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転生とらぶる

作者:青竹
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ガンダムW
  1544話

 輸送機の中にあるトールギスへと乗り込み、機体を起動させていく。
 サリィからもたらされた情報は殆どない。
 だが、それでもこの状況で連合軍の基地に奇襲を仕掛けてくるとはガンダムらしい。
 ……いや、違ったな。
 聞いた話によると、襲撃を受けている場所にあるのは軍港だ。それも連合ではなくOZの軍港。
 本来なら俺達シャドウミラー……より正確には連合軍が出撃するのは、OZに対する意趣返しに近いらしい。
 まぁ、今まではOZというかスペシャルズが連合軍に協力をしているという形ではあるが、スペシャルズが上位だった。
 連合軍の中にはそれを面白くないと思っている者も多く、この基地の司令官も似たような形なのだろう。
 その意趣返しとして、連合軍の中でもガンダムに対する切り札的な存在であるトールギスを出撃するように要請してきた……というのが正しいらしい。
 本来なら俺の役目はOZに対する査察を行うサリィの護衛だ。
 ここで出撃する意味は全くない。ないのだが……それでも俺は出撃する事に同意した。
 理由としては幾つもある。
 例えば、トールギスは単機でガンダムに対抗出来ると言われているが、それを知っているのは原作を知っている俺だけであり、実際にはまだ証明された事実ではない。
 例えば、OZにトールギスの力を思い切り見せつける。
 長い時間を掛けてオペレーション・デイブレイクの準備をしてきた以上、今更俺が多少手を出しても計画を中止にはしないだろう。
 その代わり俺という存在をOZに対して強烈に印象づける事に成功し、ノベンタが狙われる危険が少しでも低くなる。
 ……まぁ、ゼクスやノインにやったのと同じ事だな。
 だが、こういうのは繰り返す事でより効果を発揮する。

「綾子、相手はガンダムだ。だとすれば、まだお前の腕では荷が重い。基本的にガンダムの相手は俺がするから、お前は牽制に務めてくれ。……但し、ビームガトリング砲を装備しているガンダムが相手の場合、すぐにこの輸送機に戻ってきてくれ」
『アクセルにしては、妙に弱気だね。そんなにそのガンダムは手強いのか?』
「手強いというか……相性だな」

 トロワの操るガンダムヘビーアームズは、遠距離戦闘に特化しているガンダムだ。
 その分近接用の武装は右腕のアーミーナイフしかないのだが。
 色々な意味で極端なガンダムだ。
 ただ、あのビームガトリング砲はちょっと興味あるので、もし遭遇したら是非ともゲットしたい。
 まぁ、ここにいるのがヘビーアームズとは限らないのだが。

『相性、ね。分かった。あたしはあまりこの世界については詳しくないんだし、その辺の判断はアクセルに任せるよ』

 短く言葉を交わし、輸送機の格納庫から外へと出る。
 本来なら空を飛んでいる状況で格納庫から射出するというのが定番なのだが……残念ながら、この状況でそんな真似は出来ない。
 いや、やろうと思えば出来るだろう。
 だがそんな真似をしようとした場合、下手をすると軍港で暴れているガンダムによってこの輸送機が破壊される可能性がある。
 トールギスは高い防御力を持っているので、輸送機が爆発しても特に被害はないだろう。
 だが、綾子の乗っているエアリーズは輸送機の爆発に耐えられるとは思えない。
 ……まぁ、エアリーズが爆発しても半サーヴァントの綾子だ。恐らく死ぬ事はないだろうが。
 この査察が終わった後にはトーラスに乗り換える予定ではあるが、それも確実ではない。
 また、撃墜されたとなれば、どうしてもシャドウミラーの実力に不審を抱かれる。
 それを防ぐ為には、やっぱり直接自分達で飛んでいった方がいいんだよな。

「よし、行くぞ」

 スーパーバーニアにより空中へと浮かび上がり、軍港の方へと向かって進む。
 この基地はOZの軍港から少し離れた位置に建設されているが、それでもトールギスの機動力があれば瞬く間にガンダムが暴れている場所まで到着出来る。
 そうして見えてきたのは、軍港が燃え上がっているところだった。
 未だに爆発している場所が多いのは、まだガンダムが暴れているからだろう。
 基本的にガンダムは施設だけを壊して人を生かす……などという真似は、当然しない。
 人というか、OZの関係者は軒並み殺す事を目的にしている。
 だとすれば、まだこの程度では暴れ足りないというのも理解出来た。
 さて、一体どんなガンダムなんだろうな。
 原作知識は結構覚えているが、それでもどのガンダムがいつどこを襲ったのかといった事までを全ては覚えていない。
 だからこそどんなガンダムがこの軍港を襲っているのかと気になっていた。
 デスサイズやウイングガンダムだったら、トールギスを見た瞬間に俺だというのは理解出来る筈だ。
 そんな風に思いながら空を飛んでいると、軍港に向かって炎が放たれているのが見えた。
 そして、それだけで俺はこの軍港を襲っているガンダムがどんな相手なのかを理解してしまう。
 火炎放射器を装備しているガンダムは5機のガンダムの中でもたった1機しかいない。
 シェンロンガンダム……もしくは、ナタク。
 つまり、五飛の機体だ。
 ……そう言えば五飛が軍港を襲っていたような場面があったような気がする。
 それが今日で、こうして遭遇する事になるとは思わなかったが。
 ともあれ、こうして遭遇したのは運が良かったのか悪かったのか……
 五飛は残しておくと色々と厄介な相手だ。
 強さという意味では特に気にする必要はない程度だが、その性格的な意味で。

「取りあえずここでシェンロンガンダムを入手してしまうか?」

 ガンダムを入手出来るのであれば、しておいた方がいい。
 ただ、最大の問題はガンダムを入手した場合、間違いなく連合軍に没収されるという事だろう。
 OZならノベンタ直属という事で連合軍を盾に出来るが、連合軍からガンダムを渡せと言われた場合は……最悪、手を切る可能性も考えないといけない。
 だが、そうなると組むべき相手のノベンタとも手を切る事になるんだよな。
 ま、シェンロンガンダムの入手は出来れば程度でいいか。

「綾子、向こうのガンダムは遠距離用の武装が殆どない。チェーンライフルを使って遠距離からの援護に徹しろ」
『了解した。……アクセル、気をつけて』
「任せろ」

 短く会話を交わし、俺は左腕に装備されているライフルを眼下のシェンロンガンダムへと向け、トリガーを引く。
 本来なら狙ってからトリガーを引くというのが普通なのだが、俺の場合は狙いながらトリガーを引けば十分に命中させる事が出来る。
 放たれた弾丸は、真っ直ぐにシェンロンガンダムへと命中した。
 だが……ガンダニュウム合金製のガンダムに、単発のライフルが通用する筈もない。
 いっそドーバーガンを使えば良かったのかもしれないが……下手をすればシェンロンガンダムに大きな被害を与える可能性もあるんだよな。
 ウイングガンダムのバスターライフル程の威力ではないとはいえ、強力なビーム砲なのは変わりないし。
 それに不意を打っての攻撃で五飛に大きなダメージを与えても、向こうは決して負けを認めないだろう。
 であれば、ここは正面から叩き潰すのが最善だ。
 ライフル弾があたり、五飛も当然トールギスの姿に気が付く。
 そんなシェンロンガンダムの正面に、スーパーバーニアを使いながら着地する。
 そして外部スピーカーのスイッチを入れ、口を開く。

「行くぞ、ガンダム。その力を俺に見せてみろ」

 それだけを告げ、再びライフルの銃口をシェンロンガンダムへと向けるが……それに対して五飛がとった行動は、攻撃に構わず一気に前に出るというものだった。
 先程の攻撃で、ライフル弾程度ではシェンロンガンダムに被害を与える事が出来ないというのを理解した上での行動。
 五飛がこっちのデータを持ってるのかどうか……いや、持ってるか。
 原作でもヒイロのウイングガンダムにトールギスのデータは残ってたんだし。
 多分、『プロトタイプ・リーオー? OZが完成させていたのか!』とか言ってるんだろう。
 いや、俺はOZじゃないけど。
 ともあれ、前に出て来たシェンロンガンダムがビームグレイブをこちらに向かって振るう。
 その構えを見た瞬間、スーパーバーニアを使って後方へと退き、間合いを広げつつ左手のライフルを発射する。
 最初の時と同様に放たれた弾丸はガンダニュウム合金製の装甲に弾かれる。
 ドーバーガンを使えばダメージを与えられたのかもしれないが、どうしてもライフルに比べて反動が強いんだよな。
 勿論その反動自体はカウンターショックで相殺出来ているんだが、そうなれば若干ではあってもトールギスの動きに支障が出る。
 ……原作でもゼクスがドーバーガンを近距離で使ってなかったのは、長砲身で取り回しに難があるというのもあるけど、そっちもあったんだろうな。
 ビームグレイブの先端を回避しながらライフルを連続して撃ち込む。
 だが、シェンロンガンダムはそんなのは全く気にした様子もなく、連続してビームグレイブを振るってくる。

「厄介なのは事実だな」

 頭部バルカンの類でもあれば牽制に丁度いいんだが、生憎とトールギスにその手の装備は存在しない。
 スーパーバーニアを細かく噴射させ、連続して放たれるビームグレイブの攻撃を回避していく。
 その状況のまま十数秒が経過すると、五飛もいい加減に苛立ってきたのか右手のドラゴンファングを振るう。
 伸縮自在になっているその武器は、言葉通り龍の口を模している。
 ……竜じゃなくて龍なのが、中華系の五飛らしいよな。
 ともあれ、ガンダニュウム合金製のその武器は、リーオーの頭部を容易に砕くだけの威力を持つ。
 リーオーよりも厚い装甲を持つトールギスだが、それでも迂闊に食らう訳にはいかなかった。
 トールギスの頭部へと向かってきたドラゴンファングを、シールドで弾く。
 シールドも掴まれれば壊される可能性はあったが、手が掴む前に強引に弾いてしまえば問題はない。
 俗に言う、パリィか? ……いや、盾だし違うか。
 ともあれ、そのままドラゴンファングを弾くと一気に前に出る。
 ただし、攻撃する方法はビームサーベルではなく……シールドだ。
 ファンタジー風に言うのなら、シールドバッシュと呼ぶべきか?
 ともあれ、シールドで思い切りシェンロンガンダムを殴りつける。
 当然だが、ガンダニュウム合金にこんな攻撃は通用しない。
 だが……それはあくまでも機体にダメージを与えられないという事であり、コックピットにいる五飛には話が別だ。
 混沌精霊でも半サーヴァントでもない五飛にとって、機体そのものは無事でも受けた衝撃を完全に殺すという事は不可能なのだから。
 事実、シールドでの一撃を食らったシェンロンガンダムは、一時的にその動きが止まる。
 勿論それはすぐに動けるようになる程度の衝撃ではあるが、それでも動きが止まったのは事実だ。
 その隙を逃さないように、シールドで叩いて、叩いて、叩きまくる。
 原作であった南極での決闘のように、ビームサーベルの出力を下げれば、シェンロンガンダムの機体を斬る事はなく、叩きつけるといった風な行動も可能かもしれないが……やはりこっちの方が楽なんだよな。
 だが、幾度も同じ攻撃を仕掛けていれば当然のように五飛も衝撃に耐えながら行動を行う訳で……衝撃を受けながらも、ビームグレイブを大きく振り回す。
 その一撃をシールドで弾き、再びシェンロンガンダムの身体にシールドを叩きつける。
 一撃、二撃、三撃……そして四撃と叩きつけようとしたところで、三撃目のシールドバッシュで吹き飛ばされたシェンロンガンダムの右腕が伸び、トールギスと少し離れた位置からドラゴンファングの先端を……火炎放射器の部分を向けているのに気が付く。

「っと!」

 スーパーバーニアを使用してその場から退避するのと、一瞬前までトールギスのいた場所を炎が吹き荒れるのは殆ど同時だった。
 さすがはガンダムのパイロット……といったところか。
 だが、火炎放射器で俺を追い払ったのも束の間、少し離れた場所を飛んでいたエアリーズ……綾子の乗っているエアリーズのチェーンライフルから次々に弾丸が放たれる。
 ノインのレイク・ビクトリア基地ではエアリーズを相手に無双していた五飛だったが、トールギスとエアリーズが組んだ状態では勝ち目がない。
 良く考えると、これって原作と同じ組み合わせなんだよな。
 ゼクスのトールギスとノインのエアリーズという。
 チェーンライフルではシェンロンガンダムに被害を与えることは出来ないが、それでも動きを牽制する事は出来る。
 そうして距離を取ると、シェンロンガンダムに……五飛に向かって外部スピーカーを使って言葉を掛ける。

「さて、どうする? このまま俺とやり合うというのなら受けて立ってもいいが、もう実力の差は理解しているな?」

 綾子のエアリーズからも攻撃が停止し……やがてシェンロンガンダムはそのまま海へと向かい、飛び込むのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:555
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1213 
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