| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

669部分:第九十六話 神々その四


第九十六話 神々その四

「彼等は先の聖戦で我々と」
「既に」
「そうだな。皆もわかったな」
「はい、それは」
「信じられないことですが」
「魂は輪廻する」
 シオンは言った。
「御前達も然りだ」
「そして黄金聖衣は」
「その戦いの記憶をも」
「代々持っているのだ」
 黄金聖衣にはそういうものもあるのだというのだ。
「それは御前達にもわかっていよう」
「感じます」
「聖衣から間違いなく」
「それだ。御前達は輪廻を経ていき」
 彼等のことを話してからだった。
「そして聖衣はそれを内在していく」
「これまでの無数の聖戦を」
「中に」
「それはそのまま御前達の力にもなるのだ」
 黄金聖衣はそういうものだというのだ。
「聖戦の記憶も当然だ」
「深いものですね」
 サガの言葉だった。
「簡単な言葉ですが」
「簡単でもそれが真実だ」
 それでいいというのである。
「御前達の戦いの輪廻は深いのだ」
「まさか」
「どうした、アイオロス」
「いえ、我々はそうした輪廻の中にいるのでしょうか」
 こんなことを言うのである。
「永遠に」
「そうかも知れん。例えばペガサスの聖衣はな」
「冥皇ハーデス」
「あの神との因縁が」
「そうだ、それを持っている聖衣だ」
 まさにそれだというのだ。
「そしてそれを身にまとう者もだ」
「輪廻の中にある」
「そういうことなのですね」
「とりわけ御前達はその中の中心にいる」
 黄金聖闘士達はとりわけそうなのだというのである。
「それをよく心得ておくことだ」
「戦いの輪廻」
「聖闘士としての」
「アーレスとの戦いもその一環だ」
 言い換えれば戦いの一つでしかないのだというのだ。この聖域全体を巻き込んだ激しい戦いもである。
「御前達はこれからも激しい戦いを経ていく。その運命の中にだ」
「戦いの運命」
「その中に」
「頼んだぞ」
 彼等への言葉だった。
「この戦いもだ」
「わかっております」
「それはくれぐれも」
「そしてだ」
 シオンの言葉がだ。ここで変わった。
 そのうえでだ。彼は重い言葉で全員に告げてきたのであった。
「間も無くだ」
「間も無く!?」
「一体何が」
「まず聖域を白銀及び青銅の者達に護らせたうえで」
 こう話してからだった。
「そのうえで我々はトラキアに向かう」
「教皇もですか」
「我等と共に」
「そうだ、向かう」
 そうするというのである。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧