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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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797部分:第百二十三話 サガの素顔その四


第百二十三話 サガの素顔その四

「貴様のそのギャラクシアンエクスプロージョンを見せてもらおう」
「私の最大のそれをだな」
「そうだ」
 まさにそれだというのだった。そしてだ。
 サガの小宇宙がこれまでになく湧き上がってだ。そのうえで放たれたのだった。
「ギャラクシアンエクスプロージョン!」
「来たか」
「このサガの全てを込めたこの技!」
 サガは技を出しながらまた言ってきた。
「これを受けてみよ!」
「むっ、これは」
 サガがその全てを技に込めるとだった。それでだった。
 ポポスがその技で作り上げたその世界がだ。変わった。
「むっ!?我が世界が」
「その世界があろうとも」
 サガの長い髪が逆立っているように見えた。そうしてだ。
 その渾身の技がだ。今ポポスの作り上げた世界を端から壊していった。
 その中でだ。ポポスが言ってきた。
「ならば私もだ」
「来るというのか」
「そうだ、やらせてもらう」
 こう言ってであった。その技に今彼もまた全てを注いできた。
「くっ、これは」
「どうだ、ジェミニよ」
 そのポポスの言葉である。
「私のこの小宇宙は」
「神だけはあるな」
「神か」
「そうだ、神だけはある」
 ポポスのその小宇宙を感じ取っての言葉だった。
 それと共に世界が元に戻っていく。彼のその世界がだ。
「世界が」
「これは私の世界だ。ならば私が力を込めればだ」
「元に戻るか」
「そういうことだ。そしてジェミニよ」
「何だ」
「貴様もそれで終わりではあるまい」
 不敵な笑みと共にだ。言うのであった。
「そうだな」
「私がまだ小宇宙を出せるというのだな」
「違うか、それは」
 それをサガに対して問うのである。
「それはだ。違うか」
「そうだな。それではだ」
 ポポスのその言葉を受けるまでもなかった。サガは実際にだ。己の全てをその技にさらに注ぎ込んだ。そうしてそのうえでさらに技を出し続けるのだった。
 銀河が少しずつ壊れだしている。世界は壊れながらも元に戻ったりもしている。そうした一進一退の攻防となっていたのである。
 その中でだ。ポポスはまた言うのだった。
「さて、今は互角だな」
「互角か」
「私も貴様もその全てを出している」
 このことも言うのである。
「そのうえで互角か」
「互角か」
「そうだ、互角だ」 
 ポポスの言葉は続く。
 
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