サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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オーキド研究所にて、、
サトシ達は、周囲に人が居ない事を確認すると、
浸入を試みた。
ガチャガチャッ(ドア)
サトシ:「ダメだっ。やっぱ鍵がかかってる」
ヒカリ:「どこか入れる場所は無いかしら、、」
マリナ:「ちょっとそこどいてっ」
スッ(ピッキングセット)
マリナはリュックから様々な様式の
ピッキングアイテムをまとめた輪を取り出した。
そして、、
ガチャッ
マリナ:「開いたわ、、入りましょ」
サトシ:「すげぇ」
ヒカリ:「何でそんなの持ってるんですか?」
マリナ:「さっき作ったのよっ。
おかけで準備が遅れてしまったけど」
ヒロシ:「どうやって作ったんですか?」
マリナ:「細かい話はそのくらいにして、
中に入りましょ?」
サトシ達は研究所の中に入った。
研究所内にて
サトシ:「懐かしいな、、」
オーキド研究所の中は15年前とあまり
変わっておらず、サトシは懐かしさを感じた。
そして、四人はそれぞれ探索し、
カントー新時代計画の参考になりそうな
情報を探した。
ヒロシ:「ここがオーキド博士の、、」
ヒカリ(川柳の本が置いてあるわ、、)
マリナ:「資料は、、あそこねっ」
マリナは本や資料が置かれてある
棚の方へ向かった。
ヒロシ:「15年前の消滅事件が
起きる前、オーキド博士は何を、、」
カタカタッ(パソコンを操作するヒロシ)
サトシ:「、、これは、、ノート?」
サトシは一冊の、
ほこりをかぶったノートを見つけた。
サッ(ほこりを払うサトシ)
サトシ:「、、、ケンジ、、」
サトシが拾ったノートは、オーキド博士の
助手を務めていたかつての仲間、
ケンジのポケモン記録だった。
ケンジはオーキド博士共々、現在は
行方不明である。
サトシ:「、、、」
ノートを開くと、、
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◯月◯日、(晴れ)AM11:20
ヘラクロスが”インファイト”を覚えようと、
丸太に向かって必死に練習していた。
体調は良好、攻撃の筋も中々。
トレーナーが不在の中、ポケモンが自らの意思で
技を覚えようとするケースには
興味深さを感じる、、頑張れヘラクロス!
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サトシ:「ヘラクロス、、お前、、、」
ペラッ(次のページ)
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◯月◯日(晴れ)PM13:15分
ヘラクロスが丸太を割った!
”インファイト”を完成させたようだ!
よほど嬉しかったのか、周囲にあった
丸太を全て”インファイト”で試し打ちにした。
これには仲間のポケモン達も喜んでおり、
普段は蜜を吸わせないフシギダネも
この日は珍しくヘラクロスに蜜を
吸わせていた!サトシが見たら驚くぞ〜」
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サトシ:「ヘラクロス!お前、
”インファイト”を覚えたんだな!」
ヒカリ:「サトシ、何言ってるの?」
スッ(覗き混むヒカリ)
ペラッ(次ページ)
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◯月◯日(晴れ)PM15:00
ついにヘラクロスが”インファイト”を
覚えようとした理由が発覚した!
オーキド博士の話によると、ヘラクロスは
先日行われたカントーリーグの決勝戦をTVで
観ていたらしく、トレーナーのヘラクロスが
”インファイト”で優勝を決めた事に
誘発されたのではないか?との事だった。
研究とは言えないが、ヘラクロスが
一生懸命”新技”を会得しようとした姿には
研究以上の感動を感じた。
サトシが帰ってきたら見せてやろうね!
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サトシ:「ヘラクロス、、、」
サトシ(ケンジ、、必ず見つけてやる!
だから無事でいてくれ!)
ヒカリ:「良かったわね(笑顔)」
サトシ:「あぁ!、、、って、
感動に浸るのは後だ!資料を探さないと!」
その後、サトシはケンジの書いた
他のポケモン達の日常記録ノートも見つけ、
全てリュックに閉まった後、他の資料を探した。
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