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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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研究所(リビング)にて




カツラ:「、、、ふむ、、」




リビングでは、カツラがヤマブキシティの
立体映像を見つめていた。




カツラ:「、、、のうマリナさん」




マリナ:「、、、どうしました?」




カツラ:「、、、サントアンヌ号に
乗るのは、本当に幹部連中だと思うかね?」




マリナ:「え?」



カツラはマリナに問いかけた。




マリナ:「さぁ、、、でも、ヒロシ君が
言うなら本当だと思いますけど」



カツラ:「見てみるんじゃ」



マリナ:「え?」



マリナはカツラの隣に寄り、
立体映像からシルフを見つめた。




カツラ:「シルフの最上階の部屋、
人の生体反応が2つあるじゃろ?」




マリナ:「あぁ、確かに最初見た時
私もそう思いました。あの時はみんな
発明に感動して触れてませんでしたけど、、、」



カツラ:「たまに四人になるんじゃ。
明らかに、幹部連中の上に立つ上層部じゃな」




マリナ:「上層部、、」




カツラ:「ワシらはてっきり
ワタル達がトップだと思っておったが、
どうやら別のグループがあるようじゃの」




マリナ:「でも、話じゃ幹部達は
四人ですよね?しかもその内の1人
はサトシ君と馴染みある人物だっていう、、」



カツラ:「そうじゃ、、、。じゃが、
この最上階の2人の内1人は、いつ見ても
部屋から一歩も出ておらん。外に出て
飛び回っとるワタルとは違う誰かじゃ」



マリナ:「違う誰か、、ですか」



カツラ:「、、まぁ、どうにしろ
サントアンヌ号の乗客リストに
ワタル達の名前が載っておったから
作戦の心配は無いんじゃがな」



マリナ:「、、でも気になりますね。
今やカントーの中心とまで言われている、
姿を(あら)わにしないシルフカンパニーの
社長って、、。幹部連中の内3人は元四天王。
それよりも有名な人物って、、」



カツラ:「ワタル達が有名なのは
ポケモンがいてこその実力じゃ。ポケモンが
居なくなった今、カントーの中心に
立つ者はポケモンバトルの才能ではなく
人間として別の何かを持っておる人間が立つ。
シルフのトップが我々の知る人物なのか否かは
何とも言えん」




マリナ:「、、、確かに
そうかも知れませんね」



カツラ:「対面する日が楽しみじゃの」


ズズッ(コーヒー)



口ではそう言うものの、カツラの表情は
真剣だった。





 
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