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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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815部分:第百二十七話 決戦の前の集結その二


第百二十七話 決戦の前の集結その二

「決してだ」
「私達と同じく」
「それはか」
「そういうことになる。アーレスを倒す」
 強い声で言い切ってみせた。
「この戦いでだ」
「では。行くとしよう」
「いざ、な」
 また扉が開いた。カミュも来た。
「いるな、全員」
「後でまた来る」
「だが既にこれだけいる」
 アイオロスとサガは彼に対しても告げた。
「しっかりとだ」
「それは安心しろ」
「そうか。それは何よりだ」
 カミュも二人の言葉を聞いてだ。にこりとはしないが満足した声で頷いたのだった。そこにある感情は確かなものだった。志もだ。
 そしてだ。また一人来た。それは。
「ミロか」
「貴様も来たのか」
「何とかな」
 こうサガとアイオロスに答えることができたミロだった。
「激しい闘いだった。しかしだ」
「ここに来ることができた」
「そうだな」
「その通りだ。そしてだ」 
 そこから先に見るものはだ。彼もまた同じであった。
「アーレスを倒す。今からだ」
「そうだな。行くとしよう」
「全員でだ」
 十番目の扉もまた開かれた。そこから入って来たのは。
 アイオリアだった。彼もまた来たのであった。
「皆いてくれて何よりだ」
「おいおい、また言うな」
「我等が倒れるというのか」
「いささか心外でありますね」
 デスマスクにシュラ、アフロディーテがアイオリアのその言葉に応えて言う。
「生憎だがな、そこまでヤワじゃねえぜ」
「闘いには勝利を収めている」」
「だからこそここにもいるのです」
「そうだな」
 アイオリアもその通りだと頷いた。
「言われてみればな。確かにな」
「そうだよ。それでだ」
「いいな」
「貴方もまた」
「そのつもりで来た」
 アイオリアの返答は決まっていた。
「それではだ」
「さて、残る黄金聖闘士はだ」
「一人だ」
 アイオロスもサガもアイオリアを迎え入れてからこう述べた。
「ムウだが」
「来るだろうか」
「心配することはありません」
 シャカは目を閉じてこう述べた。
「それは」
「案ずることはない」
「そういうことか」
「その通りです。ムウはそう容易には敗れません」
 やはりここでも目を閉じている。今開くことは決してしようとはしない。
 そのうえでだ。彼はムウが来ることを確信して言うのであった。
「その証拠にです」
「来るか」
「それでは」
「はい、来ます」
 こう言ったその時だった。そのムウもまた来たのだった。
 
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