カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション
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turn:23 タイガVSエミ
前書き
全国大会に向け特訓を続けるタイガ達
合宿も二日目に入り息抜きも交えながら特訓を重ねていく
そんな中エミがタイガにファイトを挑む
始めてみる彼女の実力に圧倒されるタイガ
はたして勝負の行方は
合宿2日目
タイガ達は朝から再び海へと遊びに行っていた
ロッジへと戻り海水を十分に洗い流したタイガ達がロッジから外へ出ると竹で作られた流しそうめんの台が出来上がっていた
「おぉ~」
「さ、みんなで食べよう」
Turn:23 タイガVSエミ
箸で素麺を救ってめんつゆにつけると一気に啜るタイガ
「ん~、うまい」
「いやー、一度やってみたかったんだよね」
素麺を啜りながら満足げにそう話すシオン
父親のそんな姿に肩を落としながら苦笑するハジメ
「どう?楽しい?」
「あ、エミさん、はい、俺、こういうの初めてだから」
そう言って照れるタイガ
そんな彼に小さく笑うと
「じゃ、食事で楽しんだ後は、こっちで楽しもうか」
そう言ってファイカを取り出した
「え、エミさんが俺とファイトするんですか?」
「うん、いろんなファイターと戦ってみるのもいい経験になると思うよ」
言われてみればエミのファイトする姿はあまり見たことがない
グレード3に上がったときのパーティでハジメとファイトしているのを見かけたくらいか
だがあの時はタイガもカムイとファイトしている最中だったためエミがどんなファイトをしてくるかは知らない
「そうですね………やりましょう!」
東屋のテーブルで向かい合うタイガとエミ
「「スタンドアップ!ヴァンガード!」」
2人が惑星クレイ、メガラニカの海岸線へと降り立った
「ガンナーギア・ドラコキッド!」
海の上に突き出した岩の上に立つガンナーギア
「バミューダ△候補生 シズク」
シズクは姿を現すとすぐさま海の中へ飛び込んだ
「やっぱりバミューダ△なんですね」
「うん、それじゃあ私から、マーメイドアイドル セドナにライド」
エミがライドしたセドナはガンナーギアに向けて手を振る
「同じバミューダ△、でもメグミのデッキとは違うみたいだな、ライド!メーザーギア・ドラゴン!アタック!」
ライドしたメーザーギアはすぐさまエネルギーを貯め攻撃を放った
「ドライブチェック」
【スチームバトラー マシュダ】クリティカルトリガー
メーザーギアの放った攻撃がセドナを直撃し巨大な水柱が上がった
【Duo ドリームアイドル サナ】トリガーなし
【とびきりの新入生 シズク】トリガーなし
「ライド!トップアイドル アクア!シズクのスキルで山札の上から5枚見て、グレード3のバミューダ△を手札に、あぁ、残念」
どうやら確認した中にグレード3のカードはなかったようだ
「それじゃ、アクアでアタック」
水柱の中から飛び出したアクアがメーザーギアに向かっていった
「ドライブチェック」
【とびきりの新入生 シズク】トリガーなし
「ダメージチェック」
【スチームスカラー エメルアンナ】トリガーなし
「(今の所変わったところはない、動くとしたらグレード3になったあたりか)ライド!スモークギア・ドラゴン!」
スモークギアがいまだ近くに残ったままのアクアに向けて前脚を振り上げる
「ちょっと厳しいかな、ここはガードさせてもらうね」
カナリアがスモークギアの攻撃を尾ではじき返す
「ととっ、うわぁ!」
その拍子にスモークギアはバランスを崩し海に落ちてしまう
【メーザーギア・ドラゴン】トリガーなし
「てか、何今のイメージ」
「落ちた」
「あのユニットって泳げるのかな?」
「ダメージ受けるわけでもねえのに気にすることかそれ?」
ファイトを見ていた一行はスモークギアの身に降りかかった災難を見て呆気に取られていた
「決して色褪せない、永遠の輝き!想いよ届け!ライド!」
ペンギンを連れた可愛らしいユニットがヴァンガードに現れる
「エターナルアイドル パシフィカ!更にお日様の友達 マルユッカ、とびきりの新入生 シズクをコール」
マルユッカとシズクがリアガードに現れるとパシフィカが杖を掲げる
「ヴァンガードにアタック!」
杖を振るうとそこから放った光がぷかぷかと水面に浮かぶスモークギアに迫っていく
「ツインドライブ!」
【衝撃の出会い リプス】クリティカルトリガー
【トップアイドル パシフィカ】トリガーなし
スモークギアはパシフィカの放った光が直撃し海岸沿いの崖にたたきつけられた
【変革を呼ぶギアイーグル】トリガーなし
【スチームバトラー マシュダ】クリティカルトリガー
「マルユッカでアタック!」
マルユッカは飛び上がり空中で1回転したかと思うとスモークギアに向けて尾を振り下ろす
「ガード!」
マシュダがそれを受け止めるとマルユッカは反動を利用して再び海に飛び込んだ
「我が望む世界へ導け!クロノファング・タイガー!」
クロノファングは雄たけびを上げるとパシフィカを見据えた
「バミューダ△はリアガードが重要だ、まずはスキルを使ってシズクのグレードを-2!」
クロノファングが肩の装甲を開け中の機械をシズクへとむける
時空の穴にシズクが飲み込まれていく
それを見てエミは手札を確認する
「(大丈夫、このくらいなら持ち直せる)
エミの手札、左から2番目に今山札に送られたのと同じシズクのカードがあった
「ストライドジェネレーション!フロートギア・ヒポグリフ!ガンナーギアのスキルでクロノファングを手札に、クロノファングとメーザーギアをコール、更にクロノファングのコストに使ったムダルのスキル、メーザーギアの前にコール」
これでタイガのユニットは3列すべてがヴァンガードに攻撃を通すことが出来る
「クロノファングでアタック」
クロノファングの拳がパシフィカに振り下ろされる
【プラネットアイドル パシフィカ】トリガーなし
「続けてムダルでアタック」
「リプスでガード」
ムダルの剣でリプスが切り裂かれる
「(なるほどね、フロートギアのスキルを活かし、お互いのトリガーを考慮するなら、確かに今の攻撃順がベスト)」
「フロートギアでアタック!」
「ノーガードだよ」
【スチームファイター ナンネア】トリガーなし
【スチームファイター ナンネア】トリガーなし
【キラキラ・ワーカー】ヒールトリガー
フロートギアの起こした突風に巻き上げられそのまま海面にたたきつけられるパシフィカ
水柱が消えると別のユニットが彼女を支えていた
【ハートの恋人 ペンネロッタ】ヒールトリガー
「こっちもヒールトリガー、ダメージ1枚回復」
ダメージは3対2、次はエミのターンとなる
「スタンドアンドドロー、ストライドジェネレーション!」
元気のいい人魚のユニットが姿を現した
「赤丸急上昇 エルプリナ、シズクとコミカル・レイニーをコール」
同じ縦列に2体のユニットを並べるエミ
「シズクと同じ縦列にユニットが登場したことで、ハーモニーの能力発動、シズク、コミカル・レイニー、共に歌声を奏でて」
シズクとコミカル・レイニーが共に歌声を奏でるとその体が光に包まれていた
「ハーモニー、バミューダ△の特殊能力、能力を持ったユニットと同じ縦列に別のユニットが登場すると、それに反応して発動、2体のユニットはハーモニー状態になる」
同じバミューダ△の使い手として、何よりエミの娘として
メグミはこのスキルのことを熟知していた
エミがコミカル・レイニーをわざわざ出したのもこのスキルのため
既に登場しているマルユッカの後ろにシズクを出した場合、マルユッカがハーモニーを持たないため能力を使うことが出来なかった
「シズクのスキル、ハーモニー状態になったとき、山札の上から5枚を確認して、その中からグレード3のバミューダ△を手札に加える、プラネットアイドル パシフィカ、そしてエルプリナのスキル、ソウルブラストしてコミカル・レイニーとマルユッカを手札に」
泡に包まれ戻っていく2体を見送るためシズクが手を振る
「マルユッカが手札に戻ったとき、山札からパシフィカの名を持つユニット1枚を手札に、更に手札に3種類のパシフィカがあるならそれを公開することでカウンターチャージ、ソウルチャージ」
エミの手札にはトップアイドル、プラネットアイドル、そしてマルユッカのスキルで手札に加えたエターナルアイドルのカードが
ダメージはもともと表だが山札の上からコミカル・レイニーがソウルへ
「もう一度マルユッカをコール、再びハーモニー発動、でもシズクのスキルは1ターンに一度だけ、エルプリナでヴァンガードにアタック」
エルプリナが勢いよく尾を振るうと海が割れ衝撃がクロノファングへと真っ直ぐ向かっていく
「トリプルドライブ」
【お日様の友達 マルユッカ】トリガーなし
【衝撃の出会い リプス】クリティカルトリガー
【PRISM-M カナリア】クリティカルトリガー
「ダブルクリティカルトリガー!」
「マジ?」
エルプリナの放った衝撃波を受け崖に勢い良く叩きつけられるクロノファング
【クロノファング・タイガー】トリガーなし
【スチームファイター ナンネア】トリガーなし
【スチームスカラー エメルアンナ】トリガーなし
「マルユッカでアタック!」
「じぇ、ジェネレーションガード!」
とっさにウルルでガードするタイガ
エメルアンナとキラキラ・ワーカーをデッキに戻し難を逃れた
「あー、マジで焦った」
「俺やられた時なんて今のにクリティカルが+2だぜ」
その時のことを思い出してか青い顔になるハジメ
そんな二人を見てカムイとメグミは笑いをこらえていた
「さ、タイガ君のターンだよ」
「はい、ストライドジェネレーション!バインドタイム・ドラゴン」
タイガはギアイーグルをバインドしてストライドすると2枚のナンネアをコール
「メーザーギアのブーストしたムダルでアタック」
エミは自分のダメージゾーンを確認してから手札を見る
「うん、リプスでガード」
「バインドタイム・ドラゴンでアタック、メーザーギアをバインドしてスキル発動」
バインドタイム・ドラゴンが咆哮を上げると背後に発生した時空の穴にマルユッカとシズクが飲み込まれる
「ノーガードだよ」
「トリプルドライブ!」
【スチームファイター ナンネア】トリガーなし
【アップストリーム・ドラゴン】トリガーなし
【スチームバトラー ウル・ワタル】スタンドトリガー
「ムダルをスタンドしてパワーアップ」
バインドタイム・ドラゴンの攻撃が海を割りパシフィカを波打ち際まで追い込んだ
【とびきりの新入生 シズク】トリガーなし
【がんばる才能 シャンディー】トリガーなし
倒れているパシフィカに向けてムダルが飛び上がって剣を振り下ろすが
「ガード!」
「もう一度!」
「ガード!」
ムダルの攻撃はカナリアが、そのあとのクロノファングの攻撃を2体のコミカル・レイニーが受け止めた
「すごいね、タイガ君、今のターンで決まってもおかしくなかった、だから私も全力で行くよ」
カードをドローするとそのまま掲げるエミ
「ジェネレーションゾーン!開放!」
がんばる才能 シャンディーをコストにジェネレーションゾーンの解放を宣言
「降り注げ、幸せの光、すべての命あるものに祝福の唄を!ストライドジェネレーション!」
祈るようにして手を組んだエミの体を光が包み込む
「トゥインクルハピネス パシフィカ」
神々しい輝きを放ってパシフィカが両手を広げる
飛んできたペンギンが光を纏いながらクロノファングに向かってきた
その様子をただタイガは唖然と見ていた
【スチームスカラー カー・ランマ】
合宿を終えカードキャピタルの前で解散する一行
「それじゃあタイガ、また」
「ああ、全国大会、頑張ろうぜ」
そう言ってタイガとハジメは帰り道を歩く
カードキャピタルからしばらく歩いたところで一台のバイクが彼の少し前で止まった
「本城タイガだな」
バイクに乗った男性はヘルメットを被ったまま彼の方を見てファイカを掲げた
「俺と一緒に来てもらおうか」
後書き
次回予告
突然現れた男性に連れられタイガがやってきた場所
そこにあったのはなんと
そして男性とのファイト、激しい攻撃を前に圧倒されていく
はたしてこの男性の目的は一体
turn:24 守山ヒロキ
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