| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  世界をめぐる、銀白の翼 ~PLATINUM WING,LINK THE WORLD~


蒔風が砲撃で吹き飛んでいく。
その体が地面に向かって放物線を描いていく。


このままでは地面に落ち、そのダメージは蒔風を終わらせるだろう。



だが、




「蒔風!!」


ガシッ!!!



その落下地点に四人の男が走ってきて、その体をちょうどキャッチしたのだ。
蒔風の体は地面に落下することなく、彼の仲間によって抱え込まれていた。


「ぉ・・・・まぇら・・・・・」

「ったく・・・何が大丈夫だよ。ボロボロじゃねえか」

「にげ・・・・・」



「「「「られるか!!!」」」」




「こんなけったいな翼生やして、どんだけ強くなったかと思えばこのくらいか?」

「おまえ、もっと強かったじゃねえか」

「結局、俺らがいないとダメっこなんだからなぁ、こいつ」

「まて、ダメっこはなんだかおかしい。ダメ野郎だな」

「「「意義なし」」」





蒔風に肩を貸し、支えてくれる仲間を見て、蒔風はぽかんとしていた。


そんな体でポカンとしては意識が飛んでそのままお陀仏になってしまいそうなのだが、それでも蒔風はそうせざるを得なかった。





しかし、すぐに考えて分かった。


そうだよ・・・・こいつらがあの程度の言葉で「はいそうですか」と納得するような奴らじゃないってことは、わかってたじゃないか。




「ずっと・・・見てたのか?」

「お前を見捨てて逃げる?できんよ。そんなこと」

「それに、あんなすごい戦い、見逃したらつまんねぇしな」




そういってくれる仲間たちに、蒔風は心底感謝していた。



ありがとう



お前らがいてくれるだけで





「俺はまだ・・・・戦える・・・・・!!!!」






右足を引きずって、蒔風が立ち上がる。
その体を支えるように付き添う親友。



彼は、まだ戦えるだけの気力を取り戻した。



しかし





「だが、だからと言って、貴様に俺を打倒する術はないはずだ」



ズンッ!!!



「奴」が一歩、蒔風に向かって足を踏み出して来る。
あまりにも重い一歩。その挙動だけでも、おそらくは恐怖が噴き出して逃げてしまってもおかしくはない。


だが、逃げなかった。



一人として、彼から離れるものなど、いなかったのだ。





「終わらねぇよ・・・・こうして仲間が来てくれたんだぞ?・・・・・終われねぇ・・・・まだ・・・・」




そういって、蒔風も弱々しく踏み出す。



しかし、その足はすぐに膝ががくんと屑で、その場に跪いてしまった。




「仲間?ああ、そいつらは来るかもな。お前の世界の住人だったわけだし。だが・・・・それ以上はない!!世界は、いつだってお前を無視してきたんだからな!!!」

「そん・・・なことは・・・・ない!!そんなことはない!世界はいつだってクソッタレだが・・・・・救いなんてものはどこにだって・・・あるんだ!!!!」






蒔風が叫ぶ。




その瞬間







ゴォッ!!という音とともに、蒔風の翼が光り輝く。


その翼が、力なく、それでいて悠々と




大きく開かれ、その瞬間



翼の内から各世界での、仲間と過ごしたあの時間。
そのワンシーンが写真をホログラムで空中に張り出されたかのように溢れ出ていって行った。



それは笑い合っている一場面。
ともに敵に立ち向かっていった一場面。
平穏な一幕、騒乱の一幕。


その画像が、映し出されていた。




「な!?」

「終わらない・・・終わらない・・・・・・こんなところで、終わるわけがない!!!!」







【■■■■■■■■■■】-WザッD Lザシッ- ~WザッザーーーE・・・・~







蒔風が何かを発動させる。
だが、こんな世界ではやはり無理なのか、世界名などは告げられず、当然それも効果を発揮しない。








だが





「無理か・・・・・いや、でも・・・・来てくれる・・・・世界は・・・・・願いに応えてくれる!!!!WORLD LINKなんかなくったって、俺は世界と繋がってんだ!!!」



【CLANNAD】【Suzumiya Haruhi no Yuuutu】【raki☆suta】【KAMEN RIDER HIBIKI】【UTAWARERUMONO】【TAYUTAMA-Kiss on my Deity-】【KAMEN RIDER RYUKI】【Baka to Tesuto to Shoukannju】【KAMEN RIDER AGITO】【toaru majutu no INDEX】【FINAL FANTASY VII】【higurashi no naku koroni】【Air】【KAMEN RIDER DECADE】【KAMEN RIDER DEN-O】【Little Busters!】【KAMEN RIDER 555】【Fate/stay night】【KAMEN RIDER KABUTO】【KOIHIME†MUSOU】【KAMEN RIDER BLADE】【11eyes ~Tumi to Batu to Tugunai no Shoujo~】【Maji de Watasi ni Koisinasai】【KAMEN RIDER KIBA】【KAMEN RIDER W】【Shin・KOIHIME†MUSOU】【Mahou Syoujo lyrical Nanoha StrikerS】



この世界に結合された世界名が次々と述べられ、蒔風の背後にその記念写真が立体映像のように立ち上がっていく。
そう、まるでいつかの世界に見た、世界を超えるオーロラのように。





「ま・・・さか・・・・来れるはずがない!!そんなはずが!!!!」



『甘いですね』

『その程度、われらが何とか調整した』

『まだ粗削りだけど、天変地異は抑え込んだぞ』

『われら管理者。その程度ならば軽いものよ』

『お前にはかなわずとも、自然現象くらいならば・・・な』




驚愕する「奴」の目の前に、五人の管理者が現れた。


"No name"、"ライクル"、"フォルス"、"輝志"、"LOND"


五つの世界の管理者が、蒔風の背後、さらには宙にまで浮いてきた写真の後ろ側に、巨大な姿で現れたのだ。




『あなたの言う、災害などは我々が封じ込めました。そして、彼の仲間に、すべてを』

「な!?」

『もう見ているのは止めです。あなたをここで討ちます!!立ち上がりなさい!!銀白の翼人よ!!あなたはまだ、勝っていないでしょう!!!!』




五人の管理者、その代表で、アリスが蒔風に檄を送る。




それに呼応し、蒔風の翼が輝き




背後に光るそのホログラムから、人影が現れてきた!!!






「な・・・・そんな・・・・・なんでだよ!!!!」



そしてその影は映像からついにそれを超え、この場にその姿を現した。
彼らは皆、蒔風の友、仲間、盟友。



この状況で、彼を助け出そうと、離れた場所の仲間たちが集結したのだ!!




「青年!!いや、蒔風!!助けに来た!!鍛えに鍛えた鬼の力、また強くなったよ!!!」

「蒔風!!久しぶりだな・・・・封印されていた私を助けてくれたように、今度は私が、お前を助ける番だ!!」

「大丈夫か蒔風!?僕の時もボロボロになってたけど、今度はまたひどいね・・・防御なら任せてよ。退魔の霊能、みせつけてやる!!」

「っしゃぁ!!助けに来たぜ!!蒔風!!人を守る願い、叶えに来た!!」

「蒔風さん、大丈夫ですか!?オレ、助けに来ましたよ!洗練された、アギトの力。ここで見ててください!!」

「蒔風!!この野郎・・・・・・てめえ、あれだけじゃ物足りねえ見てぇだな・・・その幻想、ぶち殺しつくす!!」

「舜さん!!助けに来たぜ!!負けなんてない。そんな運命、軽く打ち破ってやりましょう!!」

「蒔風!!ここかお前の世界か?だったら、壊させるわけにはいかねぇな!!」

「俺、参上!!ったく、う~るせぇなぁ。おう!!蒔風!!!助けに来てやったぜ!!!」
『行くよ!!モモタロス!!!』

「蒔風!!しっかりしろ!!おまえにはオレの夢の行く末を見てもらわなきゃならないんだからな!!」

「助けに来たぞ!!さあ・・・友達を傷つけた、その落とし前をつける準備は良いか?脇役王!!!」

「天の道を往く者・・・・すなわち世界も救う。お前を助ける事が、世界を救う事になる!!」

「お前には始を助けてもらった・・・みんな助けてもらったんだ!!ここで死んでもらったら、恩返しできない!!」

「蒔風!!この地獄から、助けに来たぞ!!オレに眼には、勝利の未来しか写っていない!!」

「おい!!あの後大丈夫・・・じゃなかったみたいだな。いきなりいなくなって、それなりに心配したんだぜ?助けてやる!!」

「蒔風さん!!ひどい・・・・行くぞ!!キバット!!!」「オッケイ!!」

「大丈夫かよ!!この野郎・・・街だけじゃなく、世界まで泣かせやがるとはなぁ!!!」

「舜君!!大丈夫!?もう安心して・・・・皆来たから!!!」




皆が、蒔風を助けようとして来てくれた。
全員が蒔風の前に立ち、「奴」に向かって武器や拳を構える。



『立ち上がってくれ蒔風!!お前の勝利を、ここから応援しているからな!!!』

『ちょっと!!仮にもうちの団員になったんだから、そのまま死ぬなんて、許さないわよ!!』

『蒔風君!!頑張って!!私たちは何もできないけど、蒔風君の勝利を祈ってるよ!!!』

『舜!!!僕達は戦いにいけない・・・でも、君のことを忘れたことはなかった!!!』



そして、戦う力を持たない彼らも、映像越しにではあるものの、喉が張り裂けんばかりに蒔風に声援を送っていた。
その願いが彼の力になることを信じて。



「管理者からの声が聞こえた。お前の危機だと。恩が返せるときがきたな」

「舜!!助けに来たぞ!!!おまえにはまだ翼人としての戦い方を教えてもらいたんだからな!!!」

「大丈夫?舜!!僕らは、仲間を見捨てない。正義の味方、リトルバスターズだ!!!」

「舜さん!!生きて!!あなた命を救ってもらった。やっと、その恩返しができるんだよ!?」





そして、最後に蒔風の脇には、四人の翼人が、まるで彼を守らんとするかのように囲んで寄っていた。




「お前ら・・・来てくれたのか・・・・・」

「当たり前だろ!!」

「俺たちは世界も、そして俺たち自身も助けてもらったんだ」

「そのままいなくなっちゃって、本当に心配したんだからね!?」

「だから、やっと今一つ返す番。私たちの、恩返し!!!」





「ま、蒔風・・・この人たちは・・・・・?」

「安心しろ・・・皆・・・俺の友達だ!!!!」





『さぁ!!世界の戦士たちよ!!!一人の翼人の元に集まりし者達よ!!!世界の為、私たち管理者のため・・・・・そんなものはどうでもいいです・・・だから!!その人を・・・蒔風舜のために、戦ってください!!!』





オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!







アリスの号令に、全員が雄たけびを上げ、地を揺るがす。



それを見て「奴」がブチ切れた。
もはや、有利は働かない。

ならばこそ、本気を出して応戦することに、なんら異常もありはしない


「現れよ!!!我が「欠片」よ・・・・各世界に取りつき、その身に記憶を練り込ませた最高のモノよ!!!!あの者どもを・・・打ち倒せえええええ!!」



ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!





「奴」の号令に、地面から「欠片」が這い出てきて、今まで奴が世界で取り込んできたモノに姿を変え、次々と戦闘の意欲を示していく。


それを見て、蒔風の周りでも、緊張が走る。
だが、恐れることなどあるのだろうか?


「行くぞみんなぁ・・・・・・・・・・・一緒に戦ってくれるか!?」


オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!







そして、変身する者は変身し、防護服を着込む者は着込み、武器を展開させる者は展開し




全員が戦闘の準備を終え








「行くぞおオオオオオオオオオオオ!!!!」

「潰せえええええええええええええ!!!!」








「奴」と蒔風が同時に叫び、その大群が衝突した。








------------------------------------------------------------








「蒔風が回復するまで、この戦線を維持するぞ!!!!」

「「「おう!!!」」」




クラウドが先頭に立ち、その漆黒の翼を背に「奴」へと飛んで行く。
「奴」の群にいる大半はアントロードや魔化魍だ。

だが、そんなものは翼人の相手にはならない。
その虫どもを蹴散らしながら、クラウドが真っ直ぐに「奴」へと向かって行く。



しかし




「ッ!?セフィロス!?」



山になって襲いかかってきた虫どもの後ろから、セフィロス・レプリカ(以下、すべてレプリカ省略)がそれを切り崩して突っ込んできた。
そのいきなりの登場にクラウドの足が一瞬止まりかける。




「止まるな!!先に行け!!」

「こいつは私たちが相手をする!!!」


ガガァン!!という剣撃音とともに、そのセフィロスにシグナムとセイバーの二剣士が立ちふさがった。



それを見て、クラウドが頷いて「奴」へと向かう。






無論、戦いはそこだけではない。


ほとんどの戦士たちは、虫どもを蒔風の元へと向かわせないように押しとどめている。
さらには、「奴」に向かって行く者も多く、クラウドのように固定人物の「欠片」が向かって行く場合もあった。




「フィリップ!!マキシマムだ!!」

『それならこっちのメモリの方が効果的だ』


《ヒート!メタル!!》


「『メタルブランディング!!!』」

「ギイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!」

「よっしゃぁ!!!ドンドン行くぜ!!」



「ああ!?色替えならこっちも負けねぇ!!カメ!!!行けッ!!」

「オッケイ先輩!!!」



「ここの防衛ラインは僕らが守る!!行くよ!!みんな!!」

「おう!!この筋肉さんの力ぁ、見せつけるチャンスだぜ!!!」


「む!?固有結界?ふ・・・ならばこちらも負けてられんな・・・凛!!派手に行くぞ!!!」

「私は最初っから出し惜しみなんかしてないわよ!!!」



「十秒後に二時の方向から大群が来る!!誰か対処を!!」

「わ、わかりました!!では、愛紗さんたちでそちらにくるという大群をよろしくおねぎゃいしましゅ!!!」

「劫の目・・・すごい・・・でも、そこからどうするかは、私たち軍師の仕事!!!」





「だれか!!こちらの防衛線に来てくれ!!あと十五秒で来る!!!」

「おっしゃ!!オレが!!」

「炎だったら俺だって負けねえ!!ローゲフィンガー!!!」

「《-Strike Vent-》うおりゃああ!!!!」





「あっちは炎・・・だったらこっちは!!」

「おおお!!そっちも仮面ライダー!?だったら俺だって剣で!!!」《royal straight flash》

「「おおおおおおおりゃああああああああああ!!!!」」







「あっちの長刀の剣士が強い!!押されているぞ!!!」

「みんな!!加勢に・・・・・」

「まて!!危険だ!!!」


ドゴォ!!!


「ウィツァルネミテア!!我が半身をいまだに利用するかッ!!!オオオオオオオオオ!!!」

「聖上!!」

「でかいもんなら、あたしも行くわ!!黒子、運んで!!」

「そっちも電気?だったら、私も行く!!バルディッシュ!!!」








「あれは!?」

「ゆりかご!?そんな物まで・・・・」

「あれの弱点はわかっとる!!みんなウチが教えたるから、行くで!!!」

「空中戦艦相手なら、やったことがあるぜ!!ユウスケ!!」

「おう!!」[Final Attack Ride---KU KU KU KUUGA!]





「こんなに強い奴らがいるのか!!楽しいなァ、大和!!」

「姉さん!!いいから動いて!!!」

「危ない!!・・・強さに過信したらダメだよ?美少女さん!!」

「ほう、あなたは強そうですな」

「鍛えてますから!!次来たよぉ!!」




「すべて・・・振りきるぜ!!!」

「行くぞ!!」《start up》

「「クロックアップ!!」」

「「風足ッ!!」」


シュカッ!!
ドォン!!!










「あの戦艦を落としに行こう!!」

「だったら・・・俺がその心臓部、貰い受けるッ!!!突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ)ッ!!」

「すごい!?だったら、そのまま頭部を落としに!!!フォワード、行くわよ!!」

「「「了解!!!」」」




「ほーらほら、こっちですわよ!!」

「ギャゴオオオオオオオオオオオ!!!グゲッ!!!??」

「やーりい!!まんまとはるちんトラップにはまったね!!」

「次に行きますわよ!!大勢が相手の戦い、腕が鳴りますわ!!」




「くっ!!牙王にネガ電王に幽汽!!」

「侑斗!!大丈夫か!?」

「心配すんな!!!」

「そうだ!!あんな奴ら、あたしがぶっ潰してやっからな!!アイゼン!!!」

「相手が三人ならもう一人行きましょう!!タツロット!!!」






「ご主人様!!」

「安心していいよ・・・俺は・・・この程度じゃやられないぜ!!!」

「よし!!あの蒼青の翼に続け!!!武器の陰に入り、一気に「奴」へと突っ込む!!」

「いや・・・まて!!あれは!?」

「アーク・・・やはり出てくるか!!!」

「大丈夫だ・・・・あの程度の巨体なら、いくらでも相手にできる!!!」









「いくぞッ!!!」


クラウドが「奴」のもとへと到達し、その剣をふるって攻撃を仕掛ける。
が、それは魔道八天の一撃で猛烈に弾かれ、体ごと後退させられる。


と、そこにアークを始末し終えた一刀が仲間数人とともに横から突っ込んできた。
無数の剣の乱舞に、「奴」がバックステップで大きく下がり、すべての攻撃をいなしていく。


一刀が出している武器はすでに恋姫たちだけのものではない。
この場にいるすべてのものの武器が、彼の武器となって力となっていた。



「すでに絆ができ始めているというのか!?」

「なめんな!!俺は、絆の翼だぞ!!!」



その剣の後ろから、ギルス、ベナウィ、応龍とが飛び出し、四人で同時に攻撃を仕掛けるが、波動砲を打ち出され、さらにそれをまるでレーザーのように薙がれて弾き飛ばされる。
一刀はそれに踏みとどまるが、ほかの三人は後退を余儀なくされ、ほかの戦闘に参加していった。



「「奴」の相手は翼人だけでだ!!ほかは・・・・」

「ディバインッ!!!!バスターーーーー!!!!!」




クラウドが翼人以外「奴」に向かわないように言うが、それよりも早くなのはが砲撃を「奴」に放つ。


だが、その砲撃はいまだに振るわれ続けている波動砲にかき消されてしまった。



「ッ!!ダメ!?」

「諦めなさるな!!まだまだ行くぞ!!!」



そこで星が槍「龍牙」を手に、「奴」へと向かって突っ込んで行った。
なのははそれに一瞬驚くが、すぐに頭を切り替えて、アクセルシューターで星に当たらないように「奴」を撃っていく。


「なんてこった・・・・」

「蒼青の。俺たちも行くぞ」

「一刀!!北郷一刀だ!!」

「・・・クラウド・ストライフだ」

「オッケイ、クラウドさん!!行こう!!!」









「蒔風さん、大丈夫ですか!?」

「ああ・・・・サンキューな、観鈴」

「あんたには観鈴を助けてもらったからな。まずは一つ目ってところだ」



その戦闘の場から後方。
そこで蒔風は観鈴によって体力を回復させてもらっていた。


すでに体力は八割戻っている。
身体の傷は、すでにない。


もう少しで、万全だ。


「あと少し・・・・・・あと少しだ!!」

「マイカゼさん、これを。胆力の回復する薬を煎じました!!」

「エルルゥ、サンキューだ!!さぁて・・・行くぞ!!!」







------------------------------------------------------------




「レヴァンティン!!!」

《Schlangeform.》


シグナムがレバンティンを連結刃へと形態を変えさせ、セフィロスの動くを封じにかかる。
無論、それでこいつがやられることなどない。


だが、そうして動きが止まれば、大技で狙い撃つことも可能!!


「エクスッ!!カリバーーーーーーッッ!!!!」



連結刃に包囲され、その攻撃を弾き飛ばしていくセフィロスに、セイバーの宝具が放たれた。


しかし、相手は翼人の翼を、片翼だけとはいえ持っていた男。
レプリカだというのに、なんということか、エクスカリバーの攻撃を、その長刀の斬撃で切り刻んで霧散させてしまったのだ。



武器が弾かれ、シグナムとセイバーがよろける。
そこからもう一度振りかぶって今度こそ二人に引導を渡そうとするセフィロス。


だが、そこに



「そちらも長刀か。ならば、我が剣筋、受けてみよ!!秘剣!!!」

「!?」

「燕返しッ!!!」



アサシンによる三筋の同時斬撃「燕返し」をその身に放たれ、セフィロスの身体が三つに斬られる。
それを見て、満足そうにつぶやくアサシンに、消えゆきながらも長刀を振るいに来るセフィロスだが、程なくしてその体が消滅した。



「・・・一つは防ぐか・・・・だが、我が太刀筋、一つにあらず。出来れば本人と相見えたかったものよ」


だが、彼が消えてもまだ敵はいる。
しかし、その戦闘は終わりそうにあった。








ドォン!!!

美琴のレールガンがウィツァルネミテアの大きな胸板を貫き、更にその四肢をフェイトとアリシアが切断。
最後にハクオロ・ウィツァルネミテアがその頭部をひしゃげてひねりつぶす。




「・・・・ウィツァルネミテア、やられたか・・・・」










「後はガラクタや!!跡形もなく吹き飛ばすだけや!!!」

「俺が行く!!!全員、力を貸せ!!!行くぞ海東!!」

「任せたまえ!!」[Kamen Ride---J!!]


[Final Foam Ride---DE DE DE DECADE!!]




ディエンドがJジャンボフォーメーションを召喚し、ディケイドが一人で自身のファイナルフォームライドを発動させ、ジャンボディケイドライバーへと変形する。
そして、それに取りついて、Jがディケイドジャンボフォーメーションへと姿を変えた。



[Final KAMEN Attack Form Ride---DE DE DE DECADE!!!]



「「「「「「「「「「ハァッ!!!」」」」」」」」」」




ジャンボディケイドがカードを発動させ、それに呼応して主要ライダーたちがカードに姿を変えて飛びあがる。
だが、そのカードに写るのはいずれも最強形態のライダー達。


それを蹴りぬいて力となし、ディケイドがゆりかごを跡形残さず吹き飛ばす。



「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッッッ!!!!!」

ガキッ!!ドオオオオオァ!!!!!






凄まじい爆音と共にゆりかごが爆発し、その姿を跡形もなく消しとばした。
それによってディケイドをはじめとしたクウガ~Wのライダーも元に戻り、再び戦線へと戻っていく。






「ゆりかご、沈黙・・・・・」











「行くぞ!!アイゼン、フルドライブ!!!!」

《1、2、3》「ライダーキック!!」《Rider Kick》

「千歳の儔、小烏丸天国!八咫の黒鳥の風切り羽根―――森羅に化生す万象を斬れ!」




ダークライダーを相手にしているヴィータ、ガタック、草壁美鈴が、その「欠片」を潰し、蹴り、切り捨てて消し去っていく。
最終的にはリュウガ、オーガ、牙王、ネガ電王、幽汽、更にはアルティメットドーパントまでもが参戦してきたが、こっちも彼ら三人だけ、というわけではない。


牙王をヴィータが、オーガを美鈴が、幽汽をガタック、リュウガを春蘭が、ネガ電王を百代が撃破し、アルティメットドーパントはランサーが宝具にで突き貫いて消滅させた。








「ライダー勢・・・終わったか・・・・・」

「なにをぶつぶつと!!!」

「言っている!!!」




各場所で「欠片」が撃破されていくのを感じとりながら、「奴」がクラウドと一刀を相手にしていく。


更にはその隙を埋めるように星となのはが攻撃を入れているのだが、まったく攻撃が当たらない。
いや、当たっていても、効いている気がしないのだ。


「奴」の戦力たる「欠片」はすでに潰しきっている。
アントロードや魔化魍はもはや数も少ない。まだ湧いては来るものの、あんなものが使えるとも思えない。



なのに




この男はまだ破れない!!!



「全員!!下がって!!!スターライトオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!ブレイカァァァァァァァアアアア!!!!」



ゴォウ!!!となのはの集束砲撃が「奴」へと迫る。
しかし、「奴」は再びその手から波動砲を撃ち放ち、なのはの砲撃を一回二回と薙いで方向を逸らし、周囲を爆散させてそれが自身に当たらないように処置する。




その砲撃で数人が巻き添えられ、なのはが苦そうな顔をして砲撃を止める。


「なッ!?」

「あの威力の攻撃を・・・・片手間でか!?」



「てめえらじゃあ俺には勝てん・・・・・オレに勝てんのは、そいつだけだァァアアア!!!!!」







「奴」が両手を合わせて波動砲をチャージする。

それをみて、クラウドと一刀が食い止めようと「奴」へと迫る。
だが、それよりも早く、「奴」が攻撃の準備を整え終えた!!!

「消っし飛べぇぇぇえええええええええええ!!!!!!」




両手という脅威。
片手でなのはの集束砲撃スターライトブレイカーを弾いた砲撃が、二本分。


その極太の波動砲が、アントロードや魔化魍、そして主人公たちを巻き込んで蒔風の元へと真っ直ぐに飛んで行った!!!



「奴」に向かったクラウド、一刀は、「奴」が発射した反動によって起こった爆音で弾き飛ばされ、その波動砲の道筋にいた物は命中するよりも早く、砲撃の波動による先行してきた余波で残らず吹き飛んだ。




「うおおおおおおおお!?」

「ウアッ!?」

「ぐあっ・・・・」



「ッッ!!蒔風ッ!!!」





波動砲が伸びていく。



だが





「打ち消してやるっ!!!ハァッ!!!」

「その幻想、ブチ殺す!!!」




ゴゴガンッ!!!!!




打ち響く、衝突音。
泉戸裕理と、上条当麻による能力打ち消しコンビが、その波動砲にその身と右手をさらけ出し、蒔風への到達を拒んでいた





「僕が先に!!その後を頼む!!!」

「任しとけ!!!」




ダンッ!!!





その波動砲に、裕理がさらに一歩踏み込み、全身を使って受け止めていく。
だが、退魔の霊能と言っても限界はある。


ゆえに、裕理はある程度削った後にその場から下がった。



そして、次に受け止めるは



「オオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!」




上条当麻、レベル0

幻想殺しが、その巨砲をブチ殺す!!!!!




パァン!!という感高い音が鳴って、砲撃が消えていく。
だが、その質量がでか過ぎてとてもではないがすべては消せない。



「それ!!後ろに流して!!!私が弾くから!!!」

「ッッッ!!!頼むっ!!!」




そして、上条がその残った砲撃を後ろに流し、それを純白の翼が受け止める!!!



「ハァッ!!!」



観鈴がその翼を以って砲撃の先にソッと触れ、その方向をいなして変える。
凶悪な砲撃は空へと伸びていき、そして消えていった。






「バカ・・・な・・・・」




「バカなじゃねぇ!!!しっかり見てろ!!!これで・・・・・終わらせるからよ!!!!」





「行けるのか?」

「ばか、行けるに決まってんだろ!?」

「やってやれ!!蒔風!!!」

「ああ、やってやる!!」

「後で紹介してくれよな!!」

「ああ、みんな紹介してやる!!」

「お前は、最高のダチだぜ!!」


「お前らだって、最高さ!!!」






「「「「「「「蒔風!!!!」」」」」」」

「「「「「「舜!!!!!」」」」」」


「「「「「蒔風さん!!!」」」」」



『『『いっけぇええええええええええ!!!!!』』』




そして、回復の終えた蒔風が立ち上がり、離れた「奴」へとまっすぐ向き合って、その翼をはためかす!!!






【ザッ、ザザッーーーーー】-ザザザザLD ザシッ~ザッザッザON~!!!








しかし、いまだに音はならない。



WORLD LINKは答えない。



それに、「奴」はまだ笑えた。
まだ勝てる。


だが、その想いは間違いだ。





「WORLD LINKは答えない!!!この世界に、まだ主人公はいない!!!!」

「バカ野郎・・・そんなわけねえだろう」

「奴」の言葉に、蒔風が答える。
この世界はすでにできていると。




「まったく・・・俺もお前も何を勘違いしていたのか・・・・・この世界は、とっくに始まってたんだよ」

ゴォッ!!!!




【ザ界をザシッ、ザッぐる・・・・】-WザシッLD LINザッ- ~WEザザッON~

「俺が帰って来てからじゃない。お前が世界をくっつけてからじゃない。もっともっと、最初から始まっていたんだ!!!」




バサァ!!!!



【ザ界をザッぐる、銀ザシュッの翼】-WORザザザッNK- ~WEPザッN~!!!



「俺の物語は、もうとっくに始まっていた!!さあ!!これが!!!!オレの世界だ!!!」






               CONGRATULATION!!
      【世界をめぐる、銀白の翼-PLATINUM WING,LINK THE WORLD-】




             -WORLD LINK- ~Final WEPON~!!





ゴォッ!!!



その発動と共に、クラウド、観鈴、理樹、一刀の翼が輝き、蒔風の背へと粒子となって移動して行った。




「これが俺の世界だ。最初からそうだった。そして、これからも!!!十五天帝!!!」





蒔風の手に、十五天帝がすべて集結し、組み上げられて握られる。

そしてその剣も輝きだし、エネルギーのチャージが始まった!!!!




【RELOAD、JET-BLACK!RELOAD、PURE WHITE!RELOAD、LIGHT GREEN!RELOAD、SKY BLUE!ALL WINGs Full Charge!!!】



WORLD LINKの声に呼応して、十五天帝に皆の翼が移動していく。



そしてその剣を真っ直ぐに突き出し、蒔風が己の翼で大きく羽ばたき、「奴」に向かって、突っ込んでいく!!!!





「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」



【世界をめぐる、銀白の翼】-WORLD LINK- ~FINAL ATTACK~!!!!




「止まれ・・・・止まれ止まれ止まれええええええええええええ!!!!」


「奴」が突っ込んでくる蒔風に砲撃や光線を飛ばしてくるが、全く効かない。
すでに蒔風は光の塊となっており、その攻撃のすべてを弾き飛ばしていた。




「う・・・・うをおおおおおおおおおおおおおおオオオオオオオ!!!!!!」

「これが・・・・WORLD LINK、だアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」







ドシュガッ!!!
ゴガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!








「奴」の身体を貫通し、蒔風が空へと羽ばたく。

そして、剣から四翼がなくなり、元の持ち主へと戻って行った。





「お・・・おお・・・・・」

「お・・・おわ・・・・」


「お の れええええええええええええええ!!!!」

「終わったぞオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!!!」





ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!








「奴」が今度こそ消えていき、大歓声がこの場を包む。




ドオォォグァ!!!!




大爆発。
それはまるで、世界に対する祝砲のよう。





戦いは、終わった。




だが、おそらく「奴」はこの世界に居続けるだろう。

姿が消滅しただけで、時間がたてばいずれ戻ってくる。
だが、ここまでこの世界を結合させるなどという事をしてしまっては、「奴」はもうこの世界から離れられない。


しかし、また復活して来ても、彼らが立ち向かうだろう。
この世界は、大丈夫だ。





なにはともあれ



長い長い





銀白の翼人の





世界をめぐってゆく戦いは







ひとまずここで終結した!!!!














もう少しだけ to be continued!!!!

 
 

 
後書き

終わったああああああああああああああああああああああああ!!!




アリス
「祝!!完結!!!!」

蒔風
「久々に来たけど・・・え?完結!?」


いったんね。
この後エンドロールみたいの更新して・・・・



蒔風
「して?」



世界をめぐる、銀白の翼 第二章に突入しまっす!!!!




というか第一章の更新に時間かけすぎた。
というか、第一章が長すぎだwwwww


------------------------------------------------------------




って、これもう何年前の話だよ!!!

にじファンに投稿し、そこがなくなってから別サイトで投稿。
そして見つけたここでの、第一章を見直し投下。

ぶっちゃけ第五、六章あたりまであるので、全然まだまだ続きますが(笑)





ではまた次回
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧