男子高校生、職業【美少女】
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少女は親友に誘われるのです
前書き
あと何話?
男子高校生、職業【美少女】6
game in the realworld onrain
それは、開発に開発を重ね、約8年の時間をかけて制作されたVRゲーム機器【ヴァーチャル・コネクト】というゲーム機器に対応した新世代のゲーム。
約8年の時間をかけて制作されたこのゲーム機器、仮想世界を現実世界と全く同じ感覚を楽しめる夢のゲーム機器。風景は言わずもがな、従来のVR ゲーム機器では、作り物感が拭えなかった五感さえも現実世界と何ら遜色のないレベルに達している。もはやもうひとつのリアルと言っても過言ではない。
そして、そのゲーム機器【ヴァーチャル・コネクト】に対応した、仮想世界を本物の現実世界と言えるようになるゲームが2年の時間をかけて制作された。
そのゲームこそ【 game in the realworld onrain】、プレイヤーは約100兆種類以上のパーツを組み合わせ、自分のアバターを制作する。
制作が終了すれば、直ちにランダムで、自分の【職業】【job 】【class 】の3つが決定される。もし、その決定された3つが気にいらなくても、3回まではやり直しが可能、自分の気にいった姿でゲームをプレイできます。
ゲームの最終的目標は存在せず、どこまでも広大な世界を冒険できます。また、プレイヤーは基本的にどのような存在にも成れます。盗賊になるもよし、備兵になって大量に存在するクエストを受けて有名になるもよし、はたまた心強い仲間を集め、各地に存在する魔王を倒す勇者にもなれます。どのようなプレイをするのはプレイヤー次第!
他にも、全てのNPCには人工知能を搭載しており、人間当然の受け答えをします。最後に、このゲームは全世界のプレイヤーともプレイができます。【ヴァーチャル・コネクト】に搭載されている全言語翻訳機能を使用し、リアルタイムでどんな早口でも0.1秒で、翻訳可能!
さぁ君も game in the realworld onrainで、もうひとつの人生を!!
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・・・と、これがネットに公開されている【 game in the realworld onrain】の解説文だ。
これを見たとき、僕はこれだ!!と思ったのを覚えている。
しかし、このゲームは上で記した通り、物凄くハイスペックなものだ。こういうものはとにかく値段が高いものだ、もちろんこれらもその例に漏れず、6万9000円と、尋常じゃない。これは【ヴァーチャル・コネクト】の値段で、【 game in the realworld onrain】は3万1000円、二つ会わせてちょうど10万円と馬鹿げた値段だ。・・・勿論消費税は抜いて、だ。
だが僕には母さんが遺してくれた貯金60万がある。これから5万円だけいただき、残りの5万円は今まで何にも使わずにとっておいたおこずかい5万円をはたいて買う気だ。
これで僕の所持金は0円だ(泣)
まぁそれにみあうだけの買い物をするんだ。後悔はない。
さぁ十分に温まった。温泉から上がろう。
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俺温泉に浸かりながら先程の少女もとい雌豚について考えていた。
(俺はあの女に会ったことがあるのか?・・・いや、それはない。俺にあんな世間一般的に見て美少女というような存在には会ったことはあるが、友好的な関係を築いたことはない。大概俺をゴミでも見るような目で見てくるのが、俺に話し掛けてきた女の末路だ。だがなんだ、俺はあの女を知っている。・・・誰だあの女は、低い身長であざとく上目使いで話して、本人は全くきずかないようす・・・・・・っ!?)
そんな話し方をするやつを俺は一人だけ知っている。いや、一人しか知らない。
「まさか、・・・・乃愛か?」
思わず口に出る驚愕の考え。しかしそんなわけないと首をふる。
(いや、だが、よく考えれば考えるほどあの女の行動は乃愛に似ている。・・・クソッ)
俺は勢いよく温泉から上がり脱衣場へ向かった。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
温泉から上がり、しばらくボーッとしてから帰るために立ち上がると後ろから声をかけられた。
「おいあんた、ちょっといいか」
(・・・ナンパ、な分けないよな)
振り替えると、先程の男の子、志崎孝助が髪から水を滴らせながらこちらを見ていた。
(ギャァァァァァァァァァ!!)
あまりに刺激の強い光景に心で叫び声をあげる。どうにも女の子になってから感覚までもが女の子になってきている。驚いた時とか「きゃっ」とかだし。
「はっはい、ななななんでしょうか!」
噛みながらどうにか返事をする。孝助は少し苦い顔をして話し出した。
「あー、 game in the realworld onrainってしってるか?」
意外な言葉が出てきた。
「えっと、はい、知ってますが、それがどうしました?」
「いや、大したことじゃないんだが、それをするつもりはあるか?」
「はい、あります、けど」
「それで俺と俺の友達と一緒にプレイしてくれませんか?」
「はい?」
「無理ならいいんですが」
「あ、いえ、大丈夫です。こちらこそお願いします」
「ありがとうございます。では・・・」
その後、孝助にオープン初日にどこで集合するかを話し合って別れた。
孝助が去ったあと、僕は一人で立って呆然としていた。
「どうしよう・・・・」
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
俺は帰ったあと後悔した。
「名前聞けばよかった」
オープンまで残り4
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