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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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turn;29 神託の天使

 
前書き
全国大会初戦を戦うチームクレストロード
次鋒戦に出場するハジメ
対戦相手の癖の強いデッキに真っ向から向かっていく
序盤から果敢に攻めるハジメ
それに対抗するため対戦相手の使った切り札は……… 

 
「再び立ち上がり我が運命を切り開け!クロノジェット・ドラゴン!」
クロノジェット・ドラゴンが氷獄の死霊術師 コキュートスに向かって拳を振り上げる
それによって相手のダメージゾーンに六枚目のカードが置かれた
「勝者!新導ミライ!2対0でチームホープ・デスティニーの勝利」
試合に無事勝利したことで安堵するミライ
駆け寄ったマコトが手を伸ばすのを見て小さく笑いながらハイタッチする
「(彼らの試合はどうなったかしら………)」

Turn:29 神託の天使

惑星クレイ、ユナイテッドサンクチュアリの天空の宮殿
ハジメはここで対戦相手と対峙していた
「次代の神器 スクルド、禁書の魔女 シナモンのブーストでヴァンガードにアタック」
相手の攻撃宣言にハウエルにライドしたハジメが身構える
「ドライブチェック」
【祓いの神器 シャイニー・エンジェル】トリガーなし
スクルドの広げた魔法陣から放たれた光がハウエルに降り注ぐ
【投刃の騎士 メリアグランス】トリガーなし

「相手のデッキはジェネシスか」
「大量のソウルを使って能力を駆使する癖の強いクラン、スクルドにシャイニー・エンジェルってことは“神器”ね」
神器はジェネシスに存在するデッキタイプの一つ
お互いユナイテットサンクチュアリに所属するクラン同士
はたしてどのような戦いになるのか

「ワンダーエイゼルでスクルドにアタック!」
勢いよく剣を振り上げるワンダーエイゼルに身構えるスクルド
「ドライブチェック」
【エアレイド・ライオン】クリティカルトリガー
「効果はすべてヴァンガードに!」
ワンダーエイゼルの剣が炎を纏ってスクルドに振り下ろされた
【凍気の神器 スヴェル】トリガーなし
【慈悲の神器 エイル】ヒールトリガー
「ダメージ回復」
「あ?スヴェル?」
「タイガどうかした?」
声を上げたタイガを気にするメグミ
「メグミ、神器にレギオンの能力を持ったやつっているのか?」
「え?一応CEOユグドラシルっていう強力な能力を持ったレギオンのカードがあるけど………ああ、そういえばスヴェルってクインテットウォールだったわね」
タイガの問いかけで彼が声を上げた理由が理解できたメグミ
「確かにそれがある可能性は否定できないわね、ただ、神器はそれ以外にもドロップゾーンを使うユニットがいくつかあるから、断言はできないわ」

ハジメはこのターン、カリアの効果でエリオとゴルボドゥクをコールして終了
続いて相手のターン
「美の神器ヴィーナス、ワンダーエイゼルをアタック」
ヴィーナスがかざした宝玉から放たれた光がワンダーエイゼルに直撃する
【激情の騎士 バグデマグス】トリガーなし
「シナモンのブースト、運命の神器 ノルンでアタック」
ノルンの瓶から大量の水がワンダーエイゼルに向かっていく
「ドライブチェック」
【ドリーミング・ドラゴン】スタンドトリガー
「ゲット、ヴィーナスをスタンドしてパワー+5000」
「ダメージチェック」
【神聖魔導士 エリオ】トリガーなし
「スタンドしたヴィーナスでアタック!」
「エアレイド・ライオンでガード!」
ワンダーエイゼルの前に立つエアレイド・ライオン
これでミコトのターンは終了
「灼熱を纏いし戦士、その輝ける力で絶望の民を希望へ導け!ライド!灼熱の獅子 ブロンドエイゼル」
炎を切り裂いて現れたブロンドエイゼルがノルンを見据える
「コール!双聖獣 ホワイトライオン!スキル発動!」
これによってワンダーエイゼルが山札からソウルへ
更にダメージゾーンにゴルボドゥクが置かれた
「そしてリミットブレイク!」
ダメージが増えたことでハジメのダメージは4
ブロンドエイゼルのリミットブレイクが使える
「山札の上は………激情の騎士 バグデマグスをスペリオルコール」
これによってエイゼルはバグデマグスのパワーを得た
「動き出すのが早すぎる………」
ストライドが中心の現在のヴァンガードでは通常互いのヴァンガードがグレード3になったタイミング
つまり通算6ターン目で動き出すデッキが多い
だが今は5ターン目
ハジメは得意げな顔でカードに手を伸ばす
「バグデマグスでアタック」
「ノーガード、ダメージチェック」
【祓いの神器 シャイニー・エンジェル】トリガーなし
「ブロンドエイゼルでアタック!ホワイトライオンでブースト!」
飛び上がったエイゼルをノルンが見上げる
スキルとリミットブレイクを合わせて今のパワーは30000
防げないわけではないが手札を使いすぎてしまう
「ノーガード」
「ツインドライブ!」
【激情の騎士 バグデマグス】トリガーなし
【神聖魔導士 プリデリー】トリガーなし
炎を纏ってブロンドエイゼルがノルンに突撃する
【凍気の神器 スヴェル】トリガーなし
「ゴルボドゥクのブーストしたエリオでアタック!」
「遠見の神器 クリア・エンジェルでガード!」
天使のような姿をしたクリア・エンジェルがノルンの前に降り立ち自らの体を光で包んでエリオの攻撃を受け止めた
「ターンエンド、ホワイトライオンの効果でダメージゾーンのゴルボドゥクを山札に戻す」
「(ストライドの確立を上げてきた、先ほどのバミューダの子といい、この子たち相当できる、でも、私たちだってここまで勝ち上がってきたんだ、負けるわけにはいかない)」
ユニットをスタンド、そしてドローすると手札の1枚を手に取るミコト
「我を導け、運命を司る光の御使い!ライド!」
白と赤を基調にした和装にも似た服を纏ったの女神が降り立つ
「今世の神器 ヴェルザンディ!」
更にミコトはすぐさま手札から全知の神器 ミネルヴァのカードをドロップ
「ストライドジェネレーション!聖火の究極神器 デメテール!」
炎を灯した杖を持つユニットがブロンドエイゼルを見据える
「ヴェルザンディのストライドスキル、デメテールは新たなスキルを獲得、シャイニー・エンジェルをコール!そのスキルでドロップゾーンの神器3枚をソウルへ」
シャイニー・エンジェルの手元に灯った3つの光がデメテールの杖に吸収される
「さらにヴェルザンディのストライドスキル!ヴィーナスのパワー+3000」
ヴェルザンディのストライドスキルはカードがソウルに置かれるたび前列の神器をパワー+1000できるというもの
これでヴィーナスのパワーは13000まで上がっている
「シャイニー・エンジェルのブーストしたヴィーナスでアタック」
ヴィーナスの攻撃がブロンドエイゼルに決まる
パワー10000のブロンドエイゼルでは今のヴィーナスを防ぐのに二枚必要になってしまう
【神聖魔導士 プリデリー】トリガーなし
「デメテールで攻撃!アタック時のスキルでソウルチャージ!」
スヴェル、ミネルヴァ、スクルドの3枚がソウルへ
「プリデリーで完全ガード!」
「ここで完全ガードを切ってきた」
「グレード3以上のヴァンガードをブーストしてアタックが成功すれば、シナモンの効果で自身をソウルに入れてソウルチャージできるわ」
「そうか、その効果を使われるとまたヴィーナスが、スタンドトリガーも入ってるデッキだしな」

「トリプルドライブ!」
【運命の神器 ノルン】
【全知の神器 ミネルヴァ】
【凍気の神器 スヴェル】
「スヴェルが手札に入ったか、なら」
ハジメは自身のターンが回ると迷わずカードを手に取った
「我が道を照らし出せ!輝く炎と共に!ストライドジェネレーション!」
ミスリルエイゼルがヴェルザンディを見据える
「ミスリルエイゼルのスキル発動!山札の上から5枚確認してその中から紅の獅子獣 ハウエルをスペリオルコール!」
そのスキルでカウンターチャージとソウルチャージを行え………
「あっ!キュアラブル・エンジェルがソウルに!」
「なんかあいつって基本運悪いよな」
タイガの言葉に無言で頷くメグミだった

「エリオでアタック!」
「ドリーミング・ドラゴンでガード!」
「ホワイトライオンのブースト!ミスリルエイゼル!」
「スヴェルの効果発動!クインテットウォール!」
遠見の神器 クリア・エンジェルと2枚の鏡の神器 アクリス、そしてシャイニー・エンジェルとエイルがミスリルエイゼルの前に現れその道を阻んだ
「合計シールド45000!?」
ミスリルエイゼルのパワーは39000
これではアタックが通らない
「トリプルドライブ!」
【神聖魔導師 エリオ】トリガーなし
【キュアラブル・エンジェル】ヒールトリガー
「ダメージ回復!パワーをバグデマグスに」
【ギガンテック・リンガー】スタンドトリガー
「ゲット!エリオをスタンドしてパワーアップ!そのエリオでアタック!」
「ノルンでガード!」
「ハウエルのブースト!バグデマグス!」
持っていた剣を勢いよく振りかざすバグデマグス
ヴェルザンディは唇をかみしめながら身構える
剣が振り下ろされダメージを受ける
【遠見の神器 クリア・エンジェル】クリティカルトリガー
「ターン終了」
「よし!これで逆転!」
「そうすんなり進めばいいけど………」
メグミは気掛かりだった
ミコトは先ほどシャイニー・エンジェルのスキルでドロップゾーンのカードをソウルへ
更に今のターンではスヴェルでドロップゾーンを増やした
だが、ほかにも理由がある気がした
何かドロップゾーンを増やす理由が

「スタンドアンドドロー」
ミコトは4枚の手札を見た
「このターンが勝負………行くわよ!ストライドジェネレーション!」
どこかヴェルザンディに似た、髪の長いユニットがミスリルエイゼルを見据える
「先史の神器 ウルズ」
ウルズが登場するとミコトのドロップゾーンが輝きカードが
「あれは一体………」
「ウルズのスキル、このユニットの登場時、ドロップゾーンの神器すべてをソウルへ」
8枚のカードが一度にソウルに置かれる
「それだけじゃないわ」
「あ!ヴェルザンディのストライドスキル!」
メグミの言葉で気付いたタイガが画面を確認するとヴィーナスのパワーが18000まで上がっている
「ヴェルザンディの更なるスキル、6枚をソウルブラストしてパワー+10000、クリティカルプラス1、このスキルを2回使う」
「今ソウルからドロップしたのは全部神器のカード、もし次のターンもう一度ウルズが出てきたら………」
「ミネルヴァをコール、ヴァンガードにアタック!」
全知の神器 ミネルヴァが杖を振り上げブロンドエイゼルに襲い掛かる
「エリオでインターセプト!」
この攻撃はまだ防ぐことが出来る、だが
「ヴィーナスでアタック!」
ヴィーナスのパワーは高すぎた、放たれた光がブロンドエイゼルを包み込む
【灼熱の獅子 ブロンドエイゼル】トリガーなし
「ウルズでアタック」
「まずい!この攻撃がヒットしたら」
ウルズの放った光がブロンドエイゼルに襲い掛かるが
「完全ガード!」
プリデリーがその光を受け止めていた
「よし!」
「でもまだ油断はできない」
「トリプルドライブ」
【ドリーミング・ドラゴン】スタンドトリガー
「ゲット、効果はすべてヴィーナスに、セカンドチェック」
【今世の神器 ヴェルザンディ】トリガーなし
【遠見の神器 クリア・エンジェル】クリティカルトリガー
「効果はすべてヴィーナスに、アタック!」
ヴィーナスが宝玉をかざし光を放つ
「ジェネレーションガード!黄金獣 すれいみー・フレア!スキルでゴルボドゥクを山札の下へ!メリアグランスとワンダーエイゼルをスペリオルコール!」
ハジメは今の攻撃を防ぎ切っただけではない
リアガードを開けた事にも大きな意味がある
「スタンドアンドドロー………よし!ストライドジェネレーション!」
再びミスリルエイゼルが現れヴェルザンディを見据えた
「(まだよ!このターンを耐えきればチャンスはある)」
「まずはこいつをコールだ!」
ギガンテック・リンガーが空いていた列の後列に現れた
「ギガンテック・リンガー!?」
「ミスリルエイゼルのスキル!山札の上を確認!ゴルボドゥクをコール!ミスリルエイゼルのスキルでパワー+7000!さらにギガンテック・リンガーのスキル!パワー+5000!バグデマグスをコール!」
コールされたゴルボドゥクが下がりバグデマグスが現れる
「ハウエルのブースト、バグデマグスでアタック」
「クリア・エンジェルでガード!」
「ホワイトライオンのブースト!ミスリルエイゼル!」
「ジェネレーションガード!天蓋の戦乙女 ハナサツキ!スキルでシールド+10000!更にドリーミング・ドラゴンでガード!」
ミコトの手札は後2枚、ハジメが勝つには
「トリプルドライブ!」
【フレイム・オブ・ビクトリー】クリティカルトリガー
「ゲット!効果はすべてバグデマグス!セカンドチェック!」
【キュアラブル・エンジェル】ヒールトリガー
「しまっ!」
「ゲット!ダメージ回復!パワーはバグデマグスに!サードチェック」
【光輝の獅子 プラチナエイゼル】トリガーなし
「バグデマグスでアタック!」
「くっ!」
シールドを再度確認するミコト
手札にはもう1枚のヒールトリガー、だがここでもう一度ハナサツキを使っても合計36000、ヴィーナスのインターセプトと合わせても41000
バグデマグスはパワー41000のクリティカル2、防ぎきれない
バグデマグスの剣がヴェルザンディに振り下ろされた
「ダメージチェック」
【次代の神器 スクルド】
【鏡の神器 アクリス】

「勝者!綺場ハジメ!」
ハジメの勝利に沸く会場
あとたった1枚、シールドを持つカードがあれば防ぎ切れていた
だが、その1枚が届かなかった
「まだよ!」
控室に戻ろうとする初めに向かって声を荒げるミコト
「まだ、チャンスは残ってる、残りの試合に勝てば私たちだって!」
その言葉に振り返ったハジメは手を伸ばす
「またファイトしようぜ」
「次は負けないから」 
 

 
後書き
次回予告
次の相手はチームブラックルーラー
この強敵を相手についに出場するタイガ
対戦相手の攻撃に苦しめられていく
タイガの新しいデッキがついにその牙をむく
turn:30 破滅を呼ぶ翼 
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