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Blue Rose

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第三十六話 永遠にその九

「完全に怪獣だな」
「やっぱりライフル通用しないわよね」
「空に撃とうとして嘴で逆にだな」
 食われるというのだ。
「どう考えても」
「二十メートルとか」
「人間と恐竜が一緒にいたら」
「やっぱり食べられていたわね」
「そうなっていたな」
 この考えしか思い浮かばなかった。
「人類いなかったな」
「そのまま恐竜の星だったわね」
「そうだな、ただ宇宙にはまだ恐竜の星あるのかもな」
「やっぱりあるんじゃない?」
 龍馬の今の言葉にだ、優花も宇宙の広大さを想像して答えた。
「どんな生きものがいるかわからないけれど」
「中には」
「恐竜の星もね」
「あるだろうな」
「カンブリア紀とか」 
 優花はこちらの時代も話に出した。
「あるかしら」
「ああ、アノマロカリスとか」
「ああいう生きものがいる星がね」
「宇宙にあるか」
「そうかもね」
「あの時代の生きものも凄いな」
 生物の進化のイレギュラーとさえ言われている、この時代の生物達はかなり独特な外観をしていて神の実験や悪戯ではという者すらいる。それも学者でだ。
「何でこうなるっていう位」
「変わってるわね」
「恐竜も凄いにしても」
「あの時代もね」
「実物見たいな、恐竜もカンブリアの生きものも」
 龍馬はここでロマンシズムを出した。
「どっちも」
「食べることはともかく」
「ああ、見たいな」
 このことは素直に言えた。
「実際にどんな風だったかな、色とか動き方とか」
「そういうのを」
「見たいな」
 龍馬はまた言った。
「本当に」
「そうよね」
 優花も龍馬のその言葉に頷いた。
「アノマロカリスとか」
「他のもな」
「色々とね」
「見たいな」
「是非ね」
「宇宙にいたら」
 他の星にだ。
「是非な」
「宇宙人よりも」
 むしろというのだ、尚文明を持つまでの知的生命体の誕生は広大な宇宙でも天文学的な可能性だという。
「アノマロカリスとか」
「恐竜もな」
「見たいわね」
「あとマンモスとかな」
「マンモスもなの」
「俺そっちも隙なんだよ」 
 笑っての言葉だった。
「哺乳類もな」
「昔の」
「サーベルタイガーとかな」
 正式名称をスミロドーンという、あまりにも有名な大きく鋭い二本の牙を持ったネコ科の猛獣である。謎の未確認動物水ライオンがそっくりだという。
「そういうのもな」
「好きなの」
「昔の哺乳類とかも」 
 こう優花に話した。 
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