サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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サトシ:「、、、あなたが、
俺に話しかけてくれた人ですか?」
謎の女性:「ええ、、、いかにも」
サトシの目の前に現れたのは、
銀髪でストレートヘアーの、若い女性だった。
若いと言っても、
サトシよりは明らかに年上である。
サトシ(思ったより若いな、、。
でも何だ?この人、、一見
人間のように見えるけど、、普通の人と
何か違うような、、、)
その女性はどこか異様な雰囲気を
漂わせており、サトシは警戒した。
謎の女性:「良く来たね、、まぁ座りなさいな」
サトシ:「、、、」
謎の女性:「そんな警戒しなくても、
何もしないよ、、」
サトシ:「その前に、カラカラの
”ほね”を返してくれますか?」
謎の女性:「あぁ、これ?、、はい」
謎の女性はカラカラに”ほね”を渡すと、
お茶を入れに行った。どうやら、
テーブルの奥はキッチンになっているらしい。
女性がお茶を入れに行くと、サトシと
カラカラはテーブルに座った。
謎の女性:「、、、はい、どうぞ」
カタッ(お茶)
女性はサトシにお茶を出し、カラカラに
ポケモンフーズを出した。
サトシ:「、、、」
謎の女性:「何も入ってないから安心なさい」
ズズッ(お茶をすする女性)
サトシ:「あ、ありがとうございます。
、、、って、俺はお茶を飲みに来た訳じゃ
ありません!」
謎の女性:「せっかちだねぇ。
あいつと一緒じゃないか」
サトシ:「あいつ?」
謎の女性:「あいつだよ、、。
最近、シルフに寝返ったあいつ」
サトシ:「最近シルフに寝返った、、まさか!」
サトシの頭の中には、シンジが浮かんだ。
謎の女性:「そう、、。あんたの
ライバル、シンジ」
サトシ:「!!」
サトシ(この人、シンジの事を知ってるのか!?
それに、シルフの事も、、、)
謎の女性:「あたしはね、シンジに
ポケモンを提供していたんだよ」
サトシ:「シンジにポケモンを?」
謎の女性:「そう、、、。去年、
クチバシティの海に流されてきたあいつを
偶然見つけてねぇ。、、、何度いきさつを
聞いても一つも答えないあいつに、
試しにポケモンを見せてやったんだ。
そしたら目の色を変えて、逆にあっちから
質問の嵐さ。、、全く、都合の良い奴だよ」
サトシ:「シンジ、、、」
謎の女性:「事情を聞いた所、
ポケモンを探して15年間
ずっと放浪していたんだとさ。
色んな地方を転々としてね、、、」
サトシ:「あの、、、貴方は一体、、」
謎の女性:「私?、、、私は、
何の力も無いただの情報提供者だよ」
サトシ:「あの、すいません。
それだけじゃわからないですよ。
シルフの事知ってるんですか?
それにポケモンを見せたって、、、。
どうやってポケモンを入手したんですか?
なんで俺の前に、、貴方は敵なんですか?」
サトシは謎の女性に質問攻めしたが
それも当然である。
シンジやシルフの事を知っており、
尚且つシンジより先にポケモンを持っていた
となると、話を聞くごとに謎ばかり募ってくる。
謎の女性:「ふぅっ(タメ息)
いくら私でも、同時に10の質問に答える
事は出来ないよ、、、。先ず、
私の事を知りたいなら条件が三つある」
サトシ:「条件?」
謎の女性:「そう、条件よ。
3つの条件を守るなら教えてあげる」
サトシ:「その条件って?」
謎の女性:「一つは、私の名前を聞かない事。
二つめは”この場所”を決して他人に教えない事。
そして三つめは、私に協力する事。どう?」
サトシ:「、、条件二つは大丈夫ですけど、
三つ目の協力って一体、、」
謎の女性:「シルフを倒し、
この世界を守る事さ」
サトシ:「!!」
謎の女性の発言に、サトシは驚いた。
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