官の為ならなんだってするっていってたよ。他にも自分がどうなっても構わないとか提督の為ならボロボロになってもいいってとか」
「・・・なんかまずくないか?」
「た、確かにちょっとヤバい感じがするなー・・・」
「そうかな?司令官の為に頑張ってるだけだと思うけどなぁ」
提督の勘は間違っては無かった。
暁がこうも提督を過剰的に心配してしまう訳を書こう。
それは提督が新しく着任して間もないころ暁は提督を警戒していた。
前提督のこともあったのだろうかなかなか会話がなかった。
ある日雷と電が提督と暁が仲良くなって欲しいと言う企画で提督は第六駆逐隊(暁、響、雷、電)と買い物をすることになった。
初めは暁はいやいやだったものの徐々にに提督の優しさに気づいていった。
だがある時、提督がトイレに行っているとき暁達は待ってる途中野犬に出くわした。
暁が体をはって妹達を守ろうとするも足が震えて動けなかった。
野犬はそれを察したのか暁に飛び込んでいった。
そのとき暁はもうダメかと思った。
・・・しかしいち早く気づいた提督が腕を噛まれた状態で暁を庇ったのだった。
なんとか野犬を追い払ったあと暁は提督にこのようなことを聞いた。
『なっ、なんで私を庇ったの!?わ、私たち艦娘は普通の人間よりも頑丈なからだをもっているのに・・・!』
それに対して提督はこう述べた
『確か艦娘は、装備を全部とったら普通の女の子と変わらなくなるんだろ?それにあのとき俺が庇ってなかったら俺は後悔することになったからな』
噛まれた跡から血を結構な量を出しながら提督は笑顔でこういった。
それ以来だった、提督の為なら自分が死んでも構わない、提督の為ならなんだってすると誓ったのは。
提督に恩返しするために、提督が幸せになってもらうために、普段影であり得ないほど頑張っているから、それが一人前のレディになるための暁の病んだ理由だったのだ。
(・・・待っててね司令官・・・暁が、絶対にあなたを幸せにしてあげるからね・・・)
後書き
1ヶ月以上たっちまったなぁおい、
ちなみにだがここの響はフリーダムで鈍感です。
つまり残念。
あと提督が病ませてしまった艦娘はこいつらだけじゃぁない。
まだまだいるし今後も増えていく予定だぜぇ~
提督「か、勘弁してくれ~・・・」
ちなみに同時作品《何でも屋の日常》の主人公とは別人、つまり世界観がまったくの別です。
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