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ソードアートオンライン 孤独者と闇裂く対剣

作者:香月
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デスゲーム
第一章
  兄との対話。

 
前書き
こんにちは!
「オッスだぜよ。」
「こんにちは。」
「今回はダメな作者のせいで投稿が遅れちまったにゃ。こいつには体で解るまで躾るから、どうか許してやってほしいんだにゃー。」
「そういうこと。ま、作者がどうなったかは後々話すよ。」
あの、すんません…ボコるのはもう確定?

「もちの」

「ろんだぜよ。」

デスヨネ…

「ねぇ!本編始めようよー!」

「そうだな!それじゃあ!」

「「「リンクスタート!」」」

「お楽しみにゃ!」 

 
「きゃああああ!!!」

断末魔が遠ざかっていく。人々の喧騒が光のように消え、暗い静寂が訪れた。

それから数分たち、突如として静寂は破れた。
「久しぶりだな、ツバキ。」
見知った声。ずっと傍にいた、兄の声が聴こえた。
しかし、これが意味することは、兄が大量殺人を犯す計画をした、と言うことでもあった。
「兄さん…」

カツカツ、甲高い音をたてながら、白衣を着込んだ男が近づいて来る。
「何で、何で、こんなこと、したんだよ。」

「こんなこと、とは?これは私の長年の夢だ。」
「だとしても!作って干渉するだけならナーヴギアにそんな機能付けなくてよかった筈だろ!?」

「ふむ、確かにお前の言うとおりかもしれん。だが、私はこのアインクラッドをもうひとつの現実にしたい。」

何言ってんだ、こいつ。
「ここでは腹も減る。眠気も来る。鈍痛も感じるし、そよ風も吹く。会話だって、決闘だって、何だって自由だ。更に死があれば、完璧な世界だろう?お前にはこの世界の調律をしてもらいたいのだ。」

「どういう…事だよ…」

「この世界の住人に仇なす者を切り捨ててほしい。些細な噂などでこの住人を減らすのは実に口惜しいのでね。」

そうだ、たしかに。
変な噂なんかでユウキやランが死んだら嫌だ。
でも、これに協力したら…自身も立派な殺人者だ。
「…わかったよ。やる。やらせてくれ。」

「ああ、ありがとう。あ、少し待て。」

茅場はシステムメニューを開き、ひとつの剣を手渡してくる。

「…これは?」

「ユニークアイテム、のようなものさ。銘は、
<ハートリフレクター>。心を写し出すもの、と言ったところか。」

「ありがたく、使わせてもらうぜ。」

かしゃり、と僅かな、しかし確かな重さ。
驚くべきことに、短剣大だったそれは姿形、色を変えた。
「ほう、刀か。銘は…雪一文字【白銀】か。いい刀だ。」

「雪……一文字……」
「それじゃ、俺はいくよ。」
背中に雪一文字を納めて兄さんに背中を向ける。
これで、決別だ。
もう兄とは関わらないし、理由もない。
次会うときは完璧な敵同士だ。
「転移。始まりの町。」
俺は呟き、アインクラッド第百層、紅玉宮から離脱した。 
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