提督はBarにいる。
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6月第3日曜日・7
さてさて、父の日パーティの試作品作りもいよいよ大詰め!残るは大和型のお二人と海外勢の2チーム、そして立案者の睦月型を残すのみとなりました!なお、大和型のお二人からは取材OKの代わりにお手伝いをお願いされております。早速行ってみましょう!
~大和型のお料理:スープ~
青葉「失礼します~」
大和「あぁ、待ってたわよ青葉ちゃん!」
武蔵「すまんな、忙しいのに手伝わせて」
青葉「いえいえ!これも仕事の一環、頑張っちゃいますよ~!」
青葉「ところで、今回は何を?」
大和「ふふふ、大和特製のコンソメを使った『オニオングラタンスープ』です!」
【調理開始!】
~超々弩級オニオングラタンスープ~
材料:玉ねぎ、バゲット、チーズ、コンソメ、玉ねぎ、バター
大和「まずは主役の玉ねぎを刻みましょう。ペティナイフでこうやって玉ねぎの芯をくり貫いて…」ショリショリ
武蔵「今回はスライスだからな。みじん切りの時は根を残した方が作業がしやすいが、今回は先にとってしまおう」ショリショリ
青葉「(;゚Д゚)」アゼン
大和「どうしたの?青葉ちゃん」ショリショリ
青葉「いやいや普通にやってますけど普通の娘はそんなのあんまりできませんからね!?っていうか武蔵さんも何事も無げにやってんですか!」
武蔵「何ぃ?このくらいは大和撫子の嗜みだ。炊事、洗濯、掃除……家事全般はこなせないとな!」フハハハ!
青葉(よくわかりました……この人達感覚おかしい!)プルプル
青葉「と、とりあえず青葉は普通にやりますね!縦に半分に割って皮を剥いてから、芯を取ります」ストン!
大和「まぁ、結果は同じなのでどっちでも良いです。玉ねぎは出来る限り薄切りにしてくださいね?」トントントントン
青葉(うわぁ、玉ねぎがスライサー使わないであんなに薄切りに……この人達の普通はプロ並みだよぅ)←涙目
武蔵「大丈夫か?青葉。玉ねぎが目に沁みたか?ん?」
青葉「いえ、青葉は大丈夫です……」
大和「玉ねぎがスライスできましたね。もうひとつの材料のニンニクは私が刻んでおきました」
武蔵「次は玉ねぎを炒めるんだったな……バターでいいんだよな?」ジュー…
大和「えぇ。バター15gに玉ねぎ3つ、ニンニク1/2片。この割合が大和の秘伝です!」ジュウジュウ
青葉「成る程、そしてここからどのくらい炒めるんですか?」
大和「大体20分くらいです。白い玉ねぎが茶色くなるまで、ですね」
武蔵「そのよく炒まった玉ねぎがスープにコクと程よい甘味と苦味を醸し出してくれるのさ」
~20分後~
大和「大分いい色になってきましたね!ではそこに薄力粉を小さじ2加えて、粉っぽさが無くなるまで炒めます!」
青葉「ま、まだ炒めるんですか?はぁ~、案外手間のかかる料理なんですね」ジュウジュウ
武蔵「それだけに出来た時には感動的な程美味いぞ?期待しておけ」
青葉「えっ?これは試食会用なのでは?」
大和「これは暖かい内に味わう料理ですから。試食会の時には作り直すわ。だから青葉ちゃん、食べてもらえる?」
武蔵「大方取材ばかりで何も食べてなかったんだろ?」
青葉「青葉感激ですぅ~(つд;*)」ナミダドバー
大和「あ、そろそろいい感じね。ではここで大和特製のコンソメスープを加えます!」ジュワーッ!
青葉「おおおおお、とってもいい香りです!中身は何が?」
大和「それは教えられませんけど、ベースはビーフです」コトコト
武蔵「そして『隠し味は愛情♪』って言うんだろ?大和」ニヤニヤ
大和「むっ、武蔵!?何で言っちゃうのよ、もう!」
武蔵「恥ずかしがらずに毎日言ってるくせに、よく言うよ。なんなら愛情込める呪文も唱えてやろうか?振り付きで」ニヤリ
大和「だっ、ダメええぇぇぇ!」
青葉「とっても気になりますが大和さん、調理に戻りましょう」←空腹が限界
武蔵「コンソメスープを入れたら香り付けのローリエを1/2枚入れて、弱火で更に10分煮込むんだったよな?アク取りしながら」
大和「えぇ、その通りよ……」ハァハァ
武蔵「青葉はその間にバゲットをスライスして貰えるか?なるべく薄めにな」
青葉「了解です!」ゴリゴリ
大和「一旦味見をして……塩気が足りなければ塩で調整」パラパラ
大和「さて、仕上げです!耐熱性の器にスープを盛って、その上にスライスしたバゲットを載せて、上からチーズをかけます」
大和「チーズの種類はグリエールかコンテ辺りが美味しいと思います」パラパラ
青葉(そんな高いチーズ使わなくても、市販のミックスチーズで十分美味しいですからね画面の前の皆さん!(メタァ
大和「チーズをたっぷりのせたら、オーブンかトースターでチーズに焼き目を付けて完成です♪」
武蔵「さぁ青葉、冷めない内に食べろ」コトリ
青葉「では遠慮なく!焦げたチーズとスープの染み込んだバゲット、くたくたの玉ねぎとスープを一緒に…!」パクリ
青葉「美 味 す ぎ る !」
大和「そう?よかった♪」ニコニコ
青葉「ホントに美味しいですよコレ!実は提督さんよりお料理上手なんじゃないですか大和さん!?」
武蔵「あ~……それなんだが」ポリポリ
武蔵「実はそれ、提督に教わったレシピなんだよ」
青葉「あ、そうなんですか。流石というかなんというか……でもまぁ美味しい事には変わりないです!」ゴチソウサマデシタ!
青葉「では青葉、他のチームの取材に向かいますね!」
いや~美味しかった。パーティの時にもまた絶対食べよう。さてと、お次はドイツ組とBarの店長代理を勤める早霜さんのグループですね。
~ドイツ組(with早霜)のお料理【ドリンク類】~
ビス子「さて、と。私達がドリンクの担当になった訳だけど?」
レーベ「勿論ビールやワインは出すとして」
早霜「カクテルは私にお任せあれ……」フフフ
マックス「問題は……」
グラーフ「ソフトドリンクだな」
ろー「お酒飲めない娘の事も考えないとね!」
ビス子「無難にファンタでいいんじゃない?美味しいし」
※ファンタは第二次世界大戦中にコー〇が輸入出来なくなったドイツが開発した代用飲料です
レーベ「でもそれだけじゃあ味気ないよ?」
マックス「そうね。グリューワインとか紅茶、日本の緑茶なんかも準備しておきましょう」
ろー「ん~…それでもまだ……」
プリンツ「『華』がありませんよビスマルク姉様!」
ビス子「うわぁビックリした!プリンツ貴女いたの!?」
プリンツ「ひどいっ!?」ガーン
グラーフ「しかし、プリンツの言った事も一理ある。代わり映えしないというか、パーティに相応しい華やかさが足りない気がする」
早霜「あの……」ノシ
ビス子「何よハヤシモ?何かいいアイディアがあるの?」
早霜「アルコール入りでもノンアルコールでも楽しめる『フルーツポンチ』はいかがでしょう?」
ドイツ組「そ れ だ !」
【調理開始!】
~ドイツ艦のフルーツポンチバイキング~
早霜「元々フルーツポンチはフルーツパンチと言い、酒・果汁・水・スパイス・砂糖・シロップ・炭酸水などを混ぜ合わせた飲み物……パンチに小さく切った果物を入れたデザートとドリンクの中間のような物です」トントン
早霜「その歴史は古く、1600年代の欧州の書物にはパンチの記述が見られるそうです。日本には幕末の頃に伝わって、この時にパンチがポンチに訛ったようです」トントン
早霜「有名な所では銀座千疋屋のフルーツパーラーで大きめにカットされたフルーツにシロップと炭酸水をかけた物を『フルーツポンチ』として売り出して、それが今の日本のフルーツポンチの原型のようですね」トントン
早霜「今では白玉団子を入れたり、牛乳寒天を入れたりして、デザート感覚で食べる事が多いようです」トントン
早霜「ですが今回は、原点に立ち返ってドリンクとして味わってみよう、という事です」トントン
ビス子「長ったらしい説明どうも、ハヤシモ。だから皆でフルーツをみじん切りにしてたのね……」トントン
早霜「すみません、つい、クセで喋ってしまいました……」
グラーフ「いやいや、中々勉強になって面白かったよ。しかしハヤシモ、こんなにも大量のフルーツがいるのか?」トントン
早霜「そうですね、フルーツパンチ向きの果物としては、柑橘類に桃、リンゴ、チェリー、パイナップル、キウイなどがオススメですが、今回はそれに加えて苺にブルーベリー、ラズベリー等のベリー類も準備しました」
早霜「飲みたい人が好きな種類のフルーツをグラスに入れて、お好きな飲料を注いで頂くドリンクバー形式を……と考えていました」
早霜「彩りとしてはあとここに、ナタデココと小さめに切ったゼリーなども置きたいですね」
ドイツ組「」ウンザリ
流石は店長代理、提督さんの教育が行き届いてるから一切の妥協が無いですね、恐ろしい……。さて、遅くなったので残り2チームはまた次回に!それでは!
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