Blue Rose
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第三十六話 永遠にその十一
「そうしたことは」
「どうしてもな」
「ただ。私も」
将来のことだ、優花はここで思った。
「やっぱりね」
「何時かはな、俺もな」
「誰かと手をつなぐ様な」
「そんな人が出来るか」
「そうなるわね」
「何時かは」
龍馬もその将来を見て言った。
「そうなるのかな」
「龍馬はどんな人と結婚するのかしら」
その龍馬を見てだ、優花は言った。
「一体」
「どうだろうな」
「私も」
次にだった、優花は自分のことを考えた。
「誰と結婚するのかしら」
「いい人と結婚しろよ」
優花にだ、龍馬はあらためて言った。
「絶対にな」
「ええ、わかったわ」
「変な奴もいるからな」
「そのこと女の子になってからよく言われるわ」
「そうだろうな」
「ええ、男の子だった時はあまり言われなかったけれど」
それが性別が変わってからだ、言われる様になったというのだ。
「今はよく言われるわ」
「女の子ってそこを注意しないといけないからな」
「そう言われるわ」
「相手を選べってな」
「けれどそれはね」
「男もだよな」
「悪い女の人っているから」
こう龍馬に言うのだった。
「だから」
「ああ、じゃあな」
「俺もいい人を選んで」
「結婚して」
「幸せにならないとな」
「お父さんとお母さんが言ってたわ」
優花はこんなことも話した。
「生まれたからにはね」
「幸せにだな」
「なりなさいってね、いいことをして」
「誰でも幸せになる権利がある」
「だからって」
「その通りだな、やっぱりな」
「生まれたら」
龍馬にも言う。
「そうしたらね」
「幸せにならないとな」
「そうよね」
「それじゃあな」
「ええ、私もよね」
「いい人とな」
笑顔でだ、優花に言った。
「結婚しろよ」
「そうするわ」
「絶対にな、ただ悪い男ってのはな」
「悪い?」
「色々いるからな」
「タイプとして」
「そうだよ、詐欺師とかヤクやってる奴とかな」
世の中一口に悪人と言っても様々な種類がいる、刑務所の中にいる犯罪者達の罪状も実に色々である。
「暴力振るう奴とかな」
「暴力ね」
「交際相手や子供に暴力振るう奴なんてな」
「最低よね」
「ああ、人間の屑だよ」
そうした輩にはだ、龍馬はこの上ない嫌悪感を見せた。
「そんな奴とはな」
「絶対に一緒になったらいけないわね」
「駄目男どころか」
それこそというのだ。
「本当に人間の屑だよ」
「それこそ」
「そんな奴と一緒になっていいことないからな」
「よくDVのお話があるけれど」
「気をつけろよ」
「いい人とね」
「一緒になって幸せになれよ」
「わかったわ、そういえば」
ここで優花は学校でのことを思い出した、今通っている学校のことをだ。
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