転生とらぶる
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ガンダムW
1523話
ハワードが俺と凛、綾子が住んでいる基地にやってきてから、少し経ち……4月に入ってすぐに俺の姿は、ハワードの所有しているサルベージ船の中にあった。
ハワードと最初に会った時と同様に、凛と綾子は基地に残してきた。
まぁ、今回の場合はすぐに戻れるって訳じゃないから、マフィアがいるのに基地を数日空けるという訳にはいかないしな。
それに基地に戻るというだけなら、俺の場合影のゲートがある。
その辺を考えれば、そこまで神経質になる必要はないのかもしれないが。
ともあれ、現在の俺はハワードのサルベージ船の中にいる訳だ。
ちなみに、トールギスは既にこのサルベージ船の中に運び込まれている。
俺が本当に耐G訓練を受け、問題がないと判断すれば要望通りにトールギスが改修されるだろう。
それがなくても、取りあえず動かせるようにオーバーホールはすると約束をして貰ったし、その辺は気にする必要はない。
まぁ、混沌精霊の能力を考えれば、その辺は全く心配する必要はないんだが。
にしても、4月に入ったが未だにオペレーション・メテオは実行されていない。
確かに4月になってからすぐにオペレーション・メテオが行われるとは限らないのだが……具体的にはいつ行われるやら。
出来れば、なるべく早くトールギスを動かせるようにして欲しいんだけどな。
確か原作でもトールギスの修理には1ヶ月近く掛かっていた筈だ。
勿論それはトールギスを初めて触れる、それもビクトリア基地の作業員という秀才ではあっても天才ではない面子だからこそ、そこまで時間が掛かったのだろうが……
まぁ、それもこれも全てが今回の耐G訓練で決まる。
……いや、今更だけど、もしかしてスーパーバーニアや武器を改修するとなると、普通にトールギスを使えるようにするまでよりも時間が掛かるのか?
うわ、しまったな。それはちょっと痛い。
「うん? どうした、アクセル。もしかして、今になって怖くなったのか? なんなら止めてもいいぞ?」
そんな俺の様子を見て、耐G訓練に躊躇してると思ったのだろう。ハワードがそう尋ねてくる。
ちなみに、当然の事ながらハワードは今日もアロハシャツにサングラスといった姿だ。
勿論以前俺と会った時に比べると違う柄のアロハシャツなので、同じような服を何枚も持っているのだろう。
「いや、問題ない」
喋ってから、ふと今の台詞はヒイロっぽかったんじゃないかと、ふと思う。
とにかく、今は耐G訓練だ。これによってW世界での俺の……俺達の行動に、若干の変化が現れる筈だ。
まぁ、不安は全くないんだが。
「ふむ。では始めるが構わんか?」
「ああ」
「では、その装置に乗って、しっかりとシートベルトをするのじゃ」
そう言われて示されたのは、何というか……幾つもの円が組み合わさったような装置だった。
これで動き回って耐G訓練をするのだろう。
ちなみに、原作ではノインが教官をしていた訓練所では擬似的な無重力空間を作っていたな。
あれに比べると随分と安上がりだが……ロームフェラ財団というバックがあるのと、一人の科学者……それも、ロームフェラ財団から逃げ出した者の差というのは大きい。
どうしても資金力に差が出てくるのは当然だろう。
とにかく、どれだけ資金や技術が使われていようが、俺にとってはこの程度の耐Gはどうという事がないのは事実だ。
ハワードが言う通り、椅子に座ってシートベルトを締める。
もっとも、このシートベルトも普通に車についているような物ではない。
二重、三重に身体を固定するシートベルトは、それだけ俺が座っているこの椅子が激しく動くという証拠なのだろう。
ふと見ると、ハワード以外にもこの船で働いている者達が興味深げに……それでいて、どこか哀れみを浮かべて俺の方へと視線を向けていた。
……哀れみ? と一瞬疑問に思ったが、恐らく普通の人間ではこの耐G訓練に耐えられないのだろう。
そう考えれば、哀れみの視線を向けられてもおかしくはない気がする。
もっとも、その視線もすぐに消えるんだろうがな。
しっかりとシートベルトをしているのを確認し、ハワードに頷く。
相変わらずサングラスをしているので、その表情を見抜く事は出来ない。
だが、それでもハワードが俺を試そうとしているのは十分に分かる。
ハワードにとって、俺という存在はイレギュラー以外の何ものでもないのだろう。
そもそも、トールギスはノーマルの状態でも普通のパイロットには扱えない機体だというのに、スーパーバーニアを更に強化して欲しいと言ってるのだから。
だが、そのイレギュラーがもし本当だったら。
そうなれば、ハワードにとっても予想外の幸運といったところか?
元々技術者というのは、自分が作った物を使いこなしてくれる人がいてこそだ。
だからこそ、ハワードも多分有り得ないと理解しながらも、こうして俺に耐Gの試験を受けさせる気になったんだろうし。
『では、始めるぞ』
目の前にあるモニタにハワードの姿が映し出される。
これは、耐G訓練を受けている俺の限界が近いかどうかを判断する為のものだろう。
当然ながら、このコックピットを模した椅子が動き回っている状態で、外から俺を確認するような事は出来ない。
下手をすれば、その辺の確認ミスで耐G訓練を受けている者を殺してしまう可能性すらあるのだ。
であれば、こういう設備も必須なのだろう。
ハワードの言葉に頷くと、こちらの様子を見逃さないように……具体的には俺が耐G訓練で骨を折ったりした時、すぐに分かるようにしてから、訓練装置のスイッチが入れられる。
同時に訓練装置は動き出すが、動き出した当初は当然ながら動きは遅く、そこまでGは掛かっていない。
それでも時間が経つに連れ、次第に動きは激しくなっていく。
数十秒で普通のMSが感じるGに達すると、そのままジリジリと動きの激しさ、速度、揺れ共に上がっていく。
『どうじゃ? まだ問題はないかの?』
「ああ、全く平気だ。この程度なら、それこそ眠っていても問題ないくらいにはな」
こっちの様子を見る為にだろう。尋ねてくるハワードに、そう返す。
向こうにしてみれば、もしかして今の俺の様子は痩せ我慢をしているのではないか。
そんな風に思っても仕方ない。
だが、当然ながら俺は別に痩せ我慢をしていることもなく、普通の気分だ。
……まぁ、この状況で本当に眠れるかと言われれば、否と答えるしかないんだが。
ともあれ、そんな俺の様子を見てハワードもまだ余裕があると判断したのか、訓練装置の速度は更に上がっていく。
これがどれだけのGなのかというのは、はっきりとは分からない。
だが、この程度であればシャドウミラーの実働班であれば全く問題なく操縦出来るし、最初から人間以上の性能を持たされて生み出される量産型Wもそれは同様だ。
それを可能にしているのは、やはりエヴァから受ける訓練だろう。
ネギま世界の住人と同様の戦闘力を得た実働班の面々は、肉体的な強度という意味でもこのW世界の人間を優に超えている。
だとすれば、当然この訓練装置程度の揺れというのは全く問題にならない。
『どうじゃ?』
「問題ない。どうせならもっと速度を上げてもいいぞ」
ハワードの言葉にそう告げると、映像モニタに映し出されたハワードの頬が引き攣るのが分かる。
サングラスをしているのではっきりとは分からないが、恐らく驚きに目を見開いているのだろう。
……まぁ、フィリオの時のように100Gを試せとまでは言えないが、それでも向こうが満足するまでは付き合ってやろう。
さすがに100Gに耐えられるとなれば、俺が人間ではないというのも判明してしまうだろうし。
普通の人間であれば、100Gに耐える事はできないのだから。
その後も数分おきに訓練装置の段階が進んでいき……そうして、やがて装置は止まる。
『……問題ないじゃろう。言っていた通り、お主であればトールギスの速度にも全く問題ないと思う。降りてくれ』
降参と言いたげなハワードが、そう告げると通信が切れる。
訓練装置も既に止まっており、俺はそのままシートベルトを外して訓練装置から出る。
そして訓練装置の外に出た俺を待っていたのは、周囲から向けられる驚愕の視線だった。
まぁ、普通であれば耐えられないだろうGに耐えたんだし、その辺は当然か。
「お主……本当に何者じゃ? あのGに耐えることが出来た。……それはまぁ、何とか無理矢理にでも納得しよう。じゃが、あのGで振り回されて訓練装置から降りた後に、そんなに普通に立って歩けるというのは……正直、信じられん」
「ま、その辺は俺にも色々と秘密はあるんだよ」
特殊な訓練とか言おうと思ったが、どんな訓練をしたのかと聞かれれば言葉に困るので、取りあえずその辺で止めておく。
このまま話を続ければ、色々とこっちの情報を喋ってしまいかねない。
そうならないように、今俺がやるべきなのはトールギスへの件へと話を戻す事だった。
「それで、トールギスの件は引き受けてくれるという事でいいんだよな?」
「うむ、引き受けよう。冗談や強がりじゃと思っておったんじゃが、まさか本気でこのGにも耐えるとはな。正直なところ、お主の身体を解剖してみたいわい」
「おいおい、物騒な事を言うなよ」
冗談で言っているのだろうとは思うが、ハワードもドクターJを始めとする科学者の元同僚だ。
そう考えれば、解剖とか言われると本当に冗談なのかというのは疑問に思ってしまう。
「別に冗談ではないわい。……まぁ、いい。お主の希望通りトールギスはしっかりと儂が改修しよう。スーパーバーニアの件も含めてな。じゃが……トールギスというのは、リーオーやエアリーズと違い、一機だけのMSじゃ。当然足りない部品は作らなければならない。……ああ、お主のリーオーを使ってもよいのであれば、多少は何とかなるが……どうする?」
「どうすると言われてもな。……別に部品は新品であればいいって訳じゃないんだろ?」
「うむ。部品によっては多少摩耗しておった方が良い性能を出すことも珍しくはないな」
「となると、そういう部分はリーオーの物を使って、それ以外は新規で頼む。とにかく、最高のパフォーマンスを発揮出来るような状態にして欲しい。報酬の方は、以前見せた金の延べ棒をアタッシュケースで多目に渡すよ。ああ、それと当然だけど補充用の部品はある程度数を揃えてくれると助かる」
これからも暫くの間はトールギスを使っていく予定なのだから、補充用の分は幾らあっても困るという事はない。
いや、本当に大量に作られたりすれば、多くて困るだろうが。
いざとなれば空間倉庫があるから、収納場所に困りはしないだろうが……ハワードに空間倉庫の事を教えるのはちょっとな。
「ああ、そうだ。そう言えばそっちで手を回して、キャンサーとパイシーズ、トーラスとか入手出来るか?」
「……何じゃと?」
突然俺の口から出た言葉が信じられなかったのだろう。ハワードがマジマジと視線を向けてくる。……まぁ、サングラスを掛けてるから、しっかりとは分からないが。
「MSだよ。出来ればOZのMSを一通り用意して欲しい」
「……OZ?」
俺の言葉に、ハワードの雰囲気が固くなる。
ちっ、しまった。今はスペシャルズだったな。OZってのはそれ程有名じゃなかった。
いや、だが誰も知らないという訳ではない。
連合軍のスペシャルズの方が圧倒的に名前は知られているが、それでもOZという組織名は民間軍事会社……いわゆるPMCとして、ある程度情報に聡い者であればその名前を知っていてもおかしくはない。
「そのくらいの情報は持ってるさ。忘れたのか? 俺はトールギスがコルシカ基地に保管されているのを突き止めて、それを盗み出したんだぞ? OZの名前くらいは当然知ってるし、その背後にロームフェラ財団がいるのも理解している」
まぁ、勿論これは俺が原作知識として知ってたんだけどな。
ただ、今も口にしたようにOZというのはちょっと調べるつもりがあれば調べられる程度に情報は出ている。
基地でこの世界の情報を集めていた時、普通にOZとか出て来たしな。
「ふむ……そうか。お主の要望は分かった。じゃが、それはかなり厳しいぞ? パイシーズ、キャンサー、トーラスはどれもが最新機じゃ。それこそ、まだ連合軍ですら殆ど使用されていない程のな。そんな中でその3機種を入手するというのは、かなり厳しい」
「だろうな。実際その3機種を入手するのが厳しいというのは理解している。だから、必ずとは言わない。可能であればでいい」
「ふーむ……そういう事であれば、手を回してもいいか。じゃが、もしその機体を得る事が出来たとしても、相当に高額になると思うが……」
そう尋ねてくるハワードに頷きを返し、こうして色々な意味で俺にとって収穫のある日は過ぎていくのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:555
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1213
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