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Blue Rose

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第三十六話 永遠にその十二

「今の学校で暴力振るう先生がいるらしいわ」
「そうした先公何処にもいるな」
「そうよね」
「それで御前が今も通っている学校にもか」
「剣道部の顧問で衝夫っていう先生なの」
「衝夫か」
「そう、学校で皆から嫌われて避けられてるわ」
 このこともだ、優花は眉を曇らせたうえで龍馬に話した。
「暴力は振るうしセクハラもするし」
「やりたい放題だな」
「私皆から近寄るなって言われてるの」
「俺もそう思うな、会ったことはないけれどな」
「それでもっていうのね」
「そんな先公には近寄るなよ」
 絶対にというのだ。
「さもないととんでもないことになるからな」
「自分が酷い目に遭うから」
「そうだよ、世の中先公の悪事はばれにくいからな」
 学校の中にいるとだ、暴力やセクハラは学校という閉鎖された世界では隠蔽されやすい。よく教師の暴力事件や性犯罪が出て来るがこうしたものは氷山の一角であろう。
「泣き寝入りって普通だからな」
「そうなるから」
「その先公には近寄るな」
「とにかく物凄く暴力的で一旦殴ると止まらないらしいの」
「それはまた凄いな」
「しかも罵倒も無茶苦茶らしい」
「ヤクザみたいだな、いや」
 龍馬は自分が言った言葉をここで訂正した。
「ヤクザも先公になれるな」
「教員免許さえあれば」
「人間性は見られないことが多いらしいからな」
「だからね」
「変な奴がなってな」
 よくいい鉄は釘にならないというがだ。
「それで変なことをしてな」
「それがばれないから」
「余計に変なことをしてな」
「生徒が迷惑するのね」
「じゃあな」
 それならというのだった、優花にあらためて。
「絶対に近寄るなよ」
「わかったわ」
 優花も龍馬に対して言った。
「その先生には」
「ヤクザ屋さんにはな」
「最初から近寄らない」
「それがいいからな」
「そうよね、私達もね」
 それこそというのだ。 
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