サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
321
ヒロシ:「シルフに何か動きでも?」
カツラ:「、、、盗聴器と発信機が
バレてしまった」
サトシ:「なに!?」
ヒロシ:「!」
ヒカリ:「えっ!」
カツラ:「最初は盗聴器が故障したかと
おもったが、パソコンを見てみるんじゃっ。
車の位置情報が消えておる」
カツラは皆にパソコン画面を見せた。
ヒロシ:「本当だっ。いつもの反応が
消えている、、、」
マリナ:「それって、下手すると
盗聴器の発信源を逆探知されて
あたし達の居場所がバレるんじゃない?」
カツラ:「いや、そういう時に備えて
一度取り外したら周波数を狂わせる仕組みに
しておいたから大丈夫じゃ」
ヒロシ:「でも、こっちが不利に
なった事に変わりない、、、。
これからシルフの動きがわからない以上、
いつ何が起こるかわからないって事か、、」
ヒカリ:「どうすればいいのかしら、、、」
カツラ:「、、、仕方ないのう」
カタカタカタッ(パソコン)
カツラは何かを始めた。
サトシ:「カツラさん、何してるんですか?」
カツラ:「シルフのパソコンに進入する」
カタカタッ
ヒカリ:「えぇっ!」
サトシ:「そんな事出来るんですか!?」
カツラ:「いままで何度かやってみたが
成功はせんかった」
サトシ:「だったら、、」
カツラ:「今日は出来るかも知れん」
サトシ:「え?」
カツラは手間をかけて作った盗聴器と発信機を
取り外され、内心怒っていた。
カタカタカタッ
ヒロシ:「、、どうですか?」
カツラ:「ふむ、、、」
パソコンの画面では、道(電子空間)が
広がっており、壁を壊すと
進める仕組みになっていた。
マリナ:「このデルビル(プログラム)が
シルフにクラッキングする訳ね」
パソコンの中で、デルビルが
シルフのデータに進入する為頑張っていた。
ヒカリ:「この壁(パソコン内)を全部
突破すれば、進入出来るのねっ」
(パソコン内)
デルビル:「ガォガォッ」
カツラ:「、、ここじゃよっ。この
最後の壁と思われる所で、
いつも断念するんじゃ」
サトシ:「このデルビル、かえんほうしゃ
打てないんですか?」
ヒロシ:「パソコンの中じゃ
そうはいかないよっ、、。パスワードを
ひたすら打って試すしかない」
サトシ:「気が遠くなるな、、、」
ヒロシ:「、、、よしっ!」
ヒロシはノートパソコンを取り出した。
サトシ:「それはヒロシのパソコンか?」
ヒロシ:「うんっ、、以前
ラポールタマムシを調べた時、俺も
クラッキングしたんだっ。カツラさんの
パソコンと共有してアシストする」
カタカタカタッ
ヒロシはカツラのパソコンとデータを共有し、
画面にはデルビルの他にサンドパンが現れた。
カタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタ
そして、ヒロシの協力で、パソコン内の
壁が徐々に崩壊し始めていた。
カツラ:「もうちょっとじゃヒロシ君!」
ヒロシ:「良し!」
ヒカリ:「頑張って!」
カツラ:「ヒカリちゃんっ、ワシ個人に
もう一度言っておくれっ」
ヒカリ:「カツラさん頑張って!」
カツラ:「良し!」
カタカタカタカタ、、、ピピピッ
ドゴォォン(壁崩壊)
ヒロシ:「やった!!」
カツラ:「クラッキング成功じゃ!」
サトシ:「よっしゃああ!!」
ヒカリ:「凄いわ!!」
シルフのデータを守る壁を壊し、
みんな喜んだ。
しかし、、、
マリナ:「ねぇっ、何か様子が変よ?」
四人:「え?」
カツラ達がパソコンの画面に
目をやると、、、
(パソコン内)
ポリゴン:「ポリゴッ」
ヒカリ:「あれ?、、このポケモン、、」
カツラ:「、、、ポリゴンかの?」
シルフのデータを守っていた壁を壊すと、
ポリゴンが出てきた。
ページ上へ戻る