マクロスF~天使の翼~
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#01 クロース・エンカウンター前編
前書き
第1話目です。
西暦2059年 3月1日
シェリル・ノームライブ12時間前、民間軍事プロバイダーS.M.Sフロンティア社のブリーフィングルームでオズマ・リーと八神ヒロが喋っていた。
「オズマ隊長、これ頼まれてたシェリルのライブチケットです!」
「おう、サンキュー!今度飯おごってやる。」
「ありがとうございます。でも、また何でシェリル・ノームのライブチケットなんて? オズマ隊長は、Fire Bomberのファンでしたよね?」
「あぁ…これはなぁ、ランカに頼まれてな」
「ランカちゃんにですか?」
「あぁ、ランカがどうしても欲しいと言うから、何とかなんかと思って俺もいろいろやったんだがなかなか入手がな」
「あぁ、それでミシェル達やギリアム大尉や他の隊員にも声かけてたんですね。」
そして、そんな会話をオズマとヒロがしているとヒロの携帯電話が鳴りだし一度会話を途中にしてヒロが電話にでる。
すると、いきなり女の子が怒鳴り声が聞こえてきて、ヒロが驚き少し耳を電話から離して会話する。
「すみません!電話なので少し失礼します。」
「おう、いいぞ出て」
「もしもし?」
「もぉ~、やっと出た!ヒロ君、今どこ?」
「何処て、バイト先にいるけど…」
「はぁ?何も聞いて無い!それに、明日のライブの最終打ち合わせやるて言ったよね!!」
「聞いてたけど、ミシェルには遅れるて言っておいたんだけど..聞いて無い?」
「聞いて無いよ!てぇ、ミシェル君に言ってたのね?」
「あぁ、そうだけど…」
「わかった。ミシェル君にねぇ!それと、すぐ戻ってきて今すぐねぇ~!!」
「おい、待て…」
そして、怒鳴っていた少女が最後に優しい声で囁き電話が切れてヒロはため息を漏らしミシェルの顔を浮かべて手を合わせ独り言を呟くとオズマがヒロに聞く。
「ハァ~、すまん…ミシェル 」
「何だ、彼女からの電話か?」
「違いますよ!同級生です。」
「それにしては、仲良さげに喋ってるじゃあねぇか 。」
「それは、EXーギアでのアクロバットでコンビ組んでいるからですし、それに、あんな気の強い奴を彼女する物好きもいないです。ましてや怖いお姉さんに認めてもらわないといけないのでそな勇者がいるなら見てみたいです。」
そうヒロが言うと後ろからブラウンでセミロングの女性が、ヒロの首に腕を回して絡んでくるとヒロの背筋がビクリ動くと女性がヒロに言う。
「誰が怖いお姉さんだって?」
「なぁ…!?居たんですか?ツグミさん!?」
そうヒロが訪ねるとツグミが微笑み浮かべ、腕に力を入れて締め上げるとヒロがツグミの腕をタップするともう一人女性が溜め息をつき歩いて来てツグミに声をかける。
「『あんな気の強い奴の彼女にする』あたりからかなとぉ」
「ほぼ最初からじゃあないですかぁ…ぁ」
「それと、妹をそんなの風に思ってたのと私が、まるでシスコンみたいな言い方してぇ」
「くぅ…ッ..ツグミさん…ギ..ギブ…ギブです。」
するとその光景を見た一人の女性が溜め息を付き、ツグミに注意する。
「ハァ~、ツグミ!それくらいにしときなさい!それにあんたは正真正銘のシスコンだよ。」
そう言われてツグミがヒロを締め付けるのをやめてアイリに言い。
「なぁ、アイリさんひどいですよ!私は、オズマ隊長と一緒にしないでくださいよ!」
そしてツグミの言葉にオズマが食い付きツグミと口論になりヒロが止めに入るがなかなか収まりがつかなくなるとアイリがため息を漏らしツグミを止めるとブリーフィングルームから出す
「なぁ、待て俺はシスコンじゃあないぞ!過保護なだけだぞ」
「それをシスコンて言うんですよ!」
「何だと、お前はじゃあ何だ」
「私は、自慢の妹を自慢したいだけですよ!」
「それは、俺だって同じだ」
「二人とも落ち着いてください」
「お前は、だまってろ」
「あんたは、だまってて」
「は…はい」
「はぁ~、ツグミいい加減にしなぁ!これから哨戒あるんだから」
「でも、アイリさん!」
「もういいから、あんたはさっさと出る準備しなさい!」
「はい…」
そして、アイリはオズマの方を向き謝罪して彼女もブリーフィングルームを後にする
「オズマ先輩、部下がすみませんでした。私から後で言っておきますから定期哨戒任務があるので失礼します。」
そしてブリーフィングルームにはオズマとヒロの二人だけになり気まずい空気になるがそこにカナリアやギリアム達他の隊員が来たのでヒロは我に返り電話の事を思いだし慌ててブリーフィングルームを後にする。
「「……」」
「てぇ、ヤバい!すみません俺はこれで失礼します。」
その頃、美星学園の屋上ではルカと他の仲間とフライトシミュレーションをしているミシェルにアルトが絡みケンカしているとそこに少女が笑顔で近いてきて話をややこしくする。
「どうだ、ルカ?」
「トリプルループからの急反転上昇、良いか感じですね!」
「…くだれねぇ」
「え? 」
「俺なら五回は廻れるなぁ!」
「たかが、コンサートの余興だぜ!リスク高すぎだてぇ。」
「俺ならできる!」
「へぇー、相変わらず自信家だねぇ~アルト姫は!!」
「今、何て言った!?」
「ヒューヒュー、怒った顔もまた素敵!」
「何だとぉ~」
「ハァ~、また始まった」
「ミ・シェ・ル君~!!」
「どうした、ユウ?」
「『どうした』ですって?ミシェル君、ヒロがバイト先行くて話、私に言ってないよね!」
「あぁ、その事か。」
「『あぁ』てぇ、私のフライトペアなんだからちゃんと報告してよ」
「いやぁ、アイツすぐ戻るて言ったからそれでさぁ…」
「さっき電話したらまだ、バイト先いるて!すぐにて言うけどまだ時間かかるでしょう!」
「それは俺に言われてもなぁ」
「何だ、ミハエル女の子には紳士じゃなかったのか?」
「アルトぉ~」
「やるか、ミハエル?」
「アルト君、うるさい!!」
それから数十後に息を切らしながら汗だくのヒロが屋上に到着してユウナとミシェルとアルトのケンカを止めに入るとまた話がややこしくなりその後ヒロが三人からお説教を受けることになるのだった。
一方、哨戒任務でエンジェル小隊のメサイア4機にスーパーパックを装備しフロンティアを離れ哨戒空域を飛んでいた
「エンジェル1より『デルタ1』へ、後方空域はいつもどうり異常なし!」
「こちら、デルタ1了解です。もう少し機体の運用もかね哨戒を続けて下さい!」
「エンジェル1、了解。」
そして、クウォーターのブリッジオペレーターで通信と火器管制を担当しているラム・ホアにアイリが通信を終わらし切る。
すると同じ小隊でRVFー25(メサイア)に搭乗して『エンジェル4』のコールサインで呼ばれ 美星学園高等部航宙科パイロット養成コース三年生でナギサの同級生のヒナミ・ミコノがアイリに通信で質問する。
「あのアイリ隊長、私達の定期哨戒任務て役にたってるんですか?」
すると、ツグミがヒナミに言うとアイリがヒナミの質問に答える
「ヒナ、あんたねぇ~哨戒任務は大事な仕事なのよ!それに、 VFー25の運用試験も兼ねてるのよ!」
「でも、毎回毎回、同じような
ところ飛ぶの飽きましたよ!」
「ヒナ!!」
「ミコノ准尉、あと泉少尉!あなた達はまだ実戦経験は無かったわよねぇ?」
「「はい…」」
「なら、覚えておきなさい!哨戒任務て言うのは、油断してると死に繋がるの!私が新統合軍に居たとき哨戒中にゼントラーディ軍残党との戦闘で私は大切な友人と上官を喪ったわ…だから哨戒任務だからと言って油断しない良いわねぇ!」
その話を聞いたナギサは返事をしてヒナミがアイリに謝るとアイリがヒナミに言う。
「「分かりました。」」
「あの…すみませんでした生意気言って。」
「別に構わないわよ!私も貴女はみたいな頃、あったもの!それより、貴女はエンジェル小隊の目なのだから気合い入れてやりなさい!」
「了解!!」
そして、それから一時間の哨戒を行いエンジェル小隊は、クウォーターへと帰投する。
そして、一夜明けた3月2日シェリル・ノームのライブ開始二時間前…ミシェル達アクロバットチームは、ライブ会場の天空門近くの森林公園にいた。
「酷いですよ!こんな更衣室もないうえにプログラムまで口を出してきて!」
「仕方ないさぁクライアントの要望なんだからさぁ」
「うぅー」
「『危険度の高いプログラムは外せ』てクライアントから言われたんだから」
「だからって、アルト先輩のコークスクリュウを外すなんて!」
「そう暑くなるなよルカ!この程度の仕事でさぁ!とにかくこらはリーダーである俺の決定だ反論は受け付けないぜ!とぉそう言えばユウとヒロは何処に行った?」
「あ、そうでした。ユウさんが着替えを別なところでするからヒロさんをボディーガードにて言ってました!」
「アイツら、何だかんだ言う割には付き合い良いなぁ」
「そうですねぇ~」
「おっと、俺は先に行ってるぞルカ」
「むくれるなよ!せっかくの美人が台無しだぜ!萬年二位のアルト姫!」
「くぅ、ミハエル…」
そしてアルトを構いミシェルは会場にむかうとそのあとルカがアルトと喋っている頃、少し離れた茂みで着替えているユウナとヒロはというと…
「絶対に誰か来たら言なさいよ!あと、覗いたら殺すわよ」
「分かってるよ。」
そんな会話をしユウナが着替える為制服を脱ぎ青色の下着になりEXーギア用のフライトスーツを着ている最中に後ろを向いてユウナを見ないように座っているヒロにユウナが聞く
「ねぇ、ヒロ?」
「何に?」
「ヒロて、何で航宙科に入ったの?」
すると、ヒロは少し驚きユウナに聞くとユウナが訳を言う。
「ユウ、どうした急にそんなこと聞いてきて?」
「どうしてかな、ただ少し気になってさぁ! でぇ答えは?」
「そうだな、俺の親父が軍のバルキリー乗りだったからその影響かな! 」
「バルキリー乗りだった?」
「親父は、任務中に事故で死んだんだ!」
それを聞きユウナが着替えている手を止めヒロの方を見て言う。
「…ごめん、やなこと聞いて」
「いや、過去の話しだからいいさぁ…じゃあ逆に聞くけどユウは何で航宙科なんかに入ったんだ?」
「私は、そうだな私が航宙科に入ったのはこの広い宇宙を飛びたいからかな」
「そうか、なら卒業後は軍か民間のパイロットになるのか」
「さぁ~まだ考えてないよ!それより着替え終わったからもうこっち向いても大丈夫たよ!」
「あぁ、なら俺も着替えるから先に行っててくれ!」
「うん、わかった。じゃあまた後で 」
「あぁ、後でなぁ…」
そう言うとユウナがその場を離れるとヒロが少し考え事をして独り言を呟く
「広い宇宙を飛びたいか…きっとアイツをS.M.Sに誘ったら怒られるだろうなツグミさんに」
そして、ヒロも着替えてライブ会場へと向かう。
その頃、フロンティア船団前方デブリ区域に哨戒任務で出ていた新統合軍の偵察装備型可変戦闘機RVFー171ナイトメアプラスが何者かの攻撃で消息不明になり新統合軍のCICが騒がしくなり緊急事態と言うことで新統合軍は、無人戦闘機AIF-7S、通称ゴーストを出撃させる。しかし、強力なECM(電磁バースト)による攻撃を受けたAIF-7S(ゴースト)はシステムがダウンして自律攻撃もできずに無力化され撃墜される。
その頃…シェリル・ノームのライブが開始された。フロンティア船団に魔の手が迫っていることをまだ人民達は知ることもなくライブを楽しみにしていたのだった。
後書き
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