聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
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581部分:第八十三話 カルカッタにてその五
第八十三話 カルカッタにてその五
「それで不服でしょうか」
「いえ」
それはすぐに否定するムウだった。
「愛手にとって不足はありません」
「そうですか」
「では」
こうして二人が戦闘に入ろうとする。しかしここでメリエルがリーヴェに対して言ってきたのであった。
「リーヴェ様、お待ちを」
「まさかとは思いますが」
「申し訳ありません、そのまさかです」
「私もです」
レニーも言ってきた。
「是非アリエスとの勝負を」
「若しくはサジタリアスとの」
「いいのですか?」
リーヴェはその彼等に対して言葉を返した。
「アリエスもサジタリアスもその強さは」
「構いません」
「元より覚悟のうえです」
すぐにこう返す彼等だった。
「ですからここはどうか」
「我等に」
「・・・・・・もう一度聞きます」
リーヴェは慎重に彼等に問うてきた。
「いいのですね、それで」
「迷いはありません」
「我等も狂闘士です」
「わかりました」
ここまで聞いて遂に頷くリーヴェだった。
そうしてそのうえで。彼等に対して言うのであった。
「思う存分戦うのです」
「はい、それではです」
「すぐに」
こうして彼等は黄金聖闘士達と戦うことになった。すぐにそれぞれの相手に向かう。
ムウには五人、アイオロスには四人であった。
ムウにはメリエル、ナルサス、サン、シゲン、レニーが。アイオロスにはゼノ、シャロン、ミンツ、レオンハートが、それぞれ来たのであった。
「我等で貴様等を倒す」
「必ずだ」
「いいでしょう」
ムウもまた彼等の言葉を受けそのうえで返した。
「それでは私もまた」
「全力を尽くそう」
アイオロスも言うのであった。
「聖闘士としてだ」
「この全力で以って」
「獅子というわけだな」
ゼノが彼等の言葉に返した。
「つまりは」
「黄金聖闘士は誰であろうが決して侮ることはありません」
「敵と戦う時は全力を尽くす」
これが二人の返答だった。
「だからこそです」
「来るのだ」
「よし、それならだ!」
「行くぞアリエス!」
「そしてサジタリアス!」
彼等は一斉に動いてきた。
「この我等の攻撃をだ!」
「今ここで受けるのだ!」
こう言ってそれぞれの技を放ってきた。
「受けよ!」
まずはメリエルの技であった。
「このバラムのメリエルの技!」
「来ましたね」
「そう、これで!」
言いながらその技を放った。
「スリーヘッドポイズン!」
右手から三つの毒の激流を放ってそれをムウに向けるのだった。
そして次はナルサスだった。
「次は俺が」
「ああ、ナルサス」
メリエルがその彼に告げる。
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