| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

提督はBarにいる。

作者:ごません
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

提督のお手軽‼イタリアンクッキング~和風イタリアン編①~

 さてさて、今度は日本人の舌に合わせてアレンジされた「和風イタリアン」を御賞味頂こうか。

 用意するベーシックな材料は、玉ねぎ、プチトマト、砂糖、オリーブオイル、酢(イタリアンの味を強くしたいならワインビネガー、和風イタリアンにしたいなら米酢)、クレイジーソルト、冷蔵庫にハムやちくわがあったら、それを入れても美味いぞ。

 まずは玉ねぎをスライス。面倒ならスライサーを使おう。俺は手間でも無いので包丁でいく。ダダダダダダダッ、とテンポよくスライスしていると、ローマが感心したように

「良い手際じゃない?流石は元プロね。」

「は?俺は元プロじゃねぇぞ。あくまでも趣味だ。」

「え~っ!?提督さんてシェフだったんじゃないの?」

 リベが驚いたように叫ぶ。誰だよ、そんな風説の流布を流した奴は。まぁ、何となくわかるけど。

「だって、青葉さんの『鎮守府日報』に書いてありましたよ?提督は元シェフだって。」

 アオバワレェ……。後で覚えとけよあんにゃろう。まぁいいや、調理を進めよう。玉ねぎのスライスが終わったら次はプチトマト。ヘタを取って半分に切る。数は……食べたいだけ入れよう。ハムやちくわが入る時はここで食べやすい大きさに切っておく。此方も量はお好み。

 具材が切り終わったらタッパーに入れて酢を入れる。量は全部が浸るまで入れる必要はない。そこに砂糖とオリーブオイルを大さじ1ずつ。酸味がキツいのが嫌ならオリーブオイルを更に足そう。仕上げにクレイジーソルトを適量加えて、冷蔵庫で1時間寝かせれば完成だ。

「あ、marinataですか。」

 流石は飯ウマと噂されているイタリアだ。marinata……所謂マリネだが、これをそのままレタスに盛り付けても良いんだが、今回は更にそこに一手間。



 用意するのは絹ごし豆腐。水気をある程度切ったら大きめにカットしてその上にmarinataを載せる。

「提督風イタリアン冷奴~marinataを載せて~だ。召し上がれ。」

 イタリアとローマは鎮守府の味噌汁等で豆腐は食べているだろうが、リベは恐らく今回が豆腐初挑戦だろう。慣れない箸を使いながら、リベが一口パクリ。

「っ‼美味しいねコレ。トウフって初めて食べたけど、不思議な味~。」

「まぁ、そうだろうな。豆腐は大豆と水で良し悪しが決まる食べ物だから、色んな味とマッチしやすい食品だし、高タンパク低カロリーでダイエットのお供にも良いしな。」

「それは嬉しいですね!」

いきなり大声を出したのはイタリア。なんだなんだ、びっくりするだろうが。

「あ、いえ……そのぅ………。最近食べ過ぎちゃったのか、バ、バルジが…。」

 あっ……(察し)。あんまり触れないでおこう。それも優しさだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧