ドリトル先生と沖縄の蛇達
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十二幕その八
「今は海の中に沈んだ」
「そうしたですね」
「そうした場所だという説もあるし」
「ただ海の潮とかで、ですね」
「ああした形に自然となった」
「そうした説もありますね」
「そこは諸説あるんだ」
実際にというのです。
「そこは色々とあるんだ、それでもね」
「そこをですね」
「確かめることが学問だからね」
「それで、ですね」
「調べることは必要だよ」
海底遺跡にしてもです。
「不思議というのは事実がわかっていないという意味でもあるから」
「それじゃあ」
「そう、そこを確かめることも」
まさにというのです。
「したいね」
「そういうことですね」
「うん、日本本土にもそうした場所はあるね」
「そういえばそうですね」
「徐福という人のお墓もあるし」
「始皇帝の不老不死のお薬を探していた」
「あの人についてもね」
秦の始皇帝に不老不死の霊薬を見付けて来ると言って海を渡った人です、伝説では日本に渡ったと言われています。
「調べたいしね」
「あの人は実際に日本に来たんでしょうか」
「そうみたいだけれど」
「それでもですか」
「まだ真実はわかっていないよ」
「そうですよね」
「ただ、彼が日本に来ていた可能性はね」
それはといいますと。
「高いね」
「東の海を渡ったから」
「そうも言われているよ」
「確か和歌山の方にお墓がありましたっけ」
「あの辺りに移住してそこで色々な技術を伝えたという伝説があるよ」
「成程」
「和歌山にも面白い場所があるからね」
その徐福が入ったと言われている場所もです。
「高野山にしても」
「ああ、あそこですね」
「あそこも凄い場所だよ」
日本でもとりわけ有名なお寺がある場所です。
「あそこもね」
「詳しく見て回りたいね」
「そうですか、それと比叡山も」
「高野山と並ぶだね」
「名刹ですよね」
「そうだよ、本当に並ぶ存在だよ」
高野山と比叡山はというのです。
「だからね」
「どちらも詳しくですね」
「学びたいよ、それじゃあ」
ここで、でした。先生は。
カレーを一口食べてそれからまた言いました。
「沖縄については」
「機会があれば」
「海底遺跡にも行きたいね」
「潜水艇本当に必要かも知れないですね」
「そうかもね」
こうしたお話をカレーとゴーヤのお浸しを食べつつ楽しくするのでした、先生は次の日から学校に復帰して教授としてのお仕事を再開してです。
ページ上へ戻る