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Blue Rose

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第三十六話 永遠にその八

「でか過ぎるし餌だってな」
「物凄く食べるから」
「でかいからな」 
 とにかくこれに尽きた、この件については。
「しかも牛とかに比べて頭もよくないし」
「じゃあ」
「相当難しいぜ」
「恐竜を食べることは」
「捕まえに行って踏み潰されたり食われたりとかな」
「象とかライオンより多そうに」
「そういうことを考えたら」
 それこそというのだった。
「恐竜食うって難しそうだな」
「そうね」
 優花も今はブラキオサウルスを見ながら思った。
「こんなの捕まえるって相当苦労しそうね」
「ジープなんか踏み潰すしな」
「戦車だとわからないけれど」
「船でもヨット位だとな」
 それこそというのだ。
「逆に襲われてな」
「ジョーズみたいに」
「あの映画よりまずいだろ」
 襲われてというのだ。
「逆に食われるぜ」
「海でもそうなるのね」
「だってこんなのだぜ」
 龍馬はクロノサウルスを親指で指した、全長二十五メートルと説明には書かれており短い首に鰐の様な頭がある。
「襲われたら普通に怖いだろ」
「鯨より大きいし」
 勿論鮫よりもだ。
「船でもな」
「ヨット位だと」
「襲われて食われるぜ」
「食べる為に捕まえに行っても」
「逆にな」
「ううん、面白いと思うけれど」
 恐竜を料理することはとだ、優花はこの考えから離れなかった。
「食材を手に入れる時点で厳しいのね」
「怪獣みたいなものだな」
「そういえばそうね」
 怪獣とだ、龍馬に言われて優花も頷いた。
「特撮の怪獣って恐竜が元だし」
「ゴジラとかウルトラマンのやつとかな」
「キングコングとかもいるけれど」
 こちらはアメリカの映画だ、特撮のはじまりではあるが。尚ゴリラは極めて大人しく心優しい生きものである。
「ゴジラとかを見てたら」
「元々怪獣のモデルだしな」
「それだけに恐竜を捕まえようと思ったら」
「相当苦労するのは当然か」
「怪獣だから」
「どうしてもな、ましてやこんなのな」
 またティラノサウルスを見る龍馬だった、安定と言っていい迫力である。
「下手なハンティングの対象じゃないだろ」
「どう考えてもライフルとか通用しないわね」
「それで自分がハンティングされるよ」 
 ティラノサウルスにだ。
「プテラノドンもな」
「しかも」
 ここでまた言う優花だった。
「プテラノドンの説明で二十メートル以上あった翼竜もいたって書いてるけれど」
「完全に化けものだな」
 その説明を読んでだ、龍馬もこう言った。
「空に飛んでるの見たら気の弱い人だったら気を失うな」
「私もそうなるかも」
「ウルトラサウルスとかもな」
 龍馬が次に見たのはこちらだった、全長三十メートルでしかもその体重も他の恐竜と比べてもかなりのものだ。 
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